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第六章 邂逅(かいこう)
第十七話 激しい攻防
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魔獣を捕食しているアリオンテの背後に猛然と飛び迫るフィールの背に乗るフラムは、立ち上がって鞘から剣を抜いて構える。
「そこで大人しくしてなさい」
風を切るが如くフィールで迫ったフラムが擦れ違い様に一閃、剣を振るった。
余りの手応えのなさに思わず後ろを振り返った先に、アリオンテの姿がなかった。
「何処に!?」
「上でヤンスよ!」
「上?」
見上げた上空から口を開けたアリオンテが物凄いスピードで降下して来た。
アリオンテが吹き付けて来た炎を剣の刃に絡める様にして振り払ったフラムは、そのまま体を一廻転させて体当たりしようと降下して来たアリオンテに剣を振るう。
アリオンテは急に向きを変えてフラムの剣を躱した。
「今のを躱した? まったく、何て動きをしてるのよ。速さも無茶苦茶だし」
「また来るでヤンスよ!」
フラムの肩から飛び立ったパルは、旋廻して向かって来たアリオンテに向かって飛ぶ。
「パル!」
お互いが大きく口を開けたその時、下から激しく廻転しながら上がって来た大きな物体が、アリオンテにぶつかった。
廻転を止めたそれは、アリオンテに襲われていた魔獣の内の一匹だった。
体勢を崩されたアリオンテに、パルが吐いた炎が直撃する。
さすがにパルの炎ではその身を炎に包む事は出来なかったが、アリオンテは白煙を上げて落ちて行く。
地面に叩き付けられる寸前で羽を羽ばたかせて回避したが、そこにフリードが掛け迫っていた。
駆け抜けるフリードの剣の一閃がアリオンテに逃げる間も与えずに直撃する。ただ、
「痛っ!!」
アリオンテに傷は付けるも、致命傷とまでは行かず、フリードの手は激しく震える程の衝撃を受けた。
「さすがに竜魔獣だな。皮膚が尋常じゃないほど硬い」
「それで十分よ!」
降下して来たフィールの背から飛び降りたフラムは、傷を負って苦悶の声を上げるアリオンテの傍に飛び降りるなり、地面に右手を下す。
「アルシオンボルトーア!」
アリオンテの足元を中心に、魔獣召喚陣が現れる。
フラムは立ち上がり、召喚陣を前に印を組む。
「竜魔獣アリオンテよ。今より我が下僕となりて、全ての命に従う事を我が最初の命とする……操縛!!」
召喚陣から幾つもの稲妻の様なものが飛び出し、アリオンテに電撃を与え始める。
アリオンテは更に暴れ出し、抗い始める。
「大人しくしなさい!」
フラムも必死に魔力を上げる。
「おいおい、あれってまずくないか?」
ようやく手の痺れが収まり、傍に立つフリードの元に寄って来たエドアールが訊く。
更に飛んで来たパルがフリードの肩にとまる。
「おい、あれって操縛の印だろう?」
フリードがパルに訊く。
「確かそれって、失敗したら術者を襲うって言ってなかったか?」
「でヤンス。それも、相手が竜魔獣となると成功するのはかなり難しいでヤンスよ」
現にフラムの顔は苦悶に歪んでいる。
「これは手助けする準備をしといた方がいいかもな」
「でヤンスね」
「おい、フリード。それ以上にまずい状況になってるぞ」
アリオンテに集中している間に、周りを魔獣達に取り囲まれていた。
それも数え切れない程の多種多彩の魔獣達が、今にも襲い掛からんばかりに牙を剝いている。
「どうするんだよ」
「さすがにこの数は俺でも骨が折れそうだな。ただ、やるしかないぞ。お前も覚悟を決めろよ」
フリードが剣を構えるのに続き、肩に乗るパルも身構える。
仕方なくエドアールも剣を身構えるが、その手は微かに震えていた。
「そこで大人しくしてなさい」
風を切るが如くフィールで迫ったフラムが擦れ違い様に一閃、剣を振るった。
余りの手応えのなさに思わず後ろを振り返った先に、アリオンテの姿がなかった。
「何処に!?」
「上でヤンスよ!」
「上?」
見上げた上空から口を開けたアリオンテが物凄いスピードで降下して来た。
アリオンテが吹き付けて来た炎を剣の刃に絡める様にして振り払ったフラムは、そのまま体を一廻転させて体当たりしようと降下して来たアリオンテに剣を振るう。
アリオンテは急に向きを変えてフラムの剣を躱した。
「今のを躱した? まったく、何て動きをしてるのよ。速さも無茶苦茶だし」
「また来るでヤンスよ!」
フラムの肩から飛び立ったパルは、旋廻して向かって来たアリオンテに向かって飛ぶ。
「パル!」
お互いが大きく口を開けたその時、下から激しく廻転しながら上がって来た大きな物体が、アリオンテにぶつかった。
廻転を止めたそれは、アリオンテに襲われていた魔獣の内の一匹だった。
体勢を崩されたアリオンテに、パルが吐いた炎が直撃する。
さすがにパルの炎ではその身を炎に包む事は出来なかったが、アリオンテは白煙を上げて落ちて行く。
地面に叩き付けられる寸前で羽を羽ばたかせて回避したが、そこにフリードが掛け迫っていた。
駆け抜けるフリードの剣の一閃がアリオンテに逃げる間も与えずに直撃する。ただ、
「痛っ!!」
アリオンテに傷は付けるも、致命傷とまでは行かず、フリードの手は激しく震える程の衝撃を受けた。
「さすがに竜魔獣だな。皮膚が尋常じゃないほど硬い」
「それで十分よ!」
降下して来たフィールの背から飛び降りたフラムは、傷を負って苦悶の声を上げるアリオンテの傍に飛び降りるなり、地面に右手を下す。
「アルシオンボルトーア!」
アリオンテの足元を中心に、魔獣召喚陣が現れる。
フラムは立ち上がり、召喚陣を前に印を組む。
「竜魔獣アリオンテよ。今より我が下僕となりて、全ての命に従う事を我が最初の命とする……操縛!!」
召喚陣から幾つもの稲妻の様なものが飛び出し、アリオンテに電撃を与え始める。
アリオンテは更に暴れ出し、抗い始める。
「大人しくしなさい!」
フラムも必死に魔力を上げる。
「おいおい、あれってまずくないか?」
ようやく手の痺れが収まり、傍に立つフリードの元に寄って来たエドアールが訊く。
更に飛んで来たパルがフリードの肩にとまる。
「おい、あれって操縛の印だろう?」
フリードがパルに訊く。
「確かそれって、失敗したら術者を襲うって言ってなかったか?」
「でヤンス。それも、相手が竜魔獣となると成功するのはかなり難しいでヤンスよ」
現にフラムの顔は苦悶に歪んでいる。
「これは手助けする準備をしといた方がいいかもな」
「でヤンスね」
「おい、フリード。それ以上にまずい状況になってるぞ」
アリオンテに集中している間に、周りを魔獣達に取り囲まれていた。
それも数え切れない程の多種多彩の魔獣達が、今にも襲い掛からんばかりに牙を剝いている。
「どうするんだよ」
「さすがにこの数は俺でも骨が折れそうだな。ただ、やるしかないぞ。お前も覚悟を決めろよ」
フリードが剣を構えるのに続き、肩に乗るパルも身構える。
仕方なくエドアールも剣を身構えるが、その手は微かに震えていた。
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