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65話 お兄ちゃんワイバーンの気持ちと、ポル君作曲『羽むしり取り』
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え? 今お兄ちゃんワイバーン、なんて言った? まさかの発言に、私はすぐに聞き返したよ。
「いまなんちぇ、いっちゃの?」
『だから、分かったって言ったんだな! オレもチーちゃんも家族になるんだな!! あっ、でももう家族なんだな! チーちゃんそう言ったんだな!』
ケロケロが、小さな溜め息を吐いたよ。
『はぁ、ちょっと待て。お前、本当にちゃんと分かっていて答えているか? 適当に、チーが家族だと言ったから、自分ではそう思っていなくても、家族で良いって言ったんじゃないだろうな?』
『そうですよ。大切なことなのですから、簡単に決めてはいけません。ゆっくり考えるために、先に契約も解除しようとしているのですから』
うんうん、そうだよ。そんな簡単に決めちゃダメだよ。そりゃあ、ケロケロとグレイスだって止めるよね。
「ちゃんと、かんがえりゅ。しゅぐにきめちゃだめよ。かじょくはたいしぇちゅなんだかりゃ」
『オレ、ちゃんと考えたなんだな! それで……』
『はねおむしりましょう、ふんふんふん♪ ぶちちっ、ぶちちっ、ぶちっ!! とねぇ♪』
『はねおむしりましょう、ふんふんふんなの♪ ぶちちっ、ぶちちっ、ぶちっ!! なのっとねぇ♪』
「……」
『どんどんむりしとりましょう、ふんふんふん♪ ぜんぶむしりとって、あそびましょう♪』
『どんどんむりしとりましょう、ふんふんふんなの♪ ぜんぶむしりとって、あそびましょうなの♪』
「……」
『ぜんぶむしりとったらまるはだか♪ つるつるつるつるまるはだか♪ とってもたのしいまるはだか、ほいっ♪』
『ぜんぶむしりとったらまるはだかなの♪ つるつるつるつるまるはだかなの♪ とってもたのしいまるはだか、ほいっなの♪』
「……」
『『『……』』』
全員でポル君とチーちゃんを見る。と、いつの間にか2人は、グリフィレットの羽をむしり取るのを再開していて。ニコニコお尻おふりながら、そして歌いながら、楽しそうに羽をむしり取っていたよ。
っていうかどうんな歌よ! いやいや、そうじゃなくて、今大事なしの最中だからね? 2人は家族になったって結論出しちゃってるけど、まだ決まってないんだよ?
『はぁ、あのポルが作る歌はどうにかならないのか』
『無理でしょうね。それにやめろというのはダメですよ。ポルは歌が好きなんですから、好きを止めるのはダメです。ですがさすがに『今は』ですね。ポル、チー!』
『なぁにぃ?』
『なんなのぉ?』
『リアと兄は、まだ話しがあるので、作業ができません。楽しい作業は皆でやらないとダメですよ』
『まだおはなしなのぉ? いつもながい』
『いつもながいなの?』
『うん、いつもながいんだぁ』
『いつも長くて悪かったな。それよりも、お前たちだけで羽をむしるのを楽しむのはダメだ。他のことをして待っていろ』
『う~ん、はなしがながいのはだめだけど、たのしいおわらせるのもだめ』
『だめなの』
「それでしたら、他の手伝いをしていただけませんか」
『ほかの?』
『なんなの?』
「きっと楽しいお手伝いになりますよ。いかがでしょうか? 私がそばについていますので」
『頼めるか?』
「ええ。裏庭にいますので、何かあったらすぐにお呼びください」
『それでは頼みます。ポル、チー、ランドルフの言うことをよく聞くのですよ』
『『は~い』』
「では行きましょうか」
『たのしいってなにかなぁ?』
『とってもたのしいがいいなの!』
スキップじゃないけど、嬉しくて小さなジャンプをしながら、ランドルフさんと一緒に部屋を出て行ったポル君とチーちゃん。ふぅ、これで大切な話しができる。ケロケロとグレイスも、やれやれって顔をしているよ。
ただお兄ちゃんワイバーンだけは、
『はねおむしりましょう、ふんふんふんなんだな♪ ぶちちっ、ぶちちっ……』
なんてポル君たちみたいに、少し体を揺らし、リズムをとりながら小さな声で歌い始めてて、ケロケロとたちに止められたよ。
『あなたも、歌よりも大切なことがあるでしょう』
『まったくだ。よし、邪魔者もいなくなったし。もう1度ゆっくり話すから、それからもう1度しっかりと考えろ。まず、お前とリアだが……』
ケロケロとグレイスは、お兄ちゃんワイバーンがやっぱりよく分かっていないんじゃって、もう1度私とお兄ちゃんワイバーンについて話し始めたよ。
そんなケロケロたちの話しを、うんうん大きく頷きながら、でも何故かリズムをとりながら聞くお兄ちゃんワイバーン。
どうにも体がのっちゃったらしい。鼻歌まで歌い出そうとして、グレイスに思い切り怒られた。そりゃあそうだよ、これからのことを決めるのに、鼻歌を歌いながら、話しを聞くなんてね。
そんな何とも言えないお兄ちゃんワイバーンに、ようやく話し終えたのは20分後だった。
『どうですか? しっかり分かりましたか?』
『大丈夫なんだな!! さっき聞いたことと同じだったんだな!! オレとリアは特別、何でもできちゃう相手なんだな!! だから、オレもチーちゃんも家族なるんだな!!』
『はぁ、だからちゃんと考えろと、さっきから言ってるだろう。なんでそう、簡単に答えるんだ』
『やはりチーのことを考えて、家族になると言ったのではないですか?』
『違うなんだな! オレ、しっかりと考えたんだ。それでオレもチーちゃんみたいに、家族になりたいと思ったんだな。だって、ここにきて少ししか経ってないけど、とっても楽しいんだな。それに何回もいろいろお約束したけど、リアもケロケロもグレイスもポルも、みんな約束守ってくれてるんだな。だからオレ、みんなのこと信用してるんだな!』
「ちんよ?」
『そうなんだな。変な帽子も、他の人間も、嘘つきばっかりで、毎日嘘ついてたんだな。リアたちはオレとチーちゃんの約束守ってくれて、話しをちゃんと聞いてくれるんだな。だから信用できるんだな。それになんだな……』
『それに?』
『変な帽子たち、いつもいつもピシピシ、ピリピリ、ドロドロな感じがしてたんだな。でもリアたちは違うんだな。リアたちの周りはポカポカ、ほんわりなんだな。オレ、それも好きなんだな!』
「ぽかぽか、ほんわり?」
『うんなんだな!! だからオレ、家族になるって決めたんだな!! それでチーちゃんも嬉しいなんだな!! 嬉しいいっぱいで嬉しいなんだな!!』
ニコニコのお兄ちゃんワイバーン。そんなお兄ちゃんワイバーンを見て、私はケロケロもグレイスを見たよ。そうしたら2人も私を見てきて……。
「いまなんちぇ、いっちゃの?」
『だから、分かったって言ったんだな! オレもチーちゃんも家族になるんだな!! あっ、でももう家族なんだな! チーちゃんそう言ったんだな!』
ケロケロが、小さな溜め息を吐いたよ。
『はぁ、ちょっと待て。お前、本当にちゃんと分かっていて答えているか? 適当に、チーが家族だと言ったから、自分ではそう思っていなくても、家族で良いって言ったんじゃないだろうな?』
『そうですよ。大切なことなのですから、簡単に決めてはいけません。ゆっくり考えるために、先に契約も解除しようとしているのですから』
うんうん、そうだよ。そんな簡単に決めちゃダメだよ。そりゃあ、ケロケロとグレイスだって止めるよね。
「ちゃんと、かんがえりゅ。しゅぐにきめちゃだめよ。かじょくはたいしぇちゅなんだかりゃ」
『オレ、ちゃんと考えたなんだな! それで……』
『はねおむしりましょう、ふんふんふん♪ ぶちちっ、ぶちちっ、ぶちっ!! とねぇ♪』
『はねおむしりましょう、ふんふんふんなの♪ ぶちちっ、ぶちちっ、ぶちっ!! なのっとねぇ♪』
「……」
『どんどんむりしとりましょう、ふんふんふん♪ ぜんぶむしりとって、あそびましょう♪』
『どんどんむりしとりましょう、ふんふんふんなの♪ ぜんぶむしりとって、あそびましょうなの♪』
「……」
『ぜんぶむしりとったらまるはだか♪ つるつるつるつるまるはだか♪ とってもたのしいまるはだか、ほいっ♪』
『ぜんぶむしりとったらまるはだかなの♪ つるつるつるつるまるはだかなの♪ とってもたのしいまるはだか、ほいっなの♪』
「……」
『『『……』』』
全員でポル君とチーちゃんを見る。と、いつの間にか2人は、グリフィレットの羽をむしり取るのを再開していて。ニコニコお尻おふりながら、そして歌いながら、楽しそうに羽をむしり取っていたよ。
っていうかどうんな歌よ! いやいや、そうじゃなくて、今大事なしの最中だからね? 2人は家族になったって結論出しちゃってるけど、まだ決まってないんだよ?
『はぁ、あのポルが作る歌はどうにかならないのか』
『無理でしょうね。それにやめろというのはダメですよ。ポルは歌が好きなんですから、好きを止めるのはダメです。ですがさすがに『今は』ですね。ポル、チー!』
『なぁにぃ?』
『なんなのぉ?』
『リアと兄は、まだ話しがあるので、作業ができません。楽しい作業は皆でやらないとダメですよ』
『まだおはなしなのぉ? いつもながい』
『いつもながいなの?』
『うん、いつもながいんだぁ』
『いつも長くて悪かったな。それよりも、お前たちだけで羽をむしるのを楽しむのはダメだ。他のことをして待っていろ』
『う~ん、はなしがながいのはだめだけど、たのしいおわらせるのもだめ』
『だめなの』
「それでしたら、他の手伝いをしていただけませんか」
『ほかの?』
『なんなの?』
「きっと楽しいお手伝いになりますよ。いかがでしょうか? 私がそばについていますので」
『頼めるか?』
「ええ。裏庭にいますので、何かあったらすぐにお呼びください」
『それでは頼みます。ポル、チー、ランドルフの言うことをよく聞くのですよ』
『『は~い』』
「では行きましょうか」
『たのしいってなにかなぁ?』
『とってもたのしいがいいなの!』
スキップじゃないけど、嬉しくて小さなジャンプをしながら、ランドルフさんと一緒に部屋を出て行ったポル君とチーちゃん。ふぅ、これで大切な話しができる。ケロケロとグレイスも、やれやれって顔をしているよ。
ただお兄ちゃんワイバーンだけは、
『はねおむしりましょう、ふんふんふんなんだな♪ ぶちちっ、ぶちちっ……』
なんてポル君たちみたいに、少し体を揺らし、リズムをとりながら小さな声で歌い始めてて、ケロケロとたちに止められたよ。
『あなたも、歌よりも大切なことがあるでしょう』
『まったくだ。よし、邪魔者もいなくなったし。もう1度ゆっくり話すから、それからもう1度しっかりと考えろ。まず、お前とリアだが……』
ケロケロとグレイスは、お兄ちゃんワイバーンがやっぱりよく分かっていないんじゃって、もう1度私とお兄ちゃんワイバーンについて話し始めたよ。
そんなケロケロたちの話しを、うんうん大きく頷きながら、でも何故かリズムをとりながら聞くお兄ちゃんワイバーン。
どうにも体がのっちゃったらしい。鼻歌まで歌い出そうとして、グレイスに思い切り怒られた。そりゃあそうだよ、これからのことを決めるのに、鼻歌を歌いながら、話しを聞くなんてね。
そんな何とも言えないお兄ちゃんワイバーンに、ようやく話し終えたのは20分後だった。
『どうですか? しっかり分かりましたか?』
『大丈夫なんだな!! さっき聞いたことと同じだったんだな!! オレとリアは特別、何でもできちゃう相手なんだな!! だから、オレもチーちゃんも家族なるんだな!!』
『はぁ、だからちゃんと考えろと、さっきから言ってるだろう。なんでそう、簡単に答えるんだ』
『やはりチーのことを考えて、家族になると言ったのではないですか?』
『違うなんだな! オレ、しっかりと考えたんだ。それでオレもチーちゃんみたいに、家族になりたいと思ったんだな。だって、ここにきて少ししか経ってないけど、とっても楽しいんだな。それに何回もいろいろお約束したけど、リアもケロケロもグレイスもポルも、みんな約束守ってくれてるんだな。だからオレ、みんなのこと信用してるんだな!』
「ちんよ?」
『そうなんだな。変な帽子も、他の人間も、嘘つきばっかりで、毎日嘘ついてたんだな。リアたちはオレとチーちゃんの約束守ってくれて、話しをちゃんと聞いてくれるんだな。だから信用できるんだな。それになんだな……』
『それに?』
『変な帽子たち、いつもいつもピシピシ、ピリピリ、ドロドロな感じがしてたんだな。でもリアたちは違うんだな。リアたちの周りはポカポカ、ほんわりなんだな。オレ、それも好きなんだな!』
「ぽかぽか、ほんわり?」
『うんなんだな!! だからオレ、家族になるって決めたんだな!! それでチーちゃんも嬉しいなんだな!! 嬉しいいっぱいで嬉しいなんだな!!』
ニコニコのお兄ちゃんワイバーン。そんなお兄ちゃんワイバーンを見て、私はケロケロもグレイスを見たよ。そうしたら2人も私を見てきて……。
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