転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する

ありぽん

文字の大きさ
66 / 90

66話 いろいろ決まって、街も元に戻って、でも何故か怒ってるベルナードさん

しおりを挟む
『うむうむ、いいかんじ』

『うむうむ、いいかんじなの』

 うんうん頷きながら、ポル君とチーちゃんが満足そうに笑う。

『ほう、確かに良い感じだな』

『ちゃんと誰が誰か分かりますね』

『これはけりょけりょ、こっちがぐれいしゅ、りあとぽるくん!!』

『上手く特徴を出しているな』

『ええ、この目の感じなんて良いですね』

「ぽりゅくん、かわい!! かいてくれちぇ、ありがちょ!!」

『がんばった!! このもようも、おきにいり!!』

 肉球の星形を指すポル君。

『おにいちゃんと、ちーちゃんこれなの!!』

『カッコいいんだな!! それに可愛いなんだな!!』

「ちーちゃんもしょっくり!! かわい!!」

『えへへなの!! こんどはりあ、かくなの!!』

 と、みんなで盛り上がって話している時だった。向こうからドシドシとベルナードさんが歩いてきたと思ったら、ケロケロとグレイスのことを怒ってきたよ。

「お前たちは、目立つなって言っただろう!!」

 ん? 何のこと? 何のことか分からず首を傾げる私たち。

「ヴァルトスが来てるから、客室へ行くぞ!」

『ああ、査定が済んだのか』

『今回はいくらくらいになったでしょうか? いろいろ必要なものを、買って帰らなければいけませんからね』

「はぁ、何でも好きなものを、いくらでも買って帰れるだろうよ。それよりもお前たちには、いろいろ話すことがあるんだよ!」

 一昨日、私とポッカとチーちゃんは、初めて冒険者ギルドの依頼を受けに行ったの。まぁ、その話しはまた後でするけど、みんな初めての依頼を、問題なく終わらせられてね。うきうき冒険者ギルドへ、報告と報酬を貰いに行ったんだ。

 だけど何故かすぐに査定が終わらなくて、数日後にまた来てくれって言われちゃってね。だから明日、もう1度冒険者ギルドへ行く予定だったんだよ。

 どうもその査定が終わったみたいで、わざわざギルドマスターのヴァルトスが、報酬を持ってきてくれたみたい。でもどうしてそれで、ベルナードさんが怒ってるんだろう? 

 あっ、そうそう、ポッカはね、お兄ちゃんワイバーンの名前だよ。数日前の、契約と家族について話し合ったあの日。私たちとお兄ちゃんワイバーンとチーちゃんは、無事家族になったんだ。

 少し早く決めすぎじゃない? とは思ったけど、お兄ちゃんワイバーンの表情がね。決めた!! ってしっかりした顔をしていたから。私たちはあれ以上何も言わずに、家族になることに決めたの。

 そうして家族になったのなら、名前がいるだろうってことで。すぐにポル君とチーちゃんの所へ行って、みんなで名前を決めることにしたんだけど。

 考えるまでもなくチーちゃんが、優しくてお日様みたいにポカポカのお兄ちゃんだから、ポッカがいいなの!! って言って。ワイバーンお兄ちゃんも、それをとっても気に入ってね。ワイバーンお兄ちゃんの名前はポッカに決定。

 チーちゃんに関しては、ポッカがずっとチーちゃんって呼んでいて、チーちゃんもその名前が大好きだったから、そのままチーちゃんって決めたんだ。

 そんな家族になった数日後。お屋敷も、街の中も港も、ほぼ元通り。ドタバタしていたのも落ち着いてたから、初めて冒険者ギルドの依頼を受けに行こう! ってなって。
 ケロケロとグレイスはいつも、1つずつ依頼をするのは面倒で、いくつかまとめて依頼を受けているみたいで。この前も、私たちの依頼と自分たちの依頼をまとめて受けたんだよ。

 客室に入るとヴァルトスさんがソファーに座っていて、テーブルの上には袋が1つ置いてあった。

「こんにちは!!」

『こんにちわぁ!!』

『こんにちはなの!!』

「おう! 今日も元気だな。元気すぎるくらいか」

『いま、ぽるくんとちーがつくったかべみてた』

『みんなのおかおかいたなの! かっこよくてかわいいなの!』

「そうなのか? じゃあ、話しが終わったら見せてもらうか」

『みてっ!!』

『いまでもいいなのよ?』

「ハハハッ! 今でもか。悪いな、ちょっとケロケロとグレイスと話しがあるから、それが終わったらちゃんと見るから、待っていてくれ」

『またおはなし』

『ながいなの』

『ポル、リア、チー、話しは私たちにらしいので、おもちゃで遊んでいていいですよ。ですが、騒がずに静かにしていてください』

「あたちは、おはなちきく」

『わかったぁ。ちー、はねであそぼ』

『うんなの!!』

 ポル君とチーちゃんがマジックバックから、加工し終わったグリフィレットの羽を出して、ソファーの後ろで遊び始める。

 私はソファーの端っこに座って、隣にケロケロ、グレイスの順番で座り。ポッカは私の隣、ソファーの横に座ったよ。

 あっ、ちなみにポッカ。今練習中でケロケロみたいに完璧にはできないんだけど、体を小さくできたんだ。55型のテレビくらい? だから家の中に普通に入れるんだ。
 まぁ、サーセリオ様のお屋敷は大きいからね。もう少し大きくても、普通に動けるけどね。街の中でも、お店に普通に入れるから良かったよ。

 それからベルナードさんが1人でソファーに座ってすぐに、ランドルフさんがお茶を運んできてくれて、すぐに話しが始まったんだ。

「まず、今回の報酬だ。全部で白金貨50枚だ」

『まぁ、こんなものか』

『ですね。ですがこれでゆっくり買い物ができます』

「だろうな。これだけあればな」

 この世界のお金は全部で4つ。下から銅貨 、銀貨 、金貨 、白金貨 で。日本円で言うと銅貨が約100円、銀貨が約1000円、金貨が約1万円で、白金貨が約10万円くらいかな。だから白金貨50枚だと500万くらい。

 すごっ!! あの大きくない袋の中に、500万円も入ってるのか。と、ちょっと驚いた。うん、ちょっとね。ケロケロとグレイスにお金のことを、チラッと聞いていたから。

 初めての依頼が終わってからね、ケロケロたちが持っているお金を見せてくれて。その時は100個くらいの袋を見たんだけど、まだまだ持っているらしく。そのほとんどが、金貨と白金貨だって言ってたんだ。

 さすがにそれを聞いた時は驚いたよ。どれだけ持ってるの!? って。でもよくよく考えたら、ケロケロとグレイスだからね。大変な依頼でも、簡単にこなしちゃうんだから、すぐにお金は貯まるわけで。

 今の驚きは、金額に驚いたっていうよりも、あんな小さな袋に、それだけ入るんだなぁって、量に驚いたっていう感じかな。

「よし、これにサインをくれ」

『ああ』

 何枚も依頼終了の紙に、どんどんサインをするケロケロとグレイス。そうしてそのサインの確認を、ヴァルトスさんがし終わると、いよいよ話しになったよ。

「お前たち、やり過ぎだ」

 だから何を?
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。  どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!  スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!  天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。

転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!? バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。 が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。 やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。 しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。 これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

モブっと異世界転生

月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。 ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。 目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。 サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。 死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?! しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ! *誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

処理中です...