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18話 激おこの掃除のケルベロス、お前はやってはならないことをした
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まずは箒とチリトリだよね。この世界にも地球と同じ物があって、名称もほぼ同じ。箒は箒で、チリトリはトリって呼ばれていたよ。
エドウッドさんは、よく見かける大きな物から、少し小さくて大人が腰を曲げて使うような中位の物、デスク周りなんかを綺麗にするための小さな物まで全部揃えていて。私はもう1度ゴミの量を確認した後、1番小さな物を選んだよ。
中位の物でも良かったんだけど、そこまで多いゴミじゃなかったし、トリで取った時に毛が舞いそうだなと思ってね。
それから次に選んだのが、毛取りブラシ。これも地球の毛取りブラシとよく似ていて、というかほぼ同じで、使い方も一緒だったよ。
この掃除道具が置いてある部屋の床には絨毯が敷いてあって、よく見るとあちこちに毛やゴミが付いていたんだ。だからせめて、エドウッドさんに指示された場所だけでも、しっかり毛を取って、アピールしようかなって。
それから他にも、ガムテープみたいな物も借りたよ。名前はペッタン。ある魔獣から出る粘液を、少し厚めの紙に塗ってね。粘液が乾くと、その粘液部分がガムテープみたいにペタペタと、いろいろくっつようになるんだ。
しかもこのペッタン。使い捨てじゃなくて、洗えばまた使えるらしくて、最低でも1000回以上は使えるとか?
これもサイズもいろいろ用意してあって、私は紐が付いていて、そこに手を通してペタペタできる、手のひらサイズの物を選んだよ。
これでゴミを取ったあと、床をペタペタして、残ってしまった毛とゴミを完全に取り除く作戦なんだ。
あとは、何があるか分からないから、一応、雑巾と木のバケツに水も用意することにしたよ。部屋の隅の掃除、壁に汚れがあるかもしれないし。それなら一緒に掃除した方がいいでしょう?
木のバケツもサイズがいろいろあってね。私は平均的なバケツの大きさより、ふたまわりくらい小さな木のバケツを借りて、水は半分だけ入れてもらったよ。溢したら大変だし、今の私には大きいバケツは重すぎるからね。
と、ここまでで、ひとまず道具の準備は終わり。あとは何かあれば、その時その時で対処するよ。
最後に、大きめのハンカチみたいな布があったから、毛を吸い込まないように三角に折って顔に巻いて、これで完璧!
ピィ君もどこからか小さな布を見つけてきて、私の真似をして顔に巻いて準備OK。
「ぴぃくん、がんばろ!!」
『ぴぃっ!!』
そうしていざ、初掃除が始まったんだ。
ただ、掃除を始めてすぐに感動したよね。施設で使っていた道具は、どう考えても使い勝手が悪いのに、それでいて、新しい物を買ってくれるわけでもなく。
いくら掃除をしても、なかなかゴミを集めることができないは、ようやく集めたゴミも、なかなか取れないわで。最終的にはゴミが残りまくり、施設の人に毎回怒鳴られていたんだ。
だけど、エドウッドさんが揃えた掃除道具は、一切ストレスを感じることはなく、掃除がこんなに楽しいなんてと、本当に感動したの。
最初の掃き掃除だって、箒でサッサッと数回履いただけで、かなりの毛や他のゴミが集まり、すぐに終わっちゃったんだから。
ただ、ゴミを捨てるときは気をつけたよ。チリトリで取ったゴミが飛ばないように、箒で押さえてから、その箒が動かないように、箒の上にピィ君に乗ってもらったの。捨てるときに毛が舞ったら、掃除の意味がないからね。
そうそう、ゴミ箱も大きな物から小さな物までいろいろあって。私は、持ち運びできる小さな物を選んで横に置いておいたから、すぐにゴミを捨てることができて、これでも毛を飛ばさずに済んだよ。
箒とチリトリの次は、毛取りブラシでさらに毛を取り、それもチリトリで取って、毛が飛ばないように気をつけながらしっかりゴミ箱へ。
ピィ君も一生懸命つついて毛を取ってくれて、それをゴミ箱に入れてくれたんだ。ピィ君、すごかったよ。どこにそんなに毛があったのって思うくらい、たくさんの毛を咥えては、ゴミ箱へ飛んで行って、それを何往復もしたんだ。私以上にゴミを集めたんじゃないかな?
これからも掃除のお手伝いは続くんだから、これはしっかりとピィ君を見習わないとね。
こうして、毛取りブラシとピィ君のおかげで、かなり毛を取ることができて、この作業は終了。最後はペッタンで、残ったゴミ取りだ。
これがまた取れる取れる。あまりに取れるもんだから、夢中でペタペタしちゃったよ。ピィ君もそれぞれの足にペッタンを装着して、一緒にたくさんゴミを取ったんだ。
ピィ君のサイズのペッタンは、エドウッドさんがその場でササっと作ってくれたの。私のを見て、ピィ君がやりたそうにしててね。それで用意してくれたんだ。
と、こんな感じで、箒にチリトリ、毛取りブラシにペッタンと、ひと通り作業が終わって、2人で床を確認。うん! 毛もゴミもない。完璧! ……のはず? これで終わりだよね?
と思ったけれど、今度は壁に汚れを発見! 用意しておいた雑巾と水入りバケツで、綺麗に拭き取ったよ。しかも、壁用汚れ取り石鹸なる物まであって、それも使ってピカピカにしたんだ。
こうして、私とピィ君の初めての掃除は、本当に終了。エドウッドさんに確認してもらおうと、エドウッドさんとヒルドレッドさんの方を見たの。
そうしたらいつの間にか、他の獣人さんたちが集まっていて、みんな何ともいえない顔をしていて。エドウッドさんはニヤリと笑っていて、ヒルドレッドさんは苦笑いをしていたんだ。
何の笑い? そう思いながら、私はエドウッドさんに報告する。
「えどうっどしゃん、できまちた!!」
『ぴっぴぴぴ!!』
「……そうか、よし確認を」
と、エドウッドさんが私たちの方へ来ようとした、その時だったよ。
バシィィィンッ!!
とドアが勢いよく開き、それと同時に部屋の中に流れ込む風。そのせいで、ゴミ箱は蓋をしてあったから大丈夫だったんだけど、他のまだ片付けていなかった毛が部屋を舞い、私とピィ君が掃除した場所に落ちちゃったんだ。
でも、それだけで終わらなかったの。
「おう、ヒルドレッド。総隊長がお前を呼んでるから、リアとピィの付き添いは俺と交代だ!」
そう言いながら、勢いよく部屋に入ってきたのはアンドリューさん。しかも、頭をガシガシと思い切りかいていて、その勢いでアンドリューさんの毛がブワッとまい。
その舞った毛が、まだ少しだけ吹いていた風に乗り、あちこちへ飛んでいってね。私たちが掃除した場所に、また落ちたんだよ。
その全ての毛の舞は数秒で落ち着いたけど……。せっかくの私とピィ君の掃除が!?
「……」
『……』
「……」
し~んとなる部屋の中。だけどアンドリューさんだけが、状況が分かっておらず、ドシドシ部屋の奥へと入ってくる。
まぁ、今来たばかりだから状況が分からないのは、仕方ないといえばそうなんだけど。でもだよ? でもさぁ。
「何だぁ? お前らどうしたんだ? 何も話さずじっとして。ああ、ヒルドレッド、交代だから行けよ。すぐ来てくれって言ってたからな」
「ええ、すぐにいきますよ。ですが……そうですね。あなたは今日を生き延びられるよう、祈っています。リア、ピィ、掃除お疲れ様でした。エドウッドがどう思っているか、私と同じことを思っているはずですが、掃除、完璧でしたよ」
そう言って、私とピィ君に手を振り、ヒリドレッドさんは部屋を出ていったよ。
「おう! リア、ピィ、掃除はどんな感じだ? エドウッドはうるさいだろう。もし嫌なら、掃除なんて手伝わなくてもいいんだぞ。なにせこいつは掃除のケルベロスだからな」
「……トリオン」
「はっ!!」
「隣の部屋へ、リアとピィを連れて行きなさい。私が良いと言うまで待機です」
「はっ!!」
『……ぴぴぴ、ぴぴ?』
「何と言っている?」
「はっ。お仕置きするのかと。するのなら、自分もきちんと見たいと」
トリオンさんと呼ばれた人は、鳥系の獣人さんだったから、ピィ君の言葉が分かったみたい。
「……そうだな。確かに2人は、それを見る権利があるか。……全員、結界を張り、リアとピィを守れ!」
「「「はっ!!」」」
トリオンさんが私とピィ君を壁の方へ連れて行くと、すぐに私たちの周りを、少し白っぽい透明な物が包んだ。これが結界らしい。
「おいおい、何だよ。何で結界なんか張るんだ。大体、お前、何をそんなに怒ってるんだよ」
「怒っているのは、私だけではない。リアとピィをよく見ろ」
「は? リアとピィ? そういえばピィも怒ってたような……って。何で2人とも俺を睨んでるんだ!?」
「お前は、やってはならないことをしたのだ。リアとピィが納得するまで、私が2人の代わりにお前に制裁を与える」
「は? だから何をだよ!? お前たち、何をそんなに怒って……」
「煩い! 私たちの苦労を思い知るがいい!!
「ギャアァァァ!!」
青い透明な光? 炎? のようなものが、アンドリューさんを襲ったよ。
エドウッドさんは、よく見かける大きな物から、少し小さくて大人が腰を曲げて使うような中位の物、デスク周りなんかを綺麗にするための小さな物まで全部揃えていて。私はもう1度ゴミの量を確認した後、1番小さな物を選んだよ。
中位の物でも良かったんだけど、そこまで多いゴミじゃなかったし、トリで取った時に毛が舞いそうだなと思ってね。
それから次に選んだのが、毛取りブラシ。これも地球の毛取りブラシとよく似ていて、というかほぼ同じで、使い方も一緒だったよ。
この掃除道具が置いてある部屋の床には絨毯が敷いてあって、よく見るとあちこちに毛やゴミが付いていたんだ。だからせめて、エドウッドさんに指示された場所だけでも、しっかり毛を取って、アピールしようかなって。
それから他にも、ガムテープみたいな物も借りたよ。名前はペッタン。ある魔獣から出る粘液を、少し厚めの紙に塗ってね。粘液が乾くと、その粘液部分がガムテープみたいにペタペタと、いろいろくっつようになるんだ。
しかもこのペッタン。使い捨てじゃなくて、洗えばまた使えるらしくて、最低でも1000回以上は使えるとか?
これもサイズもいろいろ用意してあって、私は紐が付いていて、そこに手を通してペタペタできる、手のひらサイズの物を選んだよ。
これでゴミを取ったあと、床をペタペタして、残ってしまった毛とゴミを完全に取り除く作戦なんだ。
あとは、何があるか分からないから、一応、雑巾と木のバケツに水も用意することにしたよ。部屋の隅の掃除、壁に汚れがあるかもしれないし。それなら一緒に掃除した方がいいでしょう?
木のバケツもサイズがいろいろあってね。私は平均的なバケツの大きさより、ふたまわりくらい小さな木のバケツを借りて、水は半分だけ入れてもらったよ。溢したら大変だし、今の私には大きいバケツは重すぎるからね。
と、ここまでで、ひとまず道具の準備は終わり。あとは何かあれば、その時その時で対処するよ。
最後に、大きめのハンカチみたいな布があったから、毛を吸い込まないように三角に折って顔に巻いて、これで完璧!
ピィ君もどこからか小さな布を見つけてきて、私の真似をして顔に巻いて準備OK。
「ぴぃくん、がんばろ!!」
『ぴぃっ!!』
そうしていざ、初掃除が始まったんだ。
ただ、掃除を始めてすぐに感動したよね。施設で使っていた道具は、どう考えても使い勝手が悪いのに、それでいて、新しい物を買ってくれるわけでもなく。
いくら掃除をしても、なかなかゴミを集めることができないは、ようやく集めたゴミも、なかなか取れないわで。最終的にはゴミが残りまくり、施設の人に毎回怒鳴られていたんだ。
だけど、エドウッドさんが揃えた掃除道具は、一切ストレスを感じることはなく、掃除がこんなに楽しいなんてと、本当に感動したの。
最初の掃き掃除だって、箒でサッサッと数回履いただけで、かなりの毛や他のゴミが集まり、すぐに終わっちゃったんだから。
ただ、ゴミを捨てるときは気をつけたよ。チリトリで取ったゴミが飛ばないように、箒で押さえてから、その箒が動かないように、箒の上にピィ君に乗ってもらったの。捨てるときに毛が舞ったら、掃除の意味がないからね。
そうそう、ゴミ箱も大きな物から小さな物までいろいろあって。私は、持ち運びできる小さな物を選んで横に置いておいたから、すぐにゴミを捨てることができて、これでも毛を飛ばさずに済んだよ。
箒とチリトリの次は、毛取りブラシでさらに毛を取り、それもチリトリで取って、毛が飛ばないように気をつけながらしっかりゴミ箱へ。
ピィ君も一生懸命つついて毛を取ってくれて、それをゴミ箱に入れてくれたんだ。ピィ君、すごかったよ。どこにそんなに毛があったのって思うくらい、たくさんの毛を咥えては、ゴミ箱へ飛んで行って、それを何往復もしたんだ。私以上にゴミを集めたんじゃないかな?
これからも掃除のお手伝いは続くんだから、これはしっかりとピィ君を見習わないとね。
こうして、毛取りブラシとピィ君のおかげで、かなり毛を取ることができて、この作業は終了。最後はペッタンで、残ったゴミ取りだ。
これがまた取れる取れる。あまりに取れるもんだから、夢中でペタペタしちゃったよ。ピィ君もそれぞれの足にペッタンを装着して、一緒にたくさんゴミを取ったんだ。
ピィ君のサイズのペッタンは、エドウッドさんがその場でササっと作ってくれたの。私のを見て、ピィ君がやりたそうにしててね。それで用意してくれたんだ。
と、こんな感じで、箒にチリトリ、毛取りブラシにペッタンと、ひと通り作業が終わって、2人で床を確認。うん! 毛もゴミもない。完璧! ……のはず? これで終わりだよね?
と思ったけれど、今度は壁に汚れを発見! 用意しておいた雑巾と水入りバケツで、綺麗に拭き取ったよ。しかも、壁用汚れ取り石鹸なる物まであって、それも使ってピカピカにしたんだ。
こうして、私とピィ君の初めての掃除は、本当に終了。エドウッドさんに確認してもらおうと、エドウッドさんとヒルドレッドさんの方を見たの。
そうしたらいつの間にか、他の獣人さんたちが集まっていて、みんな何ともいえない顔をしていて。エドウッドさんはニヤリと笑っていて、ヒルドレッドさんは苦笑いをしていたんだ。
何の笑い? そう思いながら、私はエドウッドさんに報告する。
「えどうっどしゃん、できまちた!!」
『ぴっぴぴぴ!!』
「……そうか、よし確認を」
と、エドウッドさんが私たちの方へ来ようとした、その時だったよ。
バシィィィンッ!!
とドアが勢いよく開き、それと同時に部屋の中に流れ込む風。そのせいで、ゴミ箱は蓋をしてあったから大丈夫だったんだけど、他のまだ片付けていなかった毛が部屋を舞い、私とピィ君が掃除した場所に落ちちゃったんだ。
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そう言って、私とピィ君に手を振り、ヒリドレッドさんは部屋を出ていったよ。
「おう! リア、ピィ、掃除はどんな感じだ? エドウッドはうるさいだろう。もし嫌なら、掃除なんて手伝わなくてもいいんだぞ。なにせこいつは掃除のケルベロスだからな」
「……トリオン」
「はっ!!」
「隣の部屋へ、リアとピィを連れて行きなさい。私が良いと言うまで待機です」
「はっ!!」
『……ぴぴぴ、ぴぴ?』
「何と言っている?」
「はっ。お仕置きするのかと。するのなら、自分もきちんと見たいと」
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「……そうだな。確かに2人は、それを見る権利があるか。……全員、結界を張り、リアとピィを守れ!」
「「「はっ!!」」」
トリオンさんが私とピィ君を壁の方へ連れて行くと、すぐに私たちの周りを、少し白っぽい透明な物が包んだ。これが結界らしい。
「おいおい、何だよ。何で結界なんか張るんだ。大体、お前、何をそんなに怒ってるんだよ」
「怒っているのは、私だけではない。リアとピィをよく見ろ」
「は? リアとピィ? そういえばピィも怒ってたような……って。何で2人とも俺を睨んでるんだ!?」
「お前は、やってはならないことをしたのだ。リアとピィが納得するまで、私が2人の代わりにお前に制裁を与える」
「は? だから何をだよ!? お前たち、何をそんなに怒って……」
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