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20話 集まる子供たち、ビシバシ、バリボリ、ペロペロ、ゴックン?
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「しぇんしぇ、どこいくの?」
「洗い場の方かな。今回は向こうに集まってきそうだからね」
「あちゅまる?」
「子供たちが喜ぶものが、これから集まってくるんだよ。だからリアとピィも行かないとね」
「よろこぶ?」
「そう、喜ぶものだ。ああ、それと、今日はそれがあるから、私の所でのお手伝い見学とお手伝いは休みで良いからな。たぶんそれどころじゃなくなるだろうし」
ええ!? また見学とお手伝い中止? 昨日もアンドリューさんのせいで中止になったんだよ? 子供たちが喜ぶものも気になるけど、でも早くお手伝いの見学しちゃいたいのに。なんて思っていたら、
「ハハハッ、お手伝いの方が良いのに、それに昨日見学が中止になったのに今日もか、と思っているな。リアは、考えていることがよく顔に出るから分かりやすい」
思っていたことが、レーノルド先生に全部バレたよ。私ってそんなに分かりやすい? 施設では、何を考えているか分からないように気をつけて生活をしていて、バレる事なんてなかったのに。
「しかしな、リアとピィは、私の所での見学はもうしなくても大丈夫なんだぞ」
「だいじょぶ? なんで?」
「これからやってもらおうと思っている手伝いを、すでにリアもピィもやったことがあるからな」
「もう?」
どういうことかと思ったら、うん。本当にお手伝いしてました。この宿舎で暮らし始めてから、まだ少ししか経っていないのに、すでに数回、医療室を訪れている私とピィ君。
その時に、体は魔法で治してもらったけれど、少し様子を見たいってことで、治療室に留まっていたでしょう?
その時に、一応体に問題はないのに、ずっと寝てるのもと思って、少しだけ動きたいとお願いしてね。レーノルド先生やコンタンさんやアリシアが必要としている物を持って行ったり、いらなくなった物を片付けたりしていたの。
それが、治療室での私とピィ君のお手伝いで、だから今さら見学は必要ないって。確かにそうだよね。もうやったことがあるんだから。
だったらその時間で、新しいことを楽しく学んだ方が良いと。これから洗い場で、あることが始まるらしく、それに連れてきてくれたんだ。
「今日はいつもより少ないから……って、いてぇな。だからゴミのことは謝っただろう!」
「そうだな。今日はいつもよりも少なそうだ。だが、今回はリアとピィもいる。教えるには数が少ない方が良い。ゆっくり教えられるからな」
「集合体になられると、面倒だからな。って、だからやめろって!」
何をアンドリューさんは騒いでいるのか。今、ピィ君がアンドリューさんの頭の上に乗って、あの爆発した髪の毛を思い切り引っ張っているんだよ。エドウッドさんの制裁を見たけれど、自分でもアンドリューさんを叱りたいって言ってね。
「今回は多くても2体くらいだろう。……と、集まっているな。みんな準備運動中か?」
「俊敏に動くためにも、準備運動は大事だからな。他の時も急に動くより、しっかりと体を温めておいた方が良い。皆、私たちが教えた通り、しっかりと約束を守っているな」
「まぁ、今日はおやつがかかってるからな」
よく分からない話を聞いているうちに、洗い場の方へやってきた私たち。するとそこには、たくさんの獣人の子供たちが集まっていて。皆のニコニコ、ブンブン腕を回したり、引っ掻きや蹴りの素振りをしたり、準備運動? をしていたよ。
「あっ! リアとピィ来た!!」
「来ないのかと思ったよ!!」
「今日はいっぱい来るかなぁ?」
「リアとピィも、バシバシやるでしょう?」
「みんないっぱい取れると良いね!!」
私たちに気づいたみんなが、一斉に私たちの周りに集まる。ええと、今日の獣人の子たちは、ルーファスにミリアにライトに……。
「みんな、こんにちは!!」
『ぴぴぴぴぴっ!!』
ほら、前に話したけど、獣騎士さんの子供たちが、宿舎に遊びにくるって言ったでしょう?私が初めて会ったのは、私が宿舎に来てから5日後。最初は、人の子がいるってことで、みんな私に興味津々だったんだけど、でもすぐに友達になってくれて、時々みんなと遊ぶんだ。
最初に大人の獣人たちが、私は獣人じゃなく人間だから、みんなと同じように接するのはダメだって、みんなに私との接し方について話してくれて。それをみんなは、その話をしっかりと聞いてくれて。
だからみんな、私に無理なことを言ってきたり、やろうとしてきたりしないんだ。壁登り競争とか、木から木への飛び移り鬼ごっことか、私には無理なことね。みんな私に合わせて遊んでくれる、優しい子ばっかりだよ。
「せんせい! アンドリュー! きょうはいっぱい?」
「よし、それじゃあ、よーく気配を感じてみろ」
「う~ん」
「うううう~ん」
「いいか、慌てなくていいから、ゆっくりしっかり調べるんだぞ」
「う~ん」
「う~」
いっぱい? 気配を調べる? 気配を調べるって、魔獣の気配を調べるってことだと思うんだけど。いっぱい魔獣? え? 魔獣がいっぱいいるの!? 街に?
でも、それなら街の鐘が鳴りそうだよね? それに、アンドリューさんたち獣騎士が動かないわけないし。というか、慌てたり緊張したりする感じでもなくて、みんなニコニコだし。
よく分からないまま、獣人の子供たちの、アンドリューさんによる気配を調べる授業が続く。
「ゆっくりだぞ。同じ場所ばかり調べず、全体的に調べるんだ」
「うう~ん」
「う~ん」
「うえ~い」
うえ~いって、それはパリピの掛け声では? 誰? 今、うえ~いって言ったの? なんてツッコミを入れながら、待つこと数分。
「アンドリュー、いっぱいだった!!」
「いつもより少ないいっぱい!!」
「少ないじゃない?」
「いっぱいだよ?」
みんなの答えはバラバラだったよ。それに、苦笑いのアンドリューさんとレーノルド先生。
「今日は少ないが正解だな。いつもよりも少ないから、きっとゆっくり集められるぞ」
「あたし、せいかい!!」
「おう! 正解だ!!」
「それじゃあ、正解したミーナには、特別にペロもあげよう」
「わぁ、ありがとせんせい!!」
「え~、いいなぁ」
「オレ、つぎはせいかいするぞ!!」
ペロっていうのは、ペロペロキャンディみたいなお菓子だよ。私もこの前もらって食べたら。とってもおいしかったよ。
気配調べが終わって、レーノルド先生が私に話しかけてくる。
「こうして時々、みんなで簡単な勉強をするんだ。実戦だな。話を聞いて覚えるだけじゃなくて、魔法を使ったり、剣を振ったり、本当にやってみることを実戦と言う。こういうのも大切な勉強なんだ」
「みんな、なにしらべてたの?」
「あれ? リア、しらない?」
「ピィは?」
「ああ、たぶん2人は初めてだからね。これから先生が教えるところなんだ」
「そか!!」
「あのね、きょうは、おいしいのがいっぱいなんだよ」
「たべほうだいなの!」
「ビシバシたおして、バリボリ、ペロペロ、ゴックンなんだぞ!!」
「ほらほら、みんな。そのことは先生が教えるから、みんなはあれがいつ来てもいいように、準備の続きをするんだ」
「「「は~い!!」」」
レーノルド先生に言われて、散らばっていくみんな。
「さぁ、それじゃあこっちも準備をするか。リア、ピィ、まずは2人にプレゼントがある」
「ぷれじぇんちょ?」
『ぴぃ?』
「ああ、これだ」
レーノルド先生が、私とピィ君に渡してきたもの、それは……。木の剣と、ツノのついた帽子? だったよ。
「洗い場の方かな。今回は向こうに集まってきそうだからね」
「あちゅまる?」
「子供たちが喜ぶものが、これから集まってくるんだよ。だからリアとピィも行かないとね」
「よろこぶ?」
「そう、喜ぶものだ。ああ、それと、今日はそれがあるから、私の所でのお手伝い見学とお手伝いは休みで良いからな。たぶんそれどころじゃなくなるだろうし」
ええ!? また見学とお手伝い中止? 昨日もアンドリューさんのせいで中止になったんだよ? 子供たちが喜ぶものも気になるけど、でも早くお手伝いの見学しちゃいたいのに。なんて思っていたら、
「ハハハッ、お手伝いの方が良いのに、それに昨日見学が中止になったのに今日もか、と思っているな。リアは、考えていることがよく顔に出るから分かりやすい」
思っていたことが、レーノルド先生に全部バレたよ。私ってそんなに分かりやすい? 施設では、何を考えているか分からないように気をつけて生活をしていて、バレる事なんてなかったのに。
「しかしな、リアとピィは、私の所での見学はもうしなくても大丈夫なんだぞ」
「だいじょぶ? なんで?」
「これからやってもらおうと思っている手伝いを、すでにリアもピィもやったことがあるからな」
「もう?」
どういうことかと思ったら、うん。本当にお手伝いしてました。この宿舎で暮らし始めてから、まだ少ししか経っていないのに、すでに数回、医療室を訪れている私とピィ君。
その時に、体は魔法で治してもらったけれど、少し様子を見たいってことで、治療室に留まっていたでしょう?
その時に、一応体に問題はないのに、ずっと寝てるのもと思って、少しだけ動きたいとお願いしてね。レーノルド先生やコンタンさんやアリシアが必要としている物を持って行ったり、いらなくなった物を片付けたりしていたの。
それが、治療室での私とピィ君のお手伝いで、だから今さら見学は必要ないって。確かにそうだよね。もうやったことがあるんだから。
だったらその時間で、新しいことを楽しく学んだ方が良いと。これから洗い場で、あることが始まるらしく、それに連れてきてくれたんだ。
「今日はいつもより少ないから……って、いてぇな。だからゴミのことは謝っただろう!」
「そうだな。今日はいつもよりも少なそうだ。だが、今回はリアとピィもいる。教えるには数が少ない方が良い。ゆっくり教えられるからな」
「集合体になられると、面倒だからな。って、だからやめろって!」
何をアンドリューさんは騒いでいるのか。今、ピィ君がアンドリューさんの頭の上に乗って、あの爆発した髪の毛を思い切り引っ張っているんだよ。エドウッドさんの制裁を見たけれど、自分でもアンドリューさんを叱りたいって言ってね。
「今回は多くても2体くらいだろう。……と、集まっているな。みんな準備運動中か?」
「俊敏に動くためにも、準備運動は大事だからな。他の時も急に動くより、しっかりと体を温めておいた方が良い。皆、私たちが教えた通り、しっかりと約束を守っているな」
「まぁ、今日はおやつがかかってるからな」
よく分からない話を聞いているうちに、洗い場の方へやってきた私たち。するとそこには、たくさんの獣人の子供たちが集まっていて。皆のニコニコ、ブンブン腕を回したり、引っ掻きや蹴りの素振りをしたり、準備運動? をしていたよ。
「あっ! リアとピィ来た!!」
「来ないのかと思ったよ!!」
「今日はいっぱい来るかなぁ?」
「リアとピィも、バシバシやるでしょう?」
「みんないっぱい取れると良いね!!」
私たちに気づいたみんなが、一斉に私たちの周りに集まる。ええと、今日の獣人の子たちは、ルーファスにミリアにライトに……。
「みんな、こんにちは!!」
『ぴぴぴぴぴっ!!』
ほら、前に話したけど、獣騎士さんの子供たちが、宿舎に遊びにくるって言ったでしょう?私が初めて会ったのは、私が宿舎に来てから5日後。最初は、人の子がいるってことで、みんな私に興味津々だったんだけど、でもすぐに友達になってくれて、時々みんなと遊ぶんだ。
最初に大人の獣人たちが、私は獣人じゃなく人間だから、みんなと同じように接するのはダメだって、みんなに私との接し方について話してくれて。それをみんなは、その話をしっかりと聞いてくれて。
だからみんな、私に無理なことを言ってきたり、やろうとしてきたりしないんだ。壁登り競争とか、木から木への飛び移り鬼ごっことか、私には無理なことね。みんな私に合わせて遊んでくれる、優しい子ばっかりだよ。
「せんせい! アンドリュー! きょうはいっぱい?」
「よし、それじゃあ、よーく気配を感じてみろ」
「う~ん」
「うううう~ん」
「いいか、慌てなくていいから、ゆっくりしっかり調べるんだぞ」
「う~ん」
「う~」
いっぱい? 気配を調べる? 気配を調べるって、魔獣の気配を調べるってことだと思うんだけど。いっぱい魔獣? え? 魔獣がいっぱいいるの!? 街に?
でも、それなら街の鐘が鳴りそうだよね? それに、アンドリューさんたち獣騎士が動かないわけないし。というか、慌てたり緊張したりする感じでもなくて、みんなニコニコだし。
よく分からないまま、獣人の子供たちの、アンドリューさんによる気配を調べる授業が続く。
「ゆっくりだぞ。同じ場所ばかり調べず、全体的に調べるんだ」
「うう~ん」
「う~ん」
「うえ~い」
うえ~いって、それはパリピの掛け声では? 誰? 今、うえ~いって言ったの? なんてツッコミを入れながら、待つこと数分。
「アンドリュー、いっぱいだった!!」
「いつもより少ないいっぱい!!」
「少ないじゃない?」
「いっぱいだよ?」
みんなの答えはバラバラだったよ。それに、苦笑いのアンドリューさんとレーノルド先生。
「今日は少ないが正解だな。いつもよりも少ないから、きっとゆっくり集められるぞ」
「あたし、せいかい!!」
「おう! 正解だ!!」
「それじゃあ、正解したミーナには、特別にペロもあげよう」
「わぁ、ありがとせんせい!!」
「え~、いいなぁ」
「オレ、つぎはせいかいするぞ!!」
ペロっていうのは、ペロペロキャンディみたいなお菓子だよ。私もこの前もらって食べたら。とってもおいしかったよ。
気配調べが終わって、レーノルド先生が私に話しかけてくる。
「こうして時々、みんなで簡単な勉強をするんだ。実戦だな。話を聞いて覚えるだけじゃなくて、魔法を使ったり、剣を振ったり、本当にやってみることを実戦と言う。こういうのも大切な勉強なんだ」
「みんな、なにしらべてたの?」
「あれ? リア、しらない?」
「ピィは?」
「ああ、たぶん2人は初めてだからね。これから先生が教えるところなんだ」
「そか!!」
「あのね、きょうは、おいしいのがいっぱいなんだよ」
「たべほうだいなの!」
「ビシバシたおして、バリボリ、ペロペロ、ゴックンなんだぞ!!」
「ほらほら、みんな。そのことは先生が教えるから、みんなはあれがいつ来てもいいように、準備の続きをするんだ」
「「「は~い!!」」」
レーノルド先生に言われて、散らばっていくみんな。
「さぁ、それじゃあこっちも準備をするか。リア、ピィ、まずは2人にプレゼントがある」
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