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52話 隠れる練習?
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『行くまでに、たくさん練習するっチュよ!!』
『うん、ぴっ!! れんしゅうっぴっ!!』
「練習って、何を練習するんだ?」
『いろいろっチュ!! でも1番は隠れる練習っチュ!!』
『かくれる、れんしゅうっぴっ!! ……かくれるれんしゅうっぴっ?』
元気よく返事をしていたフェリックスだったが、案の定どうして隠れる練習をするのか、分かっていなかったようだ。というか、俺も良く分かっていないんだが。
俺達は今、お昼のご飯を食べ終えて、自分達の部屋に戻ってきて、Bランクダンジョンについて話しているところだ。
ご飯の後、アーチーとフェリックスは、ご飯を食べた後だからゆっくりしようと、すぐに自分達のクッションで寝ようとしたんだけど。俺はそれを止めて、今度入るダンジョンについて、話しをする事に。
今度姉さんと一緒に入るダンジョンは、とても危険なダンジョンで。姉さん達は大丈夫だが、俺は全く歯が立たない魔獣ばかりだということ、しかもそんな魔獣が、山程いるという事。
危険な物は、魔獣だけでなく、木の実や果物、植物も危険な物が多いという事。すぐに死んでしまうような、罠がいっぱいあるという事など。
アーチーとフェリックスが住んでいたダンジョンとは、比べ物にならないくらい、危険なダンジョンだと、いろいろな事を話した。
ちょっと言い過ぎな部分もあったかと思うが、アーチーとフェリックスにとっては、初めて入るランクのダンジョンだし。というか他に入ったダンジョンがまだ1つだけだからな。少しでも危機感を持ってもらおうと思って、言い過ぎな感じで注意をした。
『はぇ~、そんな危険で怖いダンジョンっチュか?』
『きけん、こわいダンジョンっぴっ?』
『そうだっチュよ。とっても危ないダンジョンだっチュ。オレとアーチー、とっても危ないっチュ。カズキも危ないっチュ』
『みんなあぶないっぴっ!?』
そう、ちゃんと理解してくれたアーチーとフェリックス。だから俺はそんな2匹に、ある提案をした。
危ないダンジョンに、わざわざ行く必要はなく、俺達がダンジョンへ行っている間、アーチーとフェリックスは母さんか父さんと一緒に、家で留守番をしていても良いと。
またいつか、姉さんが連れて行ってくれる日があるだろう。それまでにとりあえず、低ランクのダンジョンで良いから、もっといろいろなダンジョンに入り。まずは、他のダンジョンに慣れてから。今度行くようなランクのダンジョンに、入れば良いんじゃないか、と提案した。
俺の話しに、すぐに相談を始めるアーチーとフェリックス。その話し合いでは、俺にきちんと質問してきて。
留守番すると、どれくらいの時間、留守番していないといけないのか。もしも危険なダンジョンに入ったら、自分達はどうすれば良いか、など。いろいろ質問をしてきた。
そうして1時間ほど続いた話し合いの結果は、一緒に行く、だった。
『留守番も考えたっチュ。でもオレもフェリックスも、カズキの家族っチュ。家族はいつも一緒っチュ。長い時間離れるのはダメっチュよ』
『かぞく、いっしょぴっ。ぼくもいっしょっぴっ』
『それでずっと、ポケットかカバンの中も、ちゃんとお約束守るっチュ。ねっチュ』
『うん、ぴっ!! おやくそく、ぜったいまもるっぴっ!!』
『だから、オレもフェリックスも、カズキと一緒に行くっチュ!!』
『いけいけ、ごーごーっぴっ!!』
『そうだっチュ!! いけいけ、ごーごーだっチュ!!』
という感じで、みんなでダンジョンへ行くことが決まったよ。
そう、決まったんだが、その後急に、アーチーが隠れる練習と言い始めたんだ。
「隠れるって、お前達はポケットやカバンに入ったままだし。俺がこの間、あの迷惑な女の時にした、約束を守ってくれれば良いんだぞ?」
『それは絶対に守るっチュよ。大切なお約束だっチュもん。でも、他にもちゃんと、隠れる練習が必要っチュよ。カズキも練習するっチュ』
「他? 俺も?」
『そうだっチュ。今度入るダンジョンは、とっても危ないダンジョンだっチュよね? それでカズキのお姉ちゃん達は大丈夫だけど、カズキもオレ達と同じ、危ないっチュ』
「ああ、そうだ」
『カズキ、さっき言ってたっチュ。もしかしたら自分が強い魔獣と戦っている時は、オレ達とお話しできないかもってっチュ。隠れろ、顔を出して良いけれど隠れろ、とか言えないかもっチュ。だから何もない時は、頭だけ出して、ポケットかカバンに入っているけど、頭まで隠れなくちゃいけない時は、何かして欲しいっチュ』
『かくれる、ないっぴっ?』
『フェリックス、後で教えるからっチュ。続きっチュ。カズキは、手をパンッて叩いたり、何か音を鳴らしてほしいっチュ。その音を聞いたら、オレ達サッと頭まで隠れるっチュよ。もしも何かで外に出ていても、音が聞こえたらすぐに隠れるっチュ。そうすれば話せなくても大丈夫っチュ!!』
……なるほど、そういう事か。まさかアーチーに教えられるとは。確かに話せない時は、そういった、何か合図があると良いかもしれない。
さて、となると。どんな合図がいいだろうか。やはり簡単な物で、アーチーが言ったように、手を叩くのが良いか? が、周りが煩い時はな。
そういえば、どんなに煩い場所でも、魔獣を呼ぶために、と作られた道具があったな。音を使うんだ。人間には聞こえない音だが、魔獣には聞こえる音があって。それが煩い場所でも、結構離れた場所でも、魔獣には聞こえると。
確か、魔獣関係の専門店だけじゃなく、ダンジョン関係の物を売っているお店だったら、どこでも売っていたはずだ。
「よし、それの練習をするためにも、食休みをしたら、買い物に出かけるぞ」
『うん、ぴっ!! れんしゅうっぴっ!!』
「練習って、何を練習するんだ?」
『いろいろっチュ!! でも1番は隠れる練習っチュ!!』
『かくれる、れんしゅうっぴっ!! ……かくれるれんしゅうっぴっ?』
元気よく返事をしていたフェリックスだったが、案の定どうして隠れる練習をするのか、分かっていなかったようだ。というか、俺も良く分かっていないんだが。
俺達は今、お昼のご飯を食べ終えて、自分達の部屋に戻ってきて、Bランクダンジョンについて話しているところだ。
ご飯の後、アーチーとフェリックスは、ご飯を食べた後だからゆっくりしようと、すぐに自分達のクッションで寝ようとしたんだけど。俺はそれを止めて、今度入るダンジョンについて、話しをする事に。
今度姉さんと一緒に入るダンジョンは、とても危険なダンジョンで。姉さん達は大丈夫だが、俺は全く歯が立たない魔獣ばかりだということ、しかもそんな魔獣が、山程いるという事。
危険な物は、魔獣だけでなく、木の実や果物、植物も危険な物が多いという事。すぐに死んでしまうような、罠がいっぱいあるという事など。
アーチーとフェリックスが住んでいたダンジョンとは、比べ物にならないくらい、危険なダンジョンだと、いろいろな事を話した。
ちょっと言い過ぎな部分もあったかと思うが、アーチーとフェリックスにとっては、初めて入るランクのダンジョンだし。というか他に入ったダンジョンがまだ1つだけだからな。少しでも危機感を持ってもらおうと思って、言い過ぎな感じで注意をした。
『はぇ~、そんな危険で怖いダンジョンっチュか?』
『きけん、こわいダンジョンっぴっ?』
『そうだっチュよ。とっても危ないダンジョンだっチュ。オレとアーチー、とっても危ないっチュ。カズキも危ないっチュ』
『みんなあぶないっぴっ!?』
そう、ちゃんと理解してくれたアーチーとフェリックス。だから俺はそんな2匹に、ある提案をした。
危ないダンジョンに、わざわざ行く必要はなく、俺達がダンジョンへ行っている間、アーチーとフェリックスは母さんか父さんと一緒に、家で留守番をしていても良いと。
またいつか、姉さんが連れて行ってくれる日があるだろう。それまでにとりあえず、低ランクのダンジョンで良いから、もっといろいろなダンジョンに入り。まずは、他のダンジョンに慣れてから。今度行くようなランクのダンジョンに、入れば良いんじゃないか、と提案した。
俺の話しに、すぐに相談を始めるアーチーとフェリックス。その話し合いでは、俺にきちんと質問してきて。
留守番すると、どれくらいの時間、留守番していないといけないのか。もしも危険なダンジョンに入ったら、自分達はどうすれば良いか、など。いろいろ質問をしてきた。
そうして1時間ほど続いた話し合いの結果は、一緒に行く、だった。
『留守番も考えたっチュ。でもオレもフェリックスも、カズキの家族っチュ。家族はいつも一緒っチュ。長い時間離れるのはダメっチュよ』
『かぞく、いっしょぴっ。ぼくもいっしょっぴっ』
『それでずっと、ポケットかカバンの中も、ちゃんとお約束守るっチュ。ねっチュ』
『うん、ぴっ!! おやくそく、ぜったいまもるっぴっ!!』
『だから、オレもフェリックスも、カズキと一緒に行くっチュ!!』
『いけいけ、ごーごーっぴっ!!』
『そうだっチュ!! いけいけ、ごーごーだっチュ!!』
という感じで、みんなでダンジョンへ行くことが決まったよ。
そう、決まったんだが、その後急に、アーチーが隠れる練習と言い始めたんだ。
「隠れるって、お前達はポケットやカバンに入ったままだし。俺がこの間、あの迷惑な女の時にした、約束を守ってくれれば良いんだぞ?」
『それは絶対に守るっチュよ。大切なお約束だっチュもん。でも、他にもちゃんと、隠れる練習が必要っチュよ。カズキも練習するっチュ』
「他? 俺も?」
『そうだっチュ。今度入るダンジョンは、とっても危ないダンジョンだっチュよね? それでカズキのお姉ちゃん達は大丈夫だけど、カズキもオレ達と同じ、危ないっチュ』
「ああ、そうだ」
『カズキ、さっき言ってたっチュ。もしかしたら自分が強い魔獣と戦っている時は、オレ達とお話しできないかもってっチュ。隠れろ、顔を出して良いけれど隠れろ、とか言えないかもっチュ。だから何もない時は、頭だけ出して、ポケットかカバンに入っているけど、頭まで隠れなくちゃいけない時は、何かして欲しいっチュ』
『かくれる、ないっぴっ?』
『フェリックス、後で教えるからっチュ。続きっチュ。カズキは、手をパンッて叩いたり、何か音を鳴らしてほしいっチュ。その音を聞いたら、オレ達サッと頭まで隠れるっチュよ。もしも何かで外に出ていても、音が聞こえたらすぐに隠れるっチュ。そうすれば話せなくても大丈夫っチュ!!』
……なるほど、そういう事か。まさかアーチーに教えられるとは。確かに話せない時は、そういった、何か合図があると良いかもしれない。
さて、となると。どんな合図がいいだろうか。やはり簡単な物で、アーチーが言ったように、手を叩くのが良いか? が、周りが煩い時はな。
そういえば、どんなに煩い場所でも、魔獣を呼ぶために、と作られた道具があったな。音を使うんだ。人間には聞こえない音だが、魔獣には聞こえる音があって。それが煩い場所でも、結構離れた場所でも、魔獣には聞こえると。
確か、魔獣関係の専門店だけじゃなく、ダンジョン関係の物を売っているお店だったら、どこでも売っていたはずだ。
「よし、それの練習をするためにも、食休みをしたら、買い物に出かけるぞ」
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