7 / 14
7
しおりを挟む
ナナリーとリュシアールそして生徒会の3人は学園の生徒の間では噂になっていた。
ナナリーが王太子を誑かしている、生徒会の3人にも媚びを売っている。
婚約者がいるというのに王太子も他の3人もご執心である。
数日後、ローゼリカとマリオン、そしてナナリーとリュシアールは特別室にいた。
あれからローゼリカは、話があると言い、ナナリーとリュシアールをランチ誘っていた、
そして今日、久しぶりに4人でランチを取ることになった。
「ナナリー、リュシアール様、本日はお時間いただきありがとうございます。こうしてご一緒するのは久しぶりですわね。」
ローゼリカはそういって、2人に微笑んだ。
「あぁ、仕事が忙しくて中々時間が取れなくてね。申し訳なく思ってたんだ。」
「わ、私もちょっと用事が重なってしまって…。ローゼリカ様のお誘い嬉しかったんだけど、行けなくてごめんなさい。」
リュシアールもナナリーも申し訳なさそうに答える。
「いえ、用事があるなら仕方がないわ。ただね、最近はほぼ毎日ナナリーと生徒会の方々とランチしていると聞いているわ。放課後に出かけたりもしてると。わたくしも先日、バラ園で皆さんがランチしてるのをお見掛けしたわ。別にそうすること自体は悪いこととは思わないわ、ただね、ナナリー。生徒会の皆様との距離が近すぎると思うの。生徒会の皆様には婚約者の方がいらっしゃるわ。肩を寄せ合ったり、二人きりで出かけたり、愛称で呼びあったりするのは、そういった方との適切な距離の取り方ではないわ。」
ローゼリカは諭すようにナナリーに言った。
そして続けてリュシアールに向かって言った。
「リュシアール様も、今、リュシアール様の婚約者はわたくしなのです。周りに誤解されるような行動はお控えください。それに「ローゼリカ、ナナリーは生徒会の仕事を手伝ってくれているだけだ。ナナリーが手伝ってくれて私も他の者も助かっている。だからそのお礼にランチをしたり出かけたりしただけだ。距離が近いのは…ナナリーは貴族になってまだ1年だ、つい近くなってしまうこともある。気を付けるが、少しは多めに見てやってくれ。」
ローゼリカの言葉を遮り、リュシアールが答えた。
リュシアールが言葉を遮りこんな風に強く言い返してくるのは初めてだ。
ローゼリカは戸惑った。
「ローゼリカ様のお気に障ってしまったのならごめんなさい。私、そんなつもりじゃなくて…。」
ナナリーはそう言うと俯いた。
「ナナリー、気にするな。これから気を付ければいいんだ、私も気にかけてやれなくてすまなかった。ローゼリカ、生徒会の仕事が残ってるんだ、私とナナリーはこれで失礼するよ。」
リュシーアルはナナリーを促し、特別室から出ようとした。
「兄上、ローゼリカは二人を責めたいわけじゃない。二人とも学園の生徒たちの間では噂になってるんだ。このままじゃ二人とも印象が悪くなってしまうから、ローゼリカはそれをどうにかしたくて」
「マリオン、そう言われても、別に私たちはやましいことなどしていない。噂など放っておけ。ナナリーに嫉妬した者たちが流したんだろう。ローゼリカもそんな噂に惑わされるな。」
そう言うと、リュシアールとナナリーは部屋を出て行ってしまった。
「ローゼリカ、大丈夫か?」
「大丈夫よ、マリオン。やはり、リュシアール様もナナリーも以前と変わられてしまっているわ。あんな言い方をされる方じゃなかったのに…。二人が想いあっているのなら、わたくしは応援すると伝えたかったのだけれど言えなかったわね。でも、これから気を付けるとは言っていたから、少し様子をみましょう。」
「あんなに泣いてたのに、今日は落ち着いてるな。」
「確かに、あの時は初めてのことに動揺したけれど、これでも公爵家令嬢で王妃教育を受けてきたのよ?やるべきところではわたくしだってちゃんとできるわ。」
「そっか、でもきつくなったらちゃんと言えよ?俺はローゼリカを守るためにいるんだから。」
「えぇ、ありがとう、マリオン。」
----------------------------------------------------------------------------
「みんな、ごめんなさい。私のせいで…。みんなが悪く言われてるなんて…。」
「気にするなナナリー。気にするな。ナナリーはナナリーらしくしてればいいんだ。」
部屋を出た後、生徒会室に行ったナナリーは泣いていた。
リュシアールやフランツ・ヴィルム・キースはナナリーを慰めていた。
「それにしても、ローゼリカ嬢。ナナリーを責めるなんて。」
「きっとリュシアール様をナナリーに取られて嫉妬してるんだよ。」
フランツとキースが言った。
「ローゼリカ様を悪く言わないで!私が、私が悪いの…。」
ナナリーはそう言って、涙を流した。
「君は本当に素敵な女性だね。とにかく、ナナリー。君は気にせずこれからも私たちと一緒にいてくれ。君がいてくれて助かっているんだ。」
リュシアールがそう言うと、フランツ・ヴィルム・キースもそうだと頷いた。
「ありがとう、リュシー様、フランツ、ヴィル、キース。」
涙を流しながら、目元を赤らめナナリーは微笑んだ。
そんなナナリーに4人は見惚れていた。
―フフッ、我ながら名演技ね。あぁ、イケメンにチヤホヤされるのってなんて楽しいのかしら!
--------------------------------------------------------------------------------
―――生徒会の4人はナナリーにすっかり骨抜きのみたいだね!そろそろあの話をナナリーからしてもらうか。でもその前に、もう一押ししておこうかな♪あぁ、なんて楽しい、人形劇だろう!!!
ナナリーが王太子を誑かしている、生徒会の3人にも媚びを売っている。
婚約者がいるというのに王太子も他の3人もご執心である。
数日後、ローゼリカとマリオン、そしてナナリーとリュシアールは特別室にいた。
あれからローゼリカは、話があると言い、ナナリーとリュシアールをランチ誘っていた、
そして今日、久しぶりに4人でランチを取ることになった。
「ナナリー、リュシアール様、本日はお時間いただきありがとうございます。こうしてご一緒するのは久しぶりですわね。」
ローゼリカはそういって、2人に微笑んだ。
「あぁ、仕事が忙しくて中々時間が取れなくてね。申し訳なく思ってたんだ。」
「わ、私もちょっと用事が重なってしまって…。ローゼリカ様のお誘い嬉しかったんだけど、行けなくてごめんなさい。」
リュシアールもナナリーも申し訳なさそうに答える。
「いえ、用事があるなら仕方がないわ。ただね、最近はほぼ毎日ナナリーと生徒会の方々とランチしていると聞いているわ。放課後に出かけたりもしてると。わたくしも先日、バラ園で皆さんがランチしてるのをお見掛けしたわ。別にそうすること自体は悪いこととは思わないわ、ただね、ナナリー。生徒会の皆様との距離が近すぎると思うの。生徒会の皆様には婚約者の方がいらっしゃるわ。肩を寄せ合ったり、二人きりで出かけたり、愛称で呼びあったりするのは、そういった方との適切な距離の取り方ではないわ。」
ローゼリカは諭すようにナナリーに言った。
そして続けてリュシアールに向かって言った。
「リュシアール様も、今、リュシアール様の婚約者はわたくしなのです。周りに誤解されるような行動はお控えください。それに「ローゼリカ、ナナリーは生徒会の仕事を手伝ってくれているだけだ。ナナリーが手伝ってくれて私も他の者も助かっている。だからそのお礼にランチをしたり出かけたりしただけだ。距離が近いのは…ナナリーは貴族になってまだ1年だ、つい近くなってしまうこともある。気を付けるが、少しは多めに見てやってくれ。」
ローゼリカの言葉を遮り、リュシアールが答えた。
リュシアールが言葉を遮りこんな風に強く言い返してくるのは初めてだ。
ローゼリカは戸惑った。
「ローゼリカ様のお気に障ってしまったのならごめんなさい。私、そんなつもりじゃなくて…。」
ナナリーはそう言うと俯いた。
「ナナリー、気にするな。これから気を付ければいいんだ、私も気にかけてやれなくてすまなかった。ローゼリカ、生徒会の仕事が残ってるんだ、私とナナリーはこれで失礼するよ。」
リュシーアルはナナリーを促し、特別室から出ようとした。
「兄上、ローゼリカは二人を責めたいわけじゃない。二人とも学園の生徒たちの間では噂になってるんだ。このままじゃ二人とも印象が悪くなってしまうから、ローゼリカはそれをどうにかしたくて」
「マリオン、そう言われても、別に私たちはやましいことなどしていない。噂など放っておけ。ナナリーに嫉妬した者たちが流したんだろう。ローゼリカもそんな噂に惑わされるな。」
そう言うと、リュシアールとナナリーは部屋を出て行ってしまった。
「ローゼリカ、大丈夫か?」
「大丈夫よ、マリオン。やはり、リュシアール様もナナリーも以前と変わられてしまっているわ。あんな言い方をされる方じゃなかったのに…。二人が想いあっているのなら、わたくしは応援すると伝えたかったのだけれど言えなかったわね。でも、これから気を付けるとは言っていたから、少し様子をみましょう。」
「あんなに泣いてたのに、今日は落ち着いてるな。」
「確かに、あの時は初めてのことに動揺したけれど、これでも公爵家令嬢で王妃教育を受けてきたのよ?やるべきところではわたくしだってちゃんとできるわ。」
「そっか、でもきつくなったらちゃんと言えよ?俺はローゼリカを守るためにいるんだから。」
「えぇ、ありがとう、マリオン。」
----------------------------------------------------------------------------
「みんな、ごめんなさい。私のせいで…。みんなが悪く言われてるなんて…。」
「気にするなナナリー。気にするな。ナナリーはナナリーらしくしてればいいんだ。」
部屋を出た後、生徒会室に行ったナナリーは泣いていた。
リュシアールやフランツ・ヴィルム・キースはナナリーを慰めていた。
「それにしても、ローゼリカ嬢。ナナリーを責めるなんて。」
「きっとリュシアール様をナナリーに取られて嫉妬してるんだよ。」
フランツとキースが言った。
「ローゼリカ様を悪く言わないで!私が、私が悪いの…。」
ナナリーはそう言って、涙を流した。
「君は本当に素敵な女性だね。とにかく、ナナリー。君は気にせずこれからも私たちと一緒にいてくれ。君がいてくれて助かっているんだ。」
リュシアールがそう言うと、フランツ・ヴィルム・キースもそうだと頷いた。
「ありがとう、リュシー様、フランツ、ヴィル、キース。」
涙を流しながら、目元を赤らめナナリーは微笑んだ。
そんなナナリーに4人は見惚れていた。
―フフッ、我ながら名演技ね。あぁ、イケメンにチヤホヤされるのってなんて楽しいのかしら!
--------------------------------------------------------------------------------
―――生徒会の4人はナナリーにすっかり骨抜きのみたいだね!そろそろあの話をナナリーからしてもらうか。でもその前に、もう一押ししておこうかな♪あぁ、なんて楽しい、人形劇だろう!!!
12
あなたにおすすめの小説
婚約破棄?とっくにしてますけど笑
蘧饗礪
ファンタジー
ウクリナ王国の公爵令嬢アリア・ラミーリアの婚約者は、見た目完璧、中身最悪の第2王子エディヤ・ウクリナである。彼の10人目の愛人は最近男爵になったマリハス家の令嬢ディアナだ。
さて、そろそろ婚約破棄をしましょうか。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
絞首刑まっしぐらの『醜い悪役令嬢』が『美しい聖女』と呼ばれるようになるまでの24時間
夕景あき
ファンタジー
ガリガリに痩せて肌も髪もボロボロの『醜い悪役令嬢』と呼ばれたオリビアは、ある日婚約者であるトムス王子と義妹のアイラの会話を聞いてしまう。義妹はオリビアが放火犯だとトムス王子に訴え、トムス王子はそれを信じオリビアを明日の卒業パーティーで断罪して婚約破棄するという。
卒業パーティーまで、残り時間は24時間!!
果たしてオリビアは放火犯の冤罪で断罪され絞首刑となる運命から、逃れることが出来るのか!?
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
皇太子殿下の御心のままに~悪役は誰なのか~
桜木弥生
恋愛
「この場にいる皆に証人となって欲しい。私、ウルグスタ皇太子、アーサー・ウルグスタは、レスガンティ公爵令嬢、ロベリア・レスガンティに婚約者の座を降りて貰おうと思う」
ウルグスタ皇国の立太子式典の最中、皇太子になったアーサーは婚約者のロベリアへの急な婚約破棄宣言?
◆本編◆
婚約破棄を回避しようとしたけれど物語の強制力に巻き込まれた公爵令嬢ロベリア。
物語の通りに進めようとして画策したヒロインエリー。
そして攻略者達の後日談の三部作です。
◆番外編◆
番外編を随時更新しています。
全てタイトルの人物が主役となっています。
ありがちな設定なので、もしかしたら同じようなお話があるかもしれません。もし似たような作品があったら大変申し訳ありません。
なろう様にも掲載中です。
【改稿版】婚約破棄は私から
どくりんご
恋愛
ある日、婚約者である殿下が妹へ愛を語っている所を目撃したニナ。ここが乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢、妹がヒロインだということを知っていたけれど、好きな人が妹に愛を語る所を見ていると流石にショックを受けた。
乙女ゲームである死亡エンドは絶対に嫌だし、殿下から婚約破棄を告げられるのも嫌だ。そんな辛いことは耐えられない!
婚約破棄は私から!
※大幅な修正が入っています。登場人物の立ち位置変更など。
◆3/20 恋愛ランキング、人気ランキング7位
◆3/20 HOT6位
短編&拙い私の作品でここまでいけるなんて…!読んでくれた皆さん、感謝感激雨あられです〜!!(´;ω;`)
未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~
キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。
その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。
絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。
今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。
それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!?
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる