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25話
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リナの忠誠度が最大に達したことによるDP自動増加ボーナス、そして[C]スライム軍団と[UC]コボルト採掘隊の休まぬ労働のおかげで俺のDPは再び3000を超えた。
(DP: 3100)
5階のコアの部屋はリナが手に入れた家具を嬉しそうに磨いているおかげで、少しだけ「生活」の匂いがするようになった。
防衛は[N]スケルトン・ガーディアン率いる防衛部隊が1階から4階を固めている。狩猟は[N]ダイアウルフ部隊が、偵察は[N]ヴァンパイアバット部隊が担っている。
(逃げた盗賊行方はまだ掴めていない……人間を逃がすと、情報が恐らく伝わるはずだ。その内にまた人間が沢山来るかもしれない……)
拠点の安全圏を広げ脅威を排除するため、俺の右腕は今この瞬間も森を探索しているはずだ。
([N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー……お前の目で外の世界を見せてもらうぞ)
俺は意識を集中させコマンダーの[視点共有]スキルを起動した。
5階のコアの部屋の感覚が遠のき、俺の意識は森の鮮烈な光と音に包まれる。
♢ ♢ ♢
「グルル(警戒を怠るな。スカウト、前へ)」
俺の視界には鬱蒼とした森が広がっていた。
部下の[UC]ゴブリン・スカウトが命令を受け、音もなく先行していく。両脇を固めるのは[UC]ゴブリン・ファイター二匹。
そして俺の背後からは「ブゴッ、ブゴッ」と荒い息づかいと、[N]オーク(Lv.8)が[大ナタ]を引きずってついてくる地響きが伝わってくる。
(よし、探索は順調のようだな)
「グルル(続け。警戒を怠るな)」
俺の視界は、木々の密度がさらに増した森の深部を映している。
[N]オークが[大ナタ]で邪魔な茨を薙ぎ払い、[UC]ゴブリン・ファイター二匹が両翼を固めている。
(この辺りまで来ると、スライムやコボルトたちが近寄らない理由が分かるな。明らかに魔物の気配が濃い)
俺の思考とコマンダーの警戒がシンクロする。
その時、先行していた[UC]ゴブリン・スカウトが木の上から音もなく俺の隣に着地した。
「キキッ!(停止! 前方、異常アリ!)」
スカウトが[罠発見]スキルで得た情報なのか、緊迫した様子で前方を指差している。
(敵か!?)
「グルル(全軍、停止。隠密に移行せよ)」
コマンダーが[大指揮]スキルで即座に命令を下す。 [N]オークですら息を潜め、部隊がその場に静止した。
俺はコマンダーの視界でスカウトが指した方向……茂みの向こう側を凝らして見る。
音はしない。 だが、何だ……? 地面が呼吸をしているかのようにわずかに蠢いて見える。
(いや、違う。あれは……)
茂みを掻き分けて近づき、俺はその光景に息を呑んだ。
そこは広く開けた場所だったが、地面が黒い何かの大群で覆い尽くされていた。
「キィィィィ……」
犬や猫よりも遥かに大きい巨大な蟻。
その数、目視できるだけで20匹……いや30匹は超えている。 奴らは巨大な蟻塚からぞろぞろと這い出し、森で狩ったであろう[N]ボアの死骸に群がって解体している最中だった。
(まずいぞ……! 集団か!?)
俺は即座に蟻のステータスを確認する。
そして群れの中でも一回り大きく、兵士のように他の蟻に指示を出している個体についても同時にステータスを確認した。
♢ ♢ ♢
名前: アント・ワーカー
レアリティ: [UC] アンコモン
種別: 資源採取・雑用魔物
Lv: 5 HP: 40/40 | MP: 0/0
STR (筋力): 8
VIT (体力): 10
AGI (敏捷): 6
INT (知力): 3
特技
[運搬 (Lv.2)]: (常時発動)自身の体重の数倍のアイテムを運搬できる。
[連携 (Lv.1)]: (常時発動)アント系魔物との連携精度がわずかに上昇する。
[採集 (Lv.1)]: 資源(食料、素材)を効率よく解体・収集する。
進化先
[N] アント・ソルジャー
進化タイプ: 戦闘特化
概要: 戦闘に特化した兵隊蟻に進化する。STRとAGIが向上し、[大顎]と[フェロモン指揮]を習得する。
[N] アント・キャリアー
進化タイプ: 運搬特化
概要: 運搬能力に特化した輸送蟻に進化する。VITとSTRが向上し、[溶解]や[収納]スキルを習得し、資源収集効率が最大化される。
♢ ♢ ♢
名前: アント・ソルジャー
レアリティ: [N] ノーマルレア
種別: 戦闘用魔物
Lv: 10 HP: 80/80 | MP: 10/10
STR (筋力): 15
VIT (体力): 12
AGI (敏捷): 10
INT (知力): 5
特技
[大顎 (Lv.1)]: 強力な顎で敵を噛み砕き、[装甲貫通]の効果を発揮する。
[連携 (Lv.3)]: (常時発動) アント系魔物との連携精度が極めて高い。
[フェロモン指揮 (Lv.1)]: MPを消費し、フェロモンで広範囲の[UC]アント・ワーカーに指示を出す。
進化先
[R] アント・ジェネラル
進化タイプ: 指揮官・防衛
概要: [フェロモン指揮]が[軍団指揮]に進化し、[N]ソルジャーすら統率する。[R]ランクにふさわしいSTRとVITを得て、巣の防衛の要となる。
[R] アント・アサシン
進化タイプ: 奇襲・高速
概要: 体躯は小さくなるが、[AGI]が爆発的に上昇し、[隠密]と[猛毒の針]を習得する。女王の直属の暗殺者となる。
♢ ♢ ♢
( [UC]アント・ワーカーと[N]アント・ソルジャー……!しかも[連携 Lv.3]!?)
[N]オークや俺の[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーと比べれば個々のステータスは低い。
だが、数が多すぎる……!?
[N]ランクが率いる、数百匹の[UC]アント・ワーカー)の軍勢。
(まずい、下手に手を出せばこっちがやられる!)
俺が[UC]ゴブリン・スカウトに撤退のサインを出させようとした、まさにその時だった。
スカウトが「キィッ!(待て!)」と俺の動きを制止した。
「ブブブブ……」
[C]ワーカーの群れが一斉に動きを止め道を開けた。
巨大な蟻塚の奥から[N]アント・ソルジャーたちよりもさらに三回りは巨大な、戦車ほどの大きさもある「それ」が姿を現した。
「……!」
巨体は黒光りする甲殻に覆われ、頭部には禍々しい角が生えている。
[N]アント・ソルジャーたちがその個体の前にひれ伏すように大顎を下げている。
(まさか……[N]ランクの上……!?)
俺は圧倒的な存在感を放つ存在に意識を集中させ、ステータスを表示させた。
名前: アント・ジェネラル
レアリティ: [R] レア
種別: 指揮・防衛用魔物
Lv: 20 HP: 350/350 | MP: 100/100
STR (筋力): 30
VIT (体力): 35
AGI (敏捷): 8
INT (知力): 18
特技
[軍団指揮 (Lv.1)]: [フェロモン指揮]の上位スキル。広範囲の[N]ランク以下のアント系魔物を統率し、[連携]させ、ステータスをわずかに強化する。
[大顎 (Lv.3)]: 強力な顎で敵を噛み砕き、[装甲貫通](中確率)の効果を発揮する。
[強酸液 (Lv.2)]: MPを消費し、強力な酸性の液体を広範囲に吐きかける。
進化先
1. [SR] アント・エンプレス
進化タイプ: 女王・生産
概要: 蟻塚の核となる女王。[C]ワーカーや[N]ソルジャーを自動で生産する能力を得る。ダンジョンの拡大に特化する。
2. [SR] アント・カイザー
進化タイプ: 王・戦闘指揮
概要: [軍団指揮]が[帝国指揮]に進化し、[R]ランクのアントすら統率する。自らも[SR]ランクにふさわしい戦闘能力と[王の威厳](広範囲バフ)を獲得する戦闘特化の王。
♢ ♢ ♢
([R]レア……!? HP 350、STR 30、VIT 35……!?)
俺の最強戦力である[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー(HP 220, STR 30) と比較し戦慄した。 STR(筋力)こそ互角だが、VIT(体力)とHPが違いすぎる。
何より、[N]ソルジャーが率いる数百匹の[C]ワーカーと[R]ジェネラルの[軍団指揮]スキル。
(まずい、強すぎる。個の力でも数でも圧倒的に負けてる……!)
俺は即座に決断した。
(総員、奴らに気付かれないように離脱しろ!)
「グルル(……退け)」
コマンダーは[R]ジェネラルの威圧感に冷や汗をかきながらも、[大指揮]スキルで静かに部隊に撤退を命じた。
[N]オークですら本能的な恐怖を感じ取ったのか、文句も言わずに音を立てぬよう後ずさる。
部隊は[R]アント・ジェネラルと軍勢に発見されることなく茂みの中を静かに後退し、蟻塚の縄張りから離脱することに成功した。
(……なんとか逃げ切れたか)
俺はコマンダーの視界を通して冷や汗が止まらなかった。
(この森は……とんでもない場所だ。[N]ランクの軍勢が普通に闊歩してる……)
俺は[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーに、そしてコマンダーを通じて全軍に厳命した。
(コマンダー! 今の蟻塚周辺を危険区域に指定する! [N]ヴァンパイアバットの偵察部隊に場所を共有し、スライムやコボルトたちが絶対に近づかないよう徹底させろ!)
「グルル(承知。全軍に通達する)」
コマンダーが[大指揮]スキルで、今遭遇した脅威の位置情報を配下の魔物たちに共有していく。
(だけど……)
俺は先ほど確認した[R]アント・ジェネラルのステータスを思い返す。 あの進化先[SR] アント・エンプレスというのは非常に魅力的な能力だった……。
([C]ワーカーや[N]ソルジャーを自動で「生産」する能力を得る。ダンジョンの拡大に特化する……)
……あれはかなり有用だ。
俺の拠点の戦力(スライムやコボルト)は俺がDPを消費してガチャを引かなければ増えない。
だが[エンプレス]は自ら戦力を「生産」する。
(なんとかアント系を仲間にしたいよな……)
だが[R]ジェネラルに率いられた軍勢は野生の魔物だ。
俺の部隊が奇襲をかけて捕まえたところで俺に服従するとは思えない。
(となると……やはりガチャから出すしかないか)
[N]中級魔物ガチャ(500 DP)から[N]アント・ソルジャー、それかその素体となる魔物が出る可能性に賭けるしかない。
(よし、決めた)
俺は撤退を完了し、次の指示を待つコマンダーに新たな方針を伝達した。
(みんな! よくやった。この森の危険度が分かっただけでも大きな収穫だ!だが、俺たちはもっと強くならなきゃならない!あの蟻の軍勢に対抗できるくらいにな!)
(コマンダー! 全軍に告げろ!強敵を避けつつこれまで通り探索や狩り、資源収集を続行! DPを貯めるぞ!)
([N]中級魔物ガチャでアントを引けるくらいDPを溜めてくれ!)
「グルァ!(全軍、任務に戻れ! 主のためにDPを集めよ!)」
コマンダーの号令が、森に響き渡った。
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 5階建て
DP: 3100
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.15)
[N]ダイアウルフ (Lv.10)
[N]シャドウウルフ (Lv.10)
[N]オーク (Lv.8)
[N]アシッド・センチピード (Lv.10)
[N]スケルトン・ガーディアン (Lv.10)
[N]ミノタウロス (Lv.1)
[N]デュラハン (Lv.1)
[N]ヴァンパイアバット (Lv.5)
(他、[UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: [R]アント・ジェネラル(野生)の縄張りを危険区域に指定。DP収集を再強化。
♢ ♢ ♢
(DP: 3100)
5階のコアの部屋はリナが手に入れた家具を嬉しそうに磨いているおかげで、少しだけ「生活」の匂いがするようになった。
防衛は[N]スケルトン・ガーディアン率いる防衛部隊が1階から4階を固めている。狩猟は[N]ダイアウルフ部隊が、偵察は[N]ヴァンパイアバット部隊が担っている。
(逃げた盗賊行方はまだ掴めていない……人間を逃がすと、情報が恐らく伝わるはずだ。その内にまた人間が沢山来るかもしれない……)
拠点の安全圏を広げ脅威を排除するため、俺の右腕は今この瞬間も森を探索しているはずだ。
([N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー……お前の目で外の世界を見せてもらうぞ)
俺は意識を集中させコマンダーの[視点共有]スキルを起動した。
5階のコアの部屋の感覚が遠のき、俺の意識は森の鮮烈な光と音に包まれる。
♢ ♢ ♢
「グルル(警戒を怠るな。スカウト、前へ)」
俺の視界には鬱蒼とした森が広がっていた。
部下の[UC]ゴブリン・スカウトが命令を受け、音もなく先行していく。両脇を固めるのは[UC]ゴブリン・ファイター二匹。
そして俺の背後からは「ブゴッ、ブゴッ」と荒い息づかいと、[N]オーク(Lv.8)が[大ナタ]を引きずってついてくる地響きが伝わってくる。
(よし、探索は順調のようだな)
「グルル(続け。警戒を怠るな)」
俺の視界は、木々の密度がさらに増した森の深部を映している。
[N]オークが[大ナタ]で邪魔な茨を薙ぎ払い、[UC]ゴブリン・ファイター二匹が両翼を固めている。
(この辺りまで来ると、スライムやコボルトたちが近寄らない理由が分かるな。明らかに魔物の気配が濃い)
俺の思考とコマンダーの警戒がシンクロする。
その時、先行していた[UC]ゴブリン・スカウトが木の上から音もなく俺の隣に着地した。
「キキッ!(停止! 前方、異常アリ!)」
スカウトが[罠発見]スキルで得た情報なのか、緊迫した様子で前方を指差している。
(敵か!?)
「グルル(全軍、停止。隠密に移行せよ)」
コマンダーが[大指揮]スキルで即座に命令を下す。 [N]オークですら息を潜め、部隊がその場に静止した。
俺はコマンダーの視界でスカウトが指した方向……茂みの向こう側を凝らして見る。
音はしない。 だが、何だ……? 地面が呼吸をしているかのようにわずかに蠢いて見える。
(いや、違う。あれは……)
茂みを掻き分けて近づき、俺はその光景に息を呑んだ。
そこは広く開けた場所だったが、地面が黒い何かの大群で覆い尽くされていた。
「キィィィィ……」
犬や猫よりも遥かに大きい巨大な蟻。
その数、目視できるだけで20匹……いや30匹は超えている。 奴らは巨大な蟻塚からぞろぞろと這い出し、森で狩ったであろう[N]ボアの死骸に群がって解体している最中だった。
(まずいぞ……! 集団か!?)
俺は即座に蟻のステータスを確認する。
そして群れの中でも一回り大きく、兵士のように他の蟻に指示を出している個体についても同時にステータスを確認した。
♢ ♢ ♢
名前: アント・ワーカー
レアリティ: [UC] アンコモン
種別: 資源採取・雑用魔物
Lv: 5 HP: 40/40 | MP: 0/0
STR (筋力): 8
VIT (体力): 10
AGI (敏捷): 6
INT (知力): 3
特技
[運搬 (Lv.2)]: (常時発動)自身の体重の数倍のアイテムを運搬できる。
[連携 (Lv.1)]: (常時発動)アント系魔物との連携精度がわずかに上昇する。
[採集 (Lv.1)]: 資源(食料、素材)を効率よく解体・収集する。
進化先
[N] アント・ソルジャー
進化タイプ: 戦闘特化
概要: 戦闘に特化した兵隊蟻に進化する。STRとAGIが向上し、[大顎]と[フェロモン指揮]を習得する。
[N] アント・キャリアー
進化タイプ: 運搬特化
概要: 運搬能力に特化した輸送蟻に進化する。VITとSTRが向上し、[溶解]や[収納]スキルを習得し、資源収集効率が最大化される。
♢ ♢ ♢
名前: アント・ソルジャー
レアリティ: [N] ノーマルレア
種別: 戦闘用魔物
Lv: 10 HP: 80/80 | MP: 10/10
STR (筋力): 15
VIT (体力): 12
AGI (敏捷): 10
INT (知力): 5
特技
[大顎 (Lv.1)]: 強力な顎で敵を噛み砕き、[装甲貫通]の効果を発揮する。
[連携 (Lv.3)]: (常時発動) アント系魔物との連携精度が極めて高い。
[フェロモン指揮 (Lv.1)]: MPを消費し、フェロモンで広範囲の[UC]アント・ワーカーに指示を出す。
進化先
[R] アント・ジェネラル
進化タイプ: 指揮官・防衛
概要: [フェロモン指揮]が[軍団指揮]に進化し、[N]ソルジャーすら統率する。[R]ランクにふさわしいSTRとVITを得て、巣の防衛の要となる。
[R] アント・アサシン
進化タイプ: 奇襲・高速
概要: 体躯は小さくなるが、[AGI]が爆発的に上昇し、[隠密]と[猛毒の針]を習得する。女王の直属の暗殺者となる。
♢ ♢ ♢
( [UC]アント・ワーカーと[N]アント・ソルジャー……!しかも[連携 Lv.3]!?)
[N]オークや俺の[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーと比べれば個々のステータスは低い。
だが、数が多すぎる……!?
[N]ランクが率いる、数百匹の[UC]アント・ワーカー)の軍勢。
(まずい、下手に手を出せばこっちがやられる!)
俺が[UC]ゴブリン・スカウトに撤退のサインを出させようとした、まさにその時だった。
スカウトが「キィッ!(待て!)」と俺の動きを制止した。
「ブブブブ……」
[C]ワーカーの群れが一斉に動きを止め道を開けた。
巨大な蟻塚の奥から[N]アント・ソルジャーたちよりもさらに三回りは巨大な、戦車ほどの大きさもある「それ」が姿を現した。
「……!」
巨体は黒光りする甲殻に覆われ、頭部には禍々しい角が生えている。
[N]アント・ソルジャーたちがその個体の前にひれ伏すように大顎を下げている。
(まさか……[N]ランクの上……!?)
俺は圧倒的な存在感を放つ存在に意識を集中させ、ステータスを表示させた。
名前: アント・ジェネラル
レアリティ: [R] レア
種別: 指揮・防衛用魔物
Lv: 20 HP: 350/350 | MP: 100/100
STR (筋力): 30
VIT (体力): 35
AGI (敏捷): 8
INT (知力): 18
特技
[軍団指揮 (Lv.1)]: [フェロモン指揮]の上位スキル。広範囲の[N]ランク以下のアント系魔物を統率し、[連携]させ、ステータスをわずかに強化する。
[大顎 (Lv.3)]: 強力な顎で敵を噛み砕き、[装甲貫通](中確率)の効果を発揮する。
[強酸液 (Lv.2)]: MPを消費し、強力な酸性の液体を広範囲に吐きかける。
進化先
1. [SR] アント・エンプレス
進化タイプ: 女王・生産
概要: 蟻塚の核となる女王。[C]ワーカーや[N]ソルジャーを自動で生産する能力を得る。ダンジョンの拡大に特化する。
2. [SR] アント・カイザー
進化タイプ: 王・戦闘指揮
概要: [軍団指揮]が[帝国指揮]に進化し、[R]ランクのアントすら統率する。自らも[SR]ランクにふさわしい戦闘能力と[王の威厳](広範囲バフ)を獲得する戦闘特化の王。
♢ ♢ ♢
([R]レア……!? HP 350、STR 30、VIT 35……!?)
俺の最強戦力である[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー(HP 220, STR 30) と比較し戦慄した。 STR(筋力)こそ互角だが、VIT(体力)とHPが違いすぎる。
何より、[N]ソルジャーが率いる数百匹の[C]ワーカーと[R]ジェネラルの[軍団指揮]スキル。
(まずい、強すぎる。個の力でも数でも圧倒的に負けてる……!)
俺は即座に決断した。
(総員、奴らに気付かれないように離脱しろ!)
「グルル(……退け)」
コマンダーは[R]ジェネラルの威圧感に冷や汗をかきながらも、[大指揮]スキルで静かに部隊に撤退を命じた。
[N]オークですら本能的な恐怖を感じ取ったのか、文句も言わずに音を立てぬよう後ずさる。
部隊は[R]アント・ジェネラルと軍勢に発見されることなく茂みの中を静かに後退し、蟻塚の縄張りから離脱することに成功した。
(……なんとか逃げ切れたか)
俺はコマンダーの視界を通して冷や汗が止まらなかった。
(この森は……とんでもない場所だ。[N]ランクの軍勢が普通に闊歩してる……)
俺は[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーに、そしてコマンダーを通じて全軍に厳命した。
(コマンダー! 今の蟻塚周辺を危険区域に指定する! [N]ヴァンパイアバットの偵察部隊に場所を共有し、スライムやコボルトたちが絶対に近づかないよう徹底させろ!)
「グルル(承知。全軍に通達する)」
コマンダーが[大指揮]スキルで、今遭遇した脅威の位置情報を配下の魔物たちに共有していく。
(だけど……)
俺は先ほど確認した[R]アント・ジェネラルのステータスを思い返す。 あの進化先[SR] アント・エンプレスというのは非常に魅力的な能力だった……。
([C]ワーカーや[N]ソルジャーを自動で「生産」する能力を得る。ダンジョンの拡大に特化する……)
……あれはかなり有用だ。
俺の拠点の戦力(スライムやコボルト)は俺がDPを消費してガチャを引かなければ増えない。
だが[エンプレス]は自ら戦力を「生産」する。
(なんとかアント系を仲間にしたいよな……)
だが[R]ジェネラルに率いられた軍勢は野生の魔物だ。
俺の部隊が奇襲をかけて捕まえたところで俺に服従するとは思えない。
(となると……やはりガチャから出すしかないか)
[N]中級魔物ガチャ(500 DP)から[N]アント・ソルジャー、それかその素体となる魔物が出る可能性に賭けるしかない。
(よし、決めた)
俺は撤退を完了し、次の指示を待つコマンダーに新たな方針を伝達した。
(みんな! よくやった。この森の危険度が分かっただけでも大きな収穫だ!だが、俺たちはもっと強くならなきゃならない!あの蟻の軍勢に対抗できるくらいにな!)
(コマンダー! 全軍に告げろ!強敵を避けつつこれまで通り探索や狩り、資源収集を続行! DPを貯めるぞ!)
([N]中級魔物ガチャでアントを引けるくらいDPを溜めてくれ!)
「グルァ!(全軍、任務に戻れ! 主のためにDPを集めよ!)」
コマンダーの号令が、森に響き渡った。
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況]
拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 5階建て
DP: 3100
訪問者: 1名(リナ)
召喚中:
[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.15)
[N]ダイアウルフ (Lv.10)
[N]シャドウウルフ (Lv.10)
[N]オーク (Lv.8)
[N]アシッド・センチピード (Lv.10)
[N]スケルトン・ガーディアン (Lv.10)
[N]ミノタウロス (Lv.1)
[N]デュラハン (Lv.1)
[N]ヴァンパイアバット (Lv.5)
(他、[UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: [R]アント・ジェネラル(野生)の縄張りを危険区域に指定。DP収集を再強化。
♢ ♢ ♢
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学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
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🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
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魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
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※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
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