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終章 本日のディナーは勇者さんです。
15※
しおりを挟む「ひ……っ、っあ、ぅっ……」
「はっ、すげぇな……ここだけでもう勃ってるし俺に擦りつけてきてる」
「言うなっ……頼む……」
「事実だろ? ククッ。俺の毒にやられるとこうなるんだったか……どこ触っても気持ちよくなるから吸われながら抱かれるの避けてたんだな、シャル」
「だ、ダメ、脱がせ……っあ、ぁあ……っ」
催淫毒でいつもよりずっと敏感になっている俺の反応が楽しいのか、嬉しそうに喉仏を甘噛みしながら乳首をこねられ、俺は喉をむきだして喘いだ。
膝で勃起したものを布越しに擦られ、もともと弱かった肩甲骨の間を指圧して刺激され、中心に熱が集まるのがわかった。
「ぁあ…っ……ぁ、ぁっ……」
まだそこで感じるようにはされていないはずなのに、胸までゾワゾワと快感がもたらされるようになってくる。
顔だけではなく体全体が火照り、汗が滲み出す。
股の間で足を小刻みに揺すられると、もうすっかり勃起したモノから、振動でトプトプと先走りが漏れた。
下着の中が濡れるのが嫌で膝を閉じようとするが、アゼルの足が邪魔で叶わない。
このままじゃあビチャビチャになった下着の中に吐き出してしまいそうだ。この歳になって夢精でもないのにおもらしするなんて恥ずかしすぎる!
「ぬ、濡れてる、なか……っあ、ぅあ、脱がせてくれ、お願、ン……ぁあ…っ」
「だろうな。でも余裕ねぇのがかわいいから全然ダメだぜ」
「や、っぁ……!」
「背中と乳首を触られながらイったらそこが気持ちいいって覚えて、また感じるところが増えちまうな?」
「増やさなくてい、っだめだ……っ」
「ダメじゃない。気持ちいいんだろ? やらしい生き物だな」
「ちが、ぁッ…はぁ、ッ」
アゼルは機嫌よく笑うだけで、俺の抵抗を軽く突っぱねた。脱がせてくれと何度も頭を振って訴えるが嬉しげな言葉でなぶられる。
鼓膜からも犯されているようだ。
俺はそんな、恥ずかしいことが気持ちいい生き物ではないのに。
下着の中で濡れそぼった陰茎がヌチュッ、ヌチュッ、とヌメった。
高められた官能がせりあがってくる感覚に、下肢がブルリと震える。
「も……すぐ、イくから、もう……うぅ、あ、あっ」
「イけよ、シャル……今日はいくらでもおかわりさせてやる」
「んん……ッ」
喘ぎ混じりに絶頂を告げる俺の唇が、不意に口付けで塞がれた。
毒で痺れる舌をアゼルの舌が口内へ招き、甘やかすように吸いつく。上顎のシワをなぞる。舌の裏側をくすぐり、唾液をジュク、と飲み干される。
溶けた脳髄が体のど真ん中を流れ落ちるような、快楽。
悲鳴を食べられながら足であやされ、肋骨から背骨をもみこまれ、すり潰すように胸の突起を刺激され。
「ふ、んぅ、っ……──っ!」
俺は抵抗できないまま、あっけなく下着の中にネットリと粘ついた精を吐き出した。
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