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第5章 一難去っても、また一難
288★〈カオス〉の手続きは誰がする?
しおりを挟む和輝に優しく撫でられた〈カオス〉は、嬉しそうに目を細めて、えへらぁ~っと笑う。
「………ん~………まだ、お前の飼い主と連絡とれねぇ~のかなぁ?
あっと……じゃ無くて、紅夜お前、桜に連絡してやったらどうだ?
『お前の為に帰国したぞ』ってさ、きっと喜ぶぞ
昼休みの時間利用して戻ったら、すっけぇ~むくれていたからよぉ
一応、俺の双子の妹達と幼馴染みを連れて来て、機嫌は直したけどな
さっさと、帰国したって連絡してやれよ」
和輝にそう言われた紅夜は、肩を竦める。
とりあえず、和輝は俺達の一族のコトを、桜から聞かされているんだな
それでも、あいつらの言う〔バンパイア〕とは違うと認識してくれた
はぁ~…ホッとするぜ……いや、マジで………今は、それでイイや
あとは、白夜兄上と蒼夜兄上が相談して、どうするか決めるだろうし
確かに、俺の方は………さっさと桜に連絡しないとな
「ああ、そうだな…んじゃ、連絡するか……っと、和輝…鳴ってるぞ」
紅夜が自分のスマホを手に取ったのとほぼ同時に、和輝の方のスマホが鳴る。
和輝は、自分のスマホを取り出して、連絡して来た人物ほ確認する。
「ん…桜からだ……〈カオス〉の飼い主と連絡ついたのかな?
もしもし、桜か?」
和輝が応答すると、桜はプンプンしながら言う。
『和輝、聞いて欲しいのよぉ~………
蒼夜兄ぃ様に、連絡して確認したらね
〈カオス〉は1週間も前に、成田に到着していたのよ
検疫なんとかってところの者は、こちらに連絡したと言うのよ』
プンプンに怒っているらしい桜の様子に、首をちょっと傾げた和輝は、直前まで紅夜と話していたお陰で、それが狂信者集団の仕業と見抜く。
「桜、それって、たぶん、今日来たあいつ等の仕業じゃねぇーかな?」
『へっ? えぇ~と、あいつ等って?』
プンプンしていた桜は、和輝の言葉に反応できず、電話向こうで、本気で首を傾げている様子が手に取るように判った。
そんな桜の様子に、フッと溜め息を吐く。
「だから、今日来た、狂信者集団の仕業じゃねぇ~かって言ったんだよ
あいつ等が、電話回線をいじって、勝手な返答をしていたってーのは
考えられねーか? 可能性としてさ
今日の襲撃の為に、外部との連絡を巧妙に遮断していたのかもな
その可能性が強いだろう、1週間ぐらい前だったら有りだろう
あのコスプレかって姿で、うろついているのを見かけたった話し
そのくらい前だったと思うぞ」
和輝の言葉に、桜は少し沈黙してから頷くように言う。
『確かに、それは考えられるわね
とりあえず、蒼夜兄ぃ様は、やっぱり明後日に成らないと
日本に帰れないって言っていたわ
だから〈カオス〉のコトを頼むと言われたから、和輝頼んで良い?
入国管理…え~と動物検疫…だったかしら、ええい忘れてしまったわ
とにかく、そこに行って〈カオス〉の手続きを頼むわね
ちゃんとしておかないと、蒼夜兄ぃ様に頼まれたし………』
桜の言葉に、和輝はクスッと笑って、紅夜が帰国したコトを告げる。
「ああそれからな、桜、朗報だぞぉ~………
俺、成田でやせ細った〈カオス〉を拾って、抱きかかえて
うろうろしている時に、紅夜に偶然だけど会ったぞ
なんか撮影中に、事故があって…ひと月ぐらい日本に居られるってさ
そんで、紅夜なら〈カオス〉の手続き出来るんじゃねぇ~か?
俺がやるよりも、簡単にさ
俺は、その蒼夜さんて人と面識ないし…よくわからないけどさぁ
紅夜は兄弟だから、住んでいる場所や連絡先なんかも知っているだろ」
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