お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………

ブラックベリィ

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第5章 一難去っても、また一難

289★紅夜が手続きしてくれそうです

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 和輝の言葉に、なんで紅夜がソコに居るのかというコトは置いておいて、桜は頷く。

 『そうね、紅夜なら手続きの仕方も理解わかるだろうから
  和輝の手間が省けるわね』

 「ああ………ってコトで、捕まえた紅夜と代わるから、少し話せよ桜
  寂しかったんだろう…ほれ、紅夜…ちゃんとあやまっておけよ」

 そう言って、和輝は紅夜にスマホを手渡し、さっきまで震えていた〈カオス〉の状態を確認する為に、ひょいっと〈カオス〉のやせ細った身体を抱き上げる。

 う~ん……マジでヤバイ程…体重軽いよなぁ~……
 取り敢えず、たっぷりと水も飲ませたし………
 即効で栄養補給になるプリンやスフレケーキも食わせた

 ふむ、状態としては、まあまあかな?
 取り敢えず、もう震えてねぇ~ようだし……ホッとするぜ

 流石に、拾った……というか懐いて来た時の状態
 マジで酷かったからなぁ………いや、本気で

 今にも、キュッて逝っちまいそうなほど生気もなかったし
 身体はモロにガリガリで、被毛もパサパサだもんな
 何時、儚くなっちまうかっつー不安はとりあえず消えたな

 もっとも、今は小康状態ってところだろけどな
 幸い、飼い主のひとりである紅夜も側にいるしな

 いやマジで、疲労回復ンなるプリンを食べさせて良かったよ
 胃に負担無く、すぐに熱になってくれるだろうしな

 片手で軽々と抱き上げた〈カオス〉の背中や腹を優しく撫でさするように探って、和輝が現在の状態を確認し終えた頃、紅夜はスマホを切って和輝に声を掛けて来た。

 「和輝…サンキューなぁ………お陰で、桜の機嫌なおったぜ
  さぁ~て……取り敢えずは〈カオス〉の手続きだな」

 その言葉に頷き、和輝は〈カオス〉を抱えたまま、車のキーをポケットから出して紅夜に投げる。

 「ああ、早々に手続きしてさっさと帰ろうぜ」

 キーを受け取った紅夜は、後部座席のドア閉めて、ロックする。

 「だな、マジで早く桜の待つ屋敷に帰りてぇーぜ
  っと………確か検疫のところだったはず………
  だから、あっちだな………」

 先導するように歩き出す紅夜の後に続きながら、和輝は肩を竦めながら言う。

 「ああ……俺は、そう言う手続きとかしたコトねぇ~から………
  紅夜に、手続きしてもらった方が早いよな………

  蒼夜さんて、確か長男だよなぁ? んで、次男が藤夜さんだっけ
  それに、三男が深夜さんって名前だったけか?

  蓬莱家って、夜の字使うのが基本なのか?
  いや、でも桜って………ああ、男だけ夜が付くのか?

  じゃなくって、この〈カオス〉とつがいンなっている
  〈ライト〉ってオスを、深夜さんが飼っているんだよな

  〈レイ〉と〈サラ〉の両親犬で………クックククク………
  桜がぼやいていたもんなぁ~…性格が似て欲しかったってさ」


 和輝の言葉に、紅夜も苦笑する。

 「そうだなぁ~……確かに、俺もそう思うわなぁ~うんうん
  機嫌がわりぃ~と〈レイ〉は、俺のコト邪魔にするからなぁ~」

 紅夜の言葉に、和輝はケロケロと笑いながら、動物の入国管理を担当している検疫所へと真っすぐに向かう。

 その途中で、どうやら逃げた〈カオス〉を探していたらしい、空港職員らしき者と何度かすれ違った、流石に俳優として有名人な紅夜に話しかけて来る者は居なかった。

 帰国後の犬猫の経過観察期間の預かり所にの窓口へと向かう。
 


 【※すみません、この辺は聞きかじりの知識で書いてます。
   実際に、動物が逃げるような状態には無いはずです
   ヤギの輸入を考えた時に調べた知識です

   ちなみに、動物輸入、特に家畜は清浄国と呼ばれる国からしか
   生体輸入を認められていないようです

   検疫所の係留所で16日間、外部接触を絶った完全な缶詰状態で
   毎日輸入した家畜の個体別に体温測定をして、病気などを
   発症していないかを確認するそうです

   人間も出歩けないので、空港内のコンビニなどに連絡し
   お弁当を格子越しに届けてもらうそうです

   北海道へと、大量の羊を輸入している方に聞きました
   まるで、鑑別所のようだという話しです】










  
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