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第2章 和輝ペットシッター?になる
052★蓬莱家へ住み込みで働きに行くことが決定しました
しおりを挟む和輝の言葉に頷いた真奈は、片目をつぶって言う。
「まっ……雇い主の要望には
応えた方が良いんじゃない
金銭的余裕が出来て、私達の
危険も回避出来るなんて
素敵な提案じゃん」
真奈からの賛成を含んだ言葉に、優奈は真奈に嬉しそうに抱き付く。
「真奈ちゃん」
嬉しそうな妹達の姿に、和輝は肩を竦める。
まっ…そうなるだろうとは
思っていたけどなぁ……
真奈も優奈も、大きな犬を
飼いたいってずぅ~っと
言ってたからな
どうせ、住み込みなんて
白夜さんか紅夜さんが
屋敷に帰ってくるまでの
少しの間だけだし………
なにより桜が心配だしなぁ…
目を離したら、どんなコトに
なるか?
しっかし…桜は妹でも無いのに
どうしてこんなに心配なのか?
でも、なんか危なっかしくて
見てらんないんだよなぁ
これって、庇護欲ってヤツかな?
まぁ…結論はでたから………
「2人の意見も
住み込みOKみたいだから
桜の兄貴、もしくは、恋人が
屋敷に帰って来るまでって
コトで、引き受けよう」
和輝から望んだ言葉を引き出した桜は、嬉しそうに和輝に抱き付く。
「和輝、本当か? 桜、嬉しい~
白夜兄ぃ様も紅夜も居ないし
他の兄様や姉様達も………
ここ最近、仕事で忙しくて
屋敷に不在がちだから
寂しかったのよぉ~
みぃ~んな、屋敷に長く
居てくれないから………
ずっとずっと寂しかった」
そう言って自分に抱き付く桜の背中をポンポンとしてやりながら、和輝は優奈を振り返る。
「あぁ…そうだ…優奈…
まだ、冷蔵庫に残っている
ミルクババロアとトリカラ
アレらを2つの皿に入れて
持ってきてやってくれ
さっき約束したからな
〈レイ〉と〈サラ〉への
ご褒美だ
お前達に、おとなしく毛梳き
されていたからな」
和輝からの言葉に、2頭はニヘラッと笑って、ペロリッと舌舐めずりする。
「はぁ~い
真奈ちゃんも手伝って
生クリームで飾るから
トリカラはチンしてから
冷まさないとね」
冷蔵庫から出しただけの冷たいままで、トリカラを食べさせる気のない言葉に、真奈は肩を竦めて応える。
「へいへい、わかったよ、優奈
んじゃ、台所に行こうか?」
そう言って、2人が客間から台所へと向かったのを見届け、和輝は抱き付いたままの桜を引き剥がす。
「ほら、桜、悪ふざけするな
………ぅん? どうした?」
先刻までの元気が嘘のように、桜はクテッとしていた。
「わからないけど………身体に
…ぜんぜん…力が…入らない
突然……身体が…震えて………
こわい…和輝…身体が変なの…」
怪我が引き金になって、変調をきたした桜は、和輝に縋りつく。
自然にガタガタと身体が震えて、桜は混乱する。
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