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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事
178★桜は、おやつを食べて大いに満足
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冷蔵庫の扉に手を付き、桜は思い悩む。
今の桜の身体の状態が
判るのは、一族の長たる
白夜兄ぃ様だけなのに………
お仕事の都合で、この屋敷に
私の側には居ない………
どちらにしたって
こんなにも不安定で
すぐに衰弱する身体では
紅夜についていけない
えぇ~い…気弱になるなど
桜らしくわいわ
ふん…和輝が作ったヤツを
全部平らげてやる
半分自棄が入った桜は、冷蔵庫の扉をガバッと開ける。
おっ(嬉)結構あるわ(嬉)
でも、やっぱり全部は無理かも(涙)
いや、たしかに全部無理だけど
全種類なら制覇出来るわ
ふん…食べてみせるわ!
冷蔵庫の棚いっぱいに並ぶおやつを、種類ごとに1個づつだして、トレーに並べる。
んーと……これだと
紅茶の方が良いかしら?
そう思って、桜は紅茶をいれる。
と、和輝のところまで、桜がいれた紅茶のほのかな香りが漂って来る。
「和輝も紅茶ぐらいは
飲むでしょう?」
そう言って、桜はミルクを添えて紅茶を、和輝の勉強しているテーブルに置く。
喉の渇きをなんとなく覚えていた和輝は、ありがたく、桜の好意を受け取る。
「ああ、サンキュー…桜……
なんとなく喉が渇いて
きてたんだ
冷蔵庫を開けてどうだった?
結構な種類があったろう」
ミルクを入れて、軽くスプーンでかき回した和輝は、一口飲んでからにっこりと笑う。
そんな和輝に、桜は子供っぽい口調で確認する。
「好きなだけ食べても
良いのよね、和輝」
どこか拗ねた響きのある声音での問いに、和輝は少しだけ苦笑する。
「ああ、好きなだけ食べて良いぞ
ビタミンCやミネラル成分の
補給に良いと思って
カットフルーツも用意したから
きちんと飾ってたべろよ
フルーツに含まれる果糖は
疲労回復の役に立つからな
ただ、おやつをいくら食べても
かまわないけど、胸焼けとかを
起こさない程度にしとけよ」
その言葉に頷いて、桜がトレーに出したおやつを飾り始めたのを視認した和輝は、ようやく静かになったコトにホッとして、勉強に没頭する。
その間、桜は自棄もあって、和輝が作ったプリンやレアチーズケーキなど、全種類をカットフルーツとチョコレート、それに生クリームを加えて飾り付け、それをすべて食べきったのだった。
流石に、冷蔵庫の棚に並べられた全部を食べきるのは無理だったが、全種類を制覇した桜は、大いに満足する。
ほとんど、猫が好物をたいらげて、顔を洗うかのような上機嫌状態で、桜は自分の犬である〈レイ〉に絡みつく。
絡み付かれた〈レイ〉も、久々にフリスビーで遊んでもらい、こころのこもったご飯をもらっているので、桜同様にかなり機嫌が良かった。
桜に耳を引っ張られたり、尻尾を振り回されたりしても、心身が満たされた状態の〈レイ〉は、ただただ楽しいだけだった。
元来、ボルゾイにあるまじき明るい性格の〈レイ〉だったが………。
ずっと不安定な体調のセイで低気圧だった、飼い主・桜の機嫌に左右されて、ちょっと陰鬱な気分に入りかけていただけに、今の理想的な環境に〈レイ〉はのびのびとしていた。
1時間ほど集中して勉強した和輝は、ふっと顔を上げる。
ズルズルと勉強時間だけが長く、実りの無い勉強を嫌う和輝の予習復習は、極端に短いこともままあるのだ。
その集中力が続く限り勉強するが、集中力が切れたら終わりにするコトにしているのだ。
腕時計で時間を確認し、和輝は無意識にふっと笑う。
最初、桜に邪魔されまくったけど
結構集中できたな
そんな和輝をボーっと見ていた桜は、小首を傾げながら問いかける。
「和輝…勉強は終わったの?
終わりなら、桜と一緒寝よう
なんか…とても…眠いわ
スゥーっと意識が、暗闇に
飲まれそうになるの………」
今の桜の身体の状態が
判るのは、一族の長たる
白夜兄ぃ様だけなのに………
お仕事の都合で、この屋敷に
私の側には居ない………
どちらにしたって
こんなにも不安定で
すぐに衰弱する身体では
紅夜についていけない
えぇ~い…気弱になるなど
桜らしくわいわ
ふん…和輝が作ったヤツを
全部平らげてやる
半分自棄が入った桜は、冷蔵庫の扉をガバッと開ける。
おっ(嬉)結構あるわ(嬉)
でも、やっぱり全部は無理かも(涙)
いや、たしかに全部無理だけど
全種類なら制覇出来るわ
ふん…食べてみせるわ!
冷蔵庫の棚いっぱいに並ぶおやつを、種類ごとに1個づつだして、トレーに並べる。
んーと……これだと
紅茶の方が良いかしら?
そう思って、桜は紅茶をいれる。
と、和輝のところまで、桜がいれた紅茶のほのかな香りが漂って来る。
「和輝も紅茶ぐらいは
飲むでしょう?」
そう言って、桜はミルクを添えて紅茶を、和輝の勉強しているテーブルに置く。
喉の渇きをなんとなく覚えていた和輝は、ありがたく、桜の好意を受け取る。
「ああ、サンキュー…桜……
なんとなく喉が渇いて
きてたんだ
冷蔵庫を開けてどうだった?
結構な種類があったろう」
ミルクを入れて、軽くスプーンでかき回した和輝は、一口飲んでからにっこりと笑う。
そんな和輝に、桜は子供っぽい口調で確認する。
「好きなだけ食べても
良いのよね、和輝」
どこか拗ねた響きのある声音での問いに、和輝は少しだけ苦笑する。
「ああ、好きなだけ食べて良いぞ
ビタミンCやミネラル成分の
補給に良いと思って
カットフルーツも用意したから
きちんと飾ってたべろよ
フルーツに含まれる果糖は
疲労回復の役に立つからな
ただ、おやつをいくら食べても
かまわないけど、胸焼けとかを
起こさない程度にしとけよ」
その言葉に頷いて、桜がトレーに出したおやつを飾り始めたのを視認した和輝は、ようやく静かになったコトにホッとして、勉強に没頭する。
その間、桜は自棄もあって、和輝が作ったプリンやレアチーズケーキなど、全種類をカットフルーツとチョコレート、それに生クリームを加えて飾り付け、それをすべて食べきったのだった。
流石に、冷蔵庫の棚に並べられた全部を食べきるのは無理だったが、全種類を制覇した桜は、大いに満足する。
ほとんど、猫が好物をたいらげて、顔を洗うかのような上機嫌状態で、桜は自分の犬である〈レイ〉に絡みつく。
絡み付かれた〈レイ〉も、久々にフリスビーで遊んでもらい、こころのこもったご飯をもらっているので、桜同様にかなり機嫌が良かった。
桜に耳を引っ張られたり、尻尾を振り回されたりしても、心身が満たされた状態の〈レイ〉は、ただただ楽しいだけだった。
元来、ボルゾイにあるまじき明るい性格の〈レイ〉だったが………。
ずっと不安定な体調のセイで低気圧だった、飼い主・桜の機嫌に左右されて、ちょっと陰鬱な気分に入りかけていただけに、今の理想的な環境に〈レイ〉はのびのびとしていた。
1時間ほど集中して勉強した和輝は、ふっと顔を上げる。
ズルズルと勉強時間だけが長く、実りの無い勉強を嫌う和輝の予習復習は、極端に短いこともままあるのだ。
その集中力が続く限り勉強するが、集中力が切れたら終わりにするコトにしているのだ。
腕時計で時間を確認し、和輝は無意識にふっと笑う。
最初、桜に邪魔されまくったけど
結構集中できたな
そんな和輝をボーっと見ていた桜は、小首を傾げながら問いかける。
「和輝…勉強は終わったの?
終わりなら、桜と一緒寝よう
なんか…とても…眠いわ
スゥーっと意識が、暗闇に
飲まれそうになるの………」
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