8 / 12
第2章 さよならのない別れ
2-1 十五年目の決意
しおりを挟む
それから一週間が過ぎた。波音堂での日常には、すっかり慣れた。朝は海を眺めることから始まり、昼は琴音さんや明星と過ごし、夕方になると夏希がやってくる。そんなリズムが、僕にはとても心地良かった。規則正しい生活の中で、僕は少しずつ人間の感情を理解し始めていた。
夕方、夏希が学校から帰ってきた時、波音堂には既にお客さんが来ていた。いつもより少し早い時間だった。
「おかえりなさい」
琴音さんが夏希に静かに声をかける。いつもの明るい調子ではなく、どこか慎重な響きが含まれていた。
「ただいまです」
夏希は店内を見回して、一人の老紳士が座っているのに気づいた。制服のスカートをさっと整えてから、丁寧にお辞儀をする。
六十代後半くらいの男性。白髪交じりの髪を丁寧に整え、きちんとしたスーツを着ている。身だしなみに気を使っているのが分かるけれど、その表情には深い疲労と悲しみが刻まれていた。目の下に薄いクマがあり、頬もやつれている。まるで長い間、とても重い荷物を背負い続けているような、そんな印象を受けた。
僕は夏希の隣にそっと座っていたが、この老紳士には僕の姿は見えていない。でも、彼の周囲には重く暗い記憶の波動が漂っている。とても深い悲しみ。それと同時に、諦めのような静けさも感じられた。今まで感じたことのない、複雑で重い感情だった。
「こちら、佐伯哲也さんです」
琴音さんが夏希に紹介した。
「元大学教授でいらっしゃいます」
「榊原夏希と申します」
夏希は丁寧にお辞儀をした。その仕草に、相手への敬意がしっかりと込められている。
「佐伯です。よろしくお願いします」
佐伯さんは静かな声で答えた。その声には、長年の悲しみがじんわりと滲んでいる。話すたびに、何かを堪えているような、そんな響きがあった。
「夏希さんは……」
「はい、こちらで記憶式の……あやかしのお手伝いをさせていただいています」
夏希は分かりやすく説明した。佐伯さんは少し驚いたような顔をした。
「記憶式ですか。それは珍しい。今、ここに?」
佐伯さんがきょろきょろと周りを見回すのを見て、夏希は優しく説明した。
「はい。確かにいます。私には見えるので、通訳のようなことをしています」
僕は夏希に話しかけた。夏希は小さく頷いて琴音さんに目配せすると、琴音さんが佐伯さんに静かに声をかけた。
「どのようなご相談でしょうか?」
佐伯さんは少し考えてから、息を深く吸って、静かに口を開いた。
「妻と娘を、失いました」
その言葉が、波音堂に重く響いた。
「十五年前の、東日本大震災で」
僕の胸が、きゅっと締め付けられた。東日本大震災。あの大きな災害のことは知っている。多くの人が命を失い、今でも行方不明の方がたくさんいるという。僕は記憶から生まれた存在だけれど、その記憶の中にも、あの日の悲しみが含まれていた。
「海沿いの町にいたんです」
佐伯さんが続けた。声が少しずつ小さくなっていく。
「妻は買い物に、娘は友人と会うために出かけていました。私は東京で仕事をしていて」
佐伯さんの声が、わずかに震えた。十五年経った今でも、その日のことを話すのは辛いのだろう。
「津波に……巻き込まれて。遺体は、見つかっていません」
遺体が見つかっていない。それは、どれほど辛いことだろう。お別れができない。お葬式もできない。ただ、いなくなってしまった。僕には十分に理解できないけれど、それがどれだけ苦しいことか、佐伯さんの記憶の波動から伝わってくる。
「十五年間、私は待ち続けました」
佐伯さんの瞳に、深い悲しみが宿る。
「いつか帰ってくるのではないかと。電話があるのではないかと」
僕は佐伯さんの記憶を感じ取った。毎日、家で待っている姿。電話が鳴るたびにドキッとして飛び起きる姿。妻と娘の写真をじっと見つめている姿。十五年間、ずっと。変わらない希望を抱き続けて。
夏希の表情が、だんだん切なくなっていくのが分かった。彼女も母親を亡くしているから、佐伯さんの気持ちが痛いほど分かるのだろう。
「でも、もう分かったんです」
佐伯さんが言った。
「彼女たちは、もう帰ってこない。私は、ちゃんとさよならを言わなければならない」
さよなら。
その言葉の重さを、僕は初めて本当に理解した。別れることの辛さ。でも、別れなければ前に進めないということも。僕自身も、一ヶ月後には夏希や明星たちとさよならをしなければならない。
「でも、記憶が…」
佐伯さんが困ったように言った。
「写真とボイスメールしかないんです。最後に話したのも、震災の前日で」
琴音さんが優しく頷いた。
「記憶式がお手伝いできるかもしれません。夏希さんが通訳をしてくれます」
僕は夏希に話しかけた。
「記憶の材料が少なくても、心からの愛情があれば、きっと繋がることができると伝えてください」
夏希が佐伯さんに僕の言葉を丁寧に伝える。
「記憶式が言ってるの。少ない記憶でも、心からの愛情があれば、きっと繋がることができるって」
佐伯さんの瞳に、かすかな希望の光が宿った。まるで長いトンネルの向こうに、小さな明かりを見つけたような表情。
「本当でしょうか」
「はい。一緒に試してみましょう」
夏希が優しく答えた。
夏希は佐伯さんを見つめながら、少し声を小さくして言った。
「私も、小さい頃に母を亡くしているので、お気持ちがよく分かります」
佐伯さんの表情が、急に優しくなった。
「そうでしたか。おいくつの時に?」
「五歳です。病気で」
「それは……お辛かったでしょう」
佐伯さんの声に、同じ痛みを知る人特有の温かさがこもった。
「でも、記憶式がいてくれて、少し心が楽になりました」
夏希は僕がいる方向を見て、そっと微笑んだ。
その微笑みを見て、僕の胸が温かくなった。夏希は、僕にとって本当にかけがえのない存在だった。そして今、佐伯さんのような深い悲しみを抱えた人の役に立てるかもしれない。僕が生まれてきた意味が、少しずつ分かってきたような気がした。
夕方、夏希が学校から帰ってきた時、波音堂には既にお客さんが来ていた。いつもより少し早い時間だった。
「おかえりなさい」
琴音さんが夏希に静かに声をかける。いつもの明るい調子ではなく、どこか慎重な響きが含まれていた。
「ただいまです」
夏希は店内を見回して、一人の老紳士が座っているのに気づいた。制服のスカートをさっと整えてから、丁寧にお辞儀をする。
六十代後半くらいの男性。白髪交じりの髪を丁寧に整え、きちんとしたスーツを着ている。身だしなみに気を使っているのが分かるけれど、その表情には深い疲労と悲しみが刻まれていた。目の下に薄いクマがあり、頬もやつれている。まるで長い間、とても重い荷物を背負い続けているような、そんな印象を受けた。
僕は夏希の隣にそっと座っていたが、この老紳士には僕の姿は見えていない。でも、彼の周囲には重く暗い記憶の波動が漂っている。とても深い悲しみ。それと同時に、諦めのような静けさも感じられた。今まで感じたことのない、複雑で重い感情だった。
「こちら、佐伯哲也さんです」
琴音さんが夏希に紹介した。
「元大学教授でいらっしゃいます」
「榊原夏希と申します」
夏希は丁寧にお辞儀をした。その仕草に、相手への敬意がしっかりと込められている。
「佐伯です。よろしくお願いします」
佐伯さんは静かな声で答えた。その声には、長年の悲しみがじんわりと滲んでいる。話すたびに、何かを堪えているような、そんな響きがあった。
「夏希さんは……」
「はい、こちらで記憶式の……あやかしのお手伝いをさせていただいています」
夏希は分かりやすく説明した。佐伯さんは少し驚いたような顔をした。
「記憶式ですか。それは珍しい。今、ここに?」
佐伯さんがきょろきょろと周りを見回すのを見て、夏希は優しく説明した。
「はい。確かにいます。私には見えるので、通訳のようなことをしています」
僕は夏希に話しかけた。夏希は小さく頷いて琴音さんに目配せすると、琴音さんが佐伯さんに静かに声をかけた。
「どのようなご相談でしょうか?」
佐伯さんは少し考えてから、息を深く吸って、静かに口を開いた。
「妻と娘を、失いました」
その言葉が、波音堂に重く響いた。
「十五年前の、東日本大震災で」
僕の胸が、きゅっと締め付けられた。東日本大震災。あの大きな災害のことは知っている。多くの人が命を失い、今でも行方不明の方がたくさんいるという。僕は記憶から生まれた存在だけれど、その記憶の中にも、あの日の悲しみが含まれていた。
「海沿いの町にいたんです」
佐伯さんが続けた。声が少しずつ小さくなっていく。
「妻は買い物に、娘は友人と会うために出かけていました。私は東京で仕事をしていて」
佐伯さんの声が、わずかに震えた。十五年経った今でも、その日のことを話すのは辛いのだろう。
「津波に……巻き込まれて。遺体は、見つかっていません」
遺体が見つかっていない。それは、どれほど辛いことだろう。お別れができない。お葬式もできない。ただ、いなくなってしまった。僕には十分に理解できないけれど、それがどれだけ苦しいことか、佐伯さんの記憶の波動から伝わってくる。
「十五年間、私は待ち続けました」
佐伯さんの瞳に、深い悲しみが宿る。
「いつか帰ってくるのではないかと。電話があるのではないかと」
僕は佐伯さんの記憶を感じ取った。毎日、家で待っている姿。電話が鳴るたびにドキッとして飛び起きる姿。妻と娘の写真をじっと見つめている姿。十五年間、ずっと。変わらない希望を抱き続けて。
夏希の表情が、だんだん切なくなっていくのが分かった。彼女も母親を亡くしているから、佐伯さんの気持ちが痛いほど分かるのだろう。
「でも、もう分かったんです」
佐伯さんが言った。
「彼女たちは、もう帰ってこない。私は、ちゃんとさよならを言わなければならない」
さよなら。
その言葉の重さを、僕は初めて本当に理解した。別れることの辛さ。でも、別れなければ前に進めないということも。僕自身も、一ヶ月後には夏希や明星たちとさよならをしなければならない。
「でも、記憶が…」
佐伯さんが困ったように言った。
「写真とボイスメールしかないんです。最後に話したのも、震災の前日で」
琴音さんが優しく頷いた。
「記憶式がお手伝いできるかもしれません。夏希さんが通訳をしてくれます」
僕は夏希に話しかけた。
「記憶の材料が少なくても、心からの愛情があれば、きっと繋がることができると伝えてください」
夏希が佐伯さんに僕の言葉を丁寧に伝える。
「記憶式が言ってるの。少ない記憶でも、心からの愛情があれば、きっと繋がることができるって」
佐伯さんの瞳に、かすかな希望の光が宿った。まるで長いトンネルの向こうに、小さな明かりを見つけたような表情。
「本当でしょうか」
「はい。一緒に試してみましょう」
夏希が優しく答えた。
夏希は佐伯さんを見つめながら、少し声を小さくして言った。
「私も、小さい頃に母を亡くしているので、お気持ちがよく分かります」
佐伯さんの表情が、急に優しくなった。
「そうでしたか。おいくつの時に?」
「五歳です。病気で」
「それは……お辛かったでしょう」
佐伯さんの声に、同じ痛みを知る人特有の温かさがこもった。
「でも、記憶式がいてくれて、少し心が楽になりました」
夏希は僕がいる方向を見て、そっと微笑んだ。
その微笑みを見て、僕の胸が温かくなった。夏希は、僕にとって本当にかけがえのない存在だった。そして今、佐伯さんのような深い悲しみを抱えた人の役に立てるかもしれない。僕が生まれてきた意味が、少しずつ分かってきたような気がした。
12
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる