幼馴染みのセクハラに耐えかねています。

世咲

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第四章:純情ヤンキーは恋愛が苦手?

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 奏十の好きなやつがどんなやつかは知らない。でも、そんな簡単に諦めなくてもいいとも思う。

「奏十が自分で決めたことに口出すつもりはねーけどさ、俺はお前のことすげえいいやつだと思ってる」
「悠雨……」
「お前の好きなやつは、まだお前の良さに気づいてないだけもしんねーだろ? だからそんな簡単に諦めなくてもいいんじゃねーの?」

 恋愛経験のない俺がアドバイスできることなんてないけど、友達の恋は応援したい。

「……ありがとな」
「おう。ま、高校生活はまだまだあるし、文化祭以降もチャンスはあると思うぜ?」

 クリスマスとかバレンタインとか、イベントは色々あるし、そのときに何か変わる可能性だってある。

「……悠雨は? 好きなやつ、いんの?」

 奏十が真剣な顔つきでこちらを見るから、誤魔化す気にはなれなかった。俺だけ答えないってのもよくないしな。

「……いた」
「過去形?」
「もう、いいんだ」
「何でだよ」
「俺の好きなやつは、俺を好きじゃねえんだ」

 俺の好きなやつは……冬牙は、暇を潰してくれる相手なら誰でもよくて、俺はたまたま長い間一緒にいるってだけだ。

 そもそもあいつの恋愛対象は女であって男に興味はない。だから頑張って振り向いてもらおうとか、追いかけていれば両思いになれるかもしれないとか、そういう次元じゃない。

「それこそ、告白してみなきゃわかんねーだろ?」
「俺なんか恋愛対象にすら入ってねーよ。そいつにとって他人ってのは、暇を潰せるかどうかくらいの価値しかないんだから」

 何で冬牙のことを好きなのか、自分でもわからなくなるときがある。あんなやつじゃなくてもいいはずなのに、あいつじゃなきゃダメだと思ってしまう。


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