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第1章:ちょろいヤンキーは幼馴染みが苦手?
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しおりを挟む心身ともに癒されるはずの風呂が、冬牙のせいで台無しになった。癒されるどころか入る前に疲れ切ってしまった。
熱々の湯船に浸かりながら、ふと、自分の腕を触ってみる。
——まじで肌綺麗だよなぁ
冬芽の言葉が耳の奥で蘇る。
何度触ってみても、すべすべではない。ように思う。肌が綺麗かどうか、触り心地はどうかなんて気にしたことがないので、あいつの言うことが正しいのかどうかもわからない。
「そういえば……」
お袋が入浴剤の箱を浴室内のラックに置きっぱなしにしていること気がつき、手を伸ばして取ってみた。
——この入浴剤ね、お肌をすべすべにする効果があるらしいのよ!
半年前、お袋が帰国した際に日本でこの入浴剤を買ったらしい。肌に絶大な効果があるのだと興奮気味に話していたのを思い出した。
箱の中には小分けにされた入浴剤があり、試しに一つ開封して湯船に入れてみた。
湯船はみるみるうちに白くなり、花の匂いが浴室内に充満する。
結果的に肌にどれほどの効果があるのかはわからなかったが、疲れは取れたような気がした。
風呂から上がり、部屋着に着替えてタオルで髪を軽く拭きながら、脱衣所を出ようとドアを開けた。
「悠雨、コーヒー牛乳飲む?」
なぜかさっきと同じ光景が目の前に広がっていた。
「……何でいんだよ」
「悠雨がいつ上がってきてもいいように待機してたんだ」
言いながら、冬牙はいきなり俺の首筋に顔を近づけた。
「……ち、近え!」
「いつもと違う匂いがする。もしかして入浴剤入れた?」
あまりにも真剣な顔で聞いてくるから、さすがに恐怖を感じて、一旦脱衣所のドアを閉めた。
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