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第2章:美形ヤンキーは女の子が苦手?
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しおりを挟む整った腹立つ顔が目の前にあってイラッとする。
「はっ!? ちょ、やめろ! 降ろせ!」
「あんまり暴れると落ちるぜ?」
「いや、お前が降ろせば済む話だろ!」
「やーだね。さ、保健室に行きましょうか、お姫様」
「殺すぞ!!」
どれだけ抗議しても俺の意見は聞き入れてもらえるはずもなく、お姫様抱っこされたまま冬牙に保健室に連れて行かれた。
保健室に到着するなり、ベッドに座らされた。擁護教諭がいないため、冬牙は勝手に室内にあるものを物色し、またベッドに戻ってきた。
「上靴脱がすぞ」
冬牙は俺の前に跪くと、上靴と靴下を脱がし、保健室にあった氷嚢で患部を冷やす。そのあとは器用に包帯を巻いて足を固定させる。
俺は応急処置をする冬牙の頭をぼんやりと見ていた。
「よし、オッケー。あとはここで大人しく寝てろ。寝不足なんだろ?」
「……誰のせいだと思ってんだよ」
昨日は冬牙が俺の家に泊まった。冬牙がうちに止まるのはかなり久しぶりで、色々と油断していた。
「悠雨と同じ部屋に泊まるのに、一緒に寝ないなんて選択肢あるわけねえじゃん」
「何のために来客用の布団敷いたと思ってんだよ」
俺の部屋のベッドはセミダブルだ。小さいころからよく冬牙がうちに泊まりに来ていたので、母親がシングルから少し大きいサイズに買い替えた。
だがいくらセミダブルとはいえ、今や身長百八十センチ以上ある男と二人で寝るのは厳しいものがある。
だから俺はわざわざ来客用の布団を床に敷いたのに、冬牙が一緒に寝ると言って聞かなかった。
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