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第3章:最強ヤンキーはコスプレが苦手?
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しおりを挟む「え?」
「……とにかく気をつけろよ。こういうやつらと関わってもロクなことねえし」
長時間話すとバレる可能性があるので、一息ついたところで立ちが上がり、黒橋を置いて廃工場を出た。
後ろから黒橋の声が聞こえてきたが、無視して歩き続けた。外の暑さでアイスを買うつもりだったことを思い出し、足早にコンビニに向かった。
どうせうちはマンモス校だから、黒橋と学内で会うことはないだろうとたかを括っていたので、まさか次の日に会うとは思いもしなかった。
「昨日は本っ当にありがとうございました!」
昼休みに購買に行った帰りの廊下で、黒橋に声をかけられた。逃げようとしたら腕を掴まれた。昼休みの廊下には生徒が多い。体格のいいヤンキーが廊下で頭を下げている光景はあまりにも目立つ。
「あなたがいなかったら、俺は今ここにいなかったと思います!」
しかも腰を九十度くらいに曲げているせいで、まるで俺が頭を下げさせているみたいだ。
「ちょっ、おい! こんなとこでそういうことすんな!」
「とんでもない! 俺は本当に……」
まだ話を続けそうだったので、仕方なく黒橋を連れて屋上に向かった。
昼休みの屋上は誰もいないのでちょうどいい。購買で買ったパンとコーヒー牛乳を飲みながら、昨日のことを思い出す。
「えっと……黒橋だっけ。お前、昨日何で絡まれてたの?」
「その……俺、こんな見た目なんで、よくヤンキーと間違えられるんです」
間違えられるというか、お前が紛らわしいだけじゃないか?
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