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第3章:最強ヤンキーはコスプレが苦手?
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しおりを挟む文化祭当日。朝から準備のために教室内は騒がしかった。男女問わずコスプレをする生徒は空き教室を使って準備をすることになっている。
「よし、これで終わり。完璧!」
奏十の代わりにメイド服を着ることにした俺は、トイレでメイド服に着替え、同じクラスの倉野さんに化粧をされた。
「篠谷くん、めちゃくちゃ美人! やっぱり元が整ってると違うね」
「……そうか?」
倉野さんが騒いだせいで、準備をしていたクラスメイトたちが一斉にこちを見た。
「えっ、本当に篠谷くん!?」
「すっごいきれい」
「美人ー! 似合ってるわね」
おかしい。なぜこんな好評なんだ? 俺がメイド服を着る理由は、男の俺に女の格好は似合わないってことを証明するためだ。
それなのに似合ってるだの、きれいだの、間違っても女装をしたクラスメイトに向ける言葉ではない。
「に、似合うわけねえだろ!」
「えー、すっごい似合ってるのに。それに肌もきれいで羨ましい。スキンケア何してるの?」
「フキンヘア……?」
「何もしてなくてこれだったらすごいよね」
「スカート丈長いから清楚美人って感じ」
「普段からは全然イメージできないよね」
「そ、そうか?」
うちのクラスの文化委員が用意したメイド服は、冬牙に見せられたような派手で露出の高いものではなかった。
スカートは足首くらいまであるし、襟は首の辺りまである。エプロンはヒラヒラだが、ワンピース自体が長袖だからか、そこまでメルヘンな雰囲気はない。
網の靴下を履く必要はないし、うさぎの耳もつけないらしい。代わりにエプロンと同じヒラヒラのカチューシャをつけている。
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