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第五章 ~邂逅、いずれ世界に知れ渡る将来の三拳姫~
道場訓 三十六 継承スキルとオオガミの一族
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「ケンシンさま、これは一体どういうことですか!」
どういうこと?
俺はリゼッタの言っている意味が分からなかった。
「落ち着け、リゼッタ。何がどういうことなんだ?」
「いやいやいやいや、こんなもん落ち着いていられますかいな! この金髪の見るからに弱そうな嬢ちゃんが一番弟子? そんなアホな! ケンシンさまの一番弟子はこのうちやないですか!」
そうですやろ、とリゼッタは唾を飛ばしそうな勢いで尋ねてくる。
俺は自分のアゴ先を人差し指と親指で掴みながら記憶を蘇らせた。
……ダメだ、記憶にない。
リゼッタに出会ったのは六年前、師匠である祖父とアルビオン公国に立ち寄ったときのことだ。
顔パスだった祖父と一緒にクレスト教の本部教会に通されたとき、クレスト教を束ねる大教皇とその孫娘に出会った。
その孫娘というのが、目の前にいるリゼッタ・ハミルトンだ。
あのときは丸々と太っていて今とは体型も雰囲気も別人だったが、それでも武術や医術の腕前は抜群で、10歳にして【拳聖】と謳われていた祖父と10秒も組手が出来たことに驚いた記憶がある。
その後、とあることをキッカケに俺たちは仲良くなり、アルビオン公国から離れるまでは一緒に組手をしたり武術の話をして交流を深めたものだ。
だが、やはりそのときにリゼッタを弟子に取った記憶がなかった。
あのときは俺自身も今よりもっと修行中であり、その時点で誰かを弟子に取るということをするはずがないのだが……。
もしかすると、子供心にリゼッタを誤解させてしまうようなことを言ったのかもしれない。
「すまん、リゼッタ。俺にはお前を弟子に取った記憶がないんだ」
するとリゼッタは目を丸くさせて「そ、そんな……」と悲しそうに呟いた。
それだけではない。
両膝から崩れ落ちると、両手を地面につけて四つん這いの体勢になる。
あまりにもショックだったのだろう。
リゼッタは四つん這いのまま「そんなん殺生やで」とむせび泣き始めた。
おいおい、そんなに悲しむようなことなのか?
俺がどう声をかけていいのか困っていると、エミリアがそっと近づいて来て耳打ちするように訊いてくる。
「あのう……ケンシン師匠。こちらはどなたなんでしょう? クレスト教の関係者なのは分かるのですが」
俺は隠す必要もないので正直に答えた。
「リゼッタ・ハミルトン。クレスト教の大教皇の孫娘だ」
「だ、大教皇さまの孫娘!」
エミリアは信じられないと言った顔でリゼッタを見る。
「どうして大教皇さまの孫娘さんがこんなところに……いえ、それよりもケンシン師匠はこちらの大教皇さまの孫娘さんとお知り合いなのですか?」
エミリアは「なぜ?」と目で問いかけてくる。
まあ、エミリアが驚くのも無理はない。
クレスト教の最高位聖職者である大教皇の孫娘ともなれば、王家であるエミリアならともかく俺のような一般人と出会うことはまずない。
それでも俺がリゼッタと顔見知りなのは、師匠であった祖父のおかげだ。
俺の祖父と大教皇は古くからの知り合いであり、互いによく殺し合い一歩手前まで行くほど武術の技を競った間柄だったという。
それ以外にも祖父と大教皇はあと数人の仲間たちとともに、若い頃に俺たちが住む七大大陸のはるか海の向こうにある魔物の大陸――戦魔大陸にも乗り込んだことがあるという逸話を持っていた。
そこから希少なアイテムをいくつも持ち帰り、なおかつ五体満足で帰ったこともあってか俺の祖父はヤマト国の上位層からは【拳聖】と謳われるようになり、一方の大教皇は今ではもう呼ばれないが昔は【賢聖】と呼ばれていたらしい。
ただしこれらは各国のトップシークレットであり、世界中において一部の上位層を除いて表沙汰には一切なっていなかった。
それもそのはず。
数人で戦魔大陸に乗り込むこと自体が異例のことで、未だかつて戦魔大陸に乗り込んだ数千とも数万とも呼ばれる人間たちの中において、命からがらとはいえ五体満足で帰ってきた人間は祖父たちだけなのだ。
それほど戦魔大陸とは恐ろしい場所だという。
祖父曰く、「俺たちがいる大陸のSランクの魔物が、戦魔大陸ではスライム以下の魔物」と言わしめたほどだ。
ちなみに半年前に大陸を震撼させた大災害――戦魔大戦という名称は戦魔大陸を彷彿とさせるぐらい魔物の強さと数があったからというものだった。
だが、もしも祖父が生きていたら戦魔大戦の魔物の強さと数など戦魔大陸にいる魔物どもに遠く及ばないと一刀両断したことだろう。
俺はそのことを掻いつまんでエミリアに話した。
するとエミリアの顔色が見る見ると青ざめていく。
「け、ケンシン師匠は……いいえ、ケンシン師匠の一族は一体何者なんですか?」
何者も何も、俺の一族は昔から何も変わらない。
「お前が思っているほど大層なものじゃないぞ。ただ遠い昔に本物の神さまとやらから空手の技とスキルを貰った、素手で誰よりも強くなることを望んできた馬鹿な一族だ。それ以上でもそれ以下でもない」
そう俺がはっきりと告げた直後だ。
「う……うう……」
キキョウがゆっくりと目を覚ました。
そして――。
どういうこと?
俺はリゼッタの言っている意味が分からなかった。
「落ち着け、リゼッタ。何がどういうことなんだ?」
「いやいやいやいや、こんなもん落ち着いていられますかいな! この金髪の見るからに弱そうな嬢ちゃんが一番弟子? そんなアホな! ケンシンさまの一番弟子はこのうちやないですか!」
そうですやろ、とリゼッタは唾を飛ばしそうな勢いで尋ねてくる。
俺は自分のアゴ先を人差し指と親指で掴みながら記憶を蘇らせた。
……ダメだ、記憶にない。
リゼッタに出会ったのは六年前、師匠である祖父とアルビオン公国に立ち寄ったときのことだ。
顔パスだった祖父と一緒にクレスト教の本部教会に通されたとき、クレスト教を束ねる大教皇とその孫娘に出会った。
その孫娘というのが、目の前にいるリゼッタ・ハミルトンだ。
あのときは丸々と太っていて今とは体型も雰囲気も別人だったが、それでも武術や医術の腕前は抜群で、10歳にして【拳聖】と謳われていた祖父と10秒も組手が出来たことに驚いた記憶がある。
その後、とあることをキッカケに俺たちは仲良くなり、アルビオン公国から離れるまでは一緒に組手をしたり武術の話をして交流を深めたものだ。
だが、やはりそのときにリゼッタを弟子に取った記憶がなかった。
あのときは俺自身も今よりもっと修行中であり、その時点で誰かを弟子に取るということをするはずがないのだが……。
もしかすると、子供心にリゼッタを誤解させてしまうようなことを言ったのかもしれない。
「すまん、リゼッタ。俺にはお前を弟子に取った記憶がないんだ」
するとリゼッタは目を丸くさせて「そ、そんな……」と悲しそうに呟いた。
それだけではない。
両膝から崩れ落ちると、両手を地面につけて四つん這いの体勢になる。
あまりにもショックだったのだろう。
リゼッタは四つん這いのまま「そんなん殺生やで」とむせび泣き始めた。
おいおい、そんなに悲しむようなことなのか?
俺がどう声をかけていいのか困っていると、エミリアがそっと近づいて来て耳打ちするように訊いてくる。
「あのう……ケンシン師匠。こちらはどなたなんでしょう? クレスト教の関係者なのは分かるのですが」
俺は隠す必要もないので正直に答えた。
「リゼッタ・ハミルトン。クレスト教の大教皇の孫娘だ」
「だ、大教皇さまの孫娘!」
エミリアは信じられないと言った顔でリゼッタを見る。
「どうして大教皇さまの孫娘さんがこんなところに……いえ、それよりもケンシン師匠はこちらの大教皇さまの孫娘さんとお知り合いなのですか?」
エミリアは「なぜ?」と目で問いかけてくる。
まあ、エミリアが驚くのも無理はない。
クレスト教の最高位聖職者である大教皇の孫娘ともなれば、王家であるエミリアならともかく俺のような一般人と出会うことはまずない。
それでも俺がリゼッタと顔見知りなのは、師匠であった祖父のおかげだ。
俺の祖父と大教皇は古くからの知り合いであり、互いによく殺し合い一歩手前まで行くほど武術の技を競った間柄だったという。
それ以外にも祖父と大教皇はあと数人の仲間たちとともに、若い頃に俺たちが住む七大大陸のはるか海の向こうにある魔物の大陸――戦魔大陸にも乗り込んだことがあるという逸話を持っていた。
そこから希少なアイテムをいくつも持ち帰り、なおかつ五体満足で帰ったこともあってか俺の祖父はヤマト国の上位層からは【拳聖】と謳われるようになり、一方の大教皇は今ではもう呼ばれないが昔は【賢聖】と呼ばれていたらしい。
ただしこれらは各国のトップシークレットであり、世界中において一部の上位層を除いて表沙汰には一切なっていなかった。
それもそのはず。
数人で戦魔大陸に乗り込むこと自体が異例のことで、未だかつて戦魔大陸に乗り込んだ数千とも数万とも呼ばれる人間たちの中において、命からがらとはいえ五体満足で帰ってきた人間は祖父たちだけなのだ。
それほど戦魔大陸とは恐ろしい場所だという。
祖父曰く、「俺たちがいる大陸のSランクの魔物が、戦魔大陸ではスライム以下の魔物」と言わしめたほどだ。
ちなみに半年前に大陸を震撼させた大災害――戦魔大戦という名称は戦魔大陸を彷彿とさせるぐらい魔物の強さと数があったからというものだった。
だが、もしも祖父が生きていたら戦魔大戦の魔物の強さと数など戦魔大陸にいる魔物どもに遠く及ばないと一刀両断したことだろう。
俺はそのことを掻いつまんでエミリアに話した。
するとエミリアの顔色が見る見ると青ざめていく。
「け、ケンシン師匠は……いいえ、ケンシン師匠の一族は一体何者なんですか?」
何者も何も、俺の一族は昔から何も変わらない。
「お前が思っているほど大層なものじゃないぞ。ただ遠い昔に本物の神さまとやらから空手の技とスキルを貰った、素手で誰よりも強くなることを望んできた馬鹿な一族だ。それ以上でもそれ以下でもない」
そう俺がはっきりと告げた直後だ。
「う……うう……」
キキョウがゆっくりと目を覚ました。
そして――。
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