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最終章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・元勇者の消滅編~
道場訓 九十四 神炎拳
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「オラアアアアアア――――ッ!」
全身から大量の炎粉を撒き散らしながら、カムイは怒涛の如き攻撃を繰り出してきた。
言わずもがな、その突きや蹴りには一触れするだけで大火傷するほどの炎が纏われている。
思ったよりも厄介だな。
俺はそれらの攻撃を避けつつ舌打ちする。
以前に〈暗黒結社〉の魔法使いに炎系の魔法を撃たれたことはあるが、その魔法よりも何倍も高密度に圧縮された炎なので隙がない。
だが、このまま受けだけに回るのは得策ではなかった。
なので俺はその場で床を強く蹴って天高く跳んだ。
そして十数メートルまで跳んだ俺は、空中からカムイに向かって手打ちの〈神遠拳〉を放った。
しっかりと腰だめに構え、引き手の状態から打つと最大限の威力が発揮できる〈神遠拳〉だったが、威力こそ落ちるがどんな体勢からでも打とうと思えば俺は打てる。
現に今も俺の手打ちだった〈神遠拳〉は、空気を切り裂きながらカムイに向かって放たれていく。
そんな〈神遠拳〉をカムイは驚異の反射神経で躱した。
ドゴンッ!
と周囲に巨大な爆発音が轟き、〈神遠拳〉によって床が大きく抉れる。
まだまだ!
俺は空中に留まっている間、連続して〈神遠拳〉をカムイに撃ち放った。
地震のように揺れ動く床。
観客席まで響き渡る衝撃音。
少なくとも俺は空中にいる間に5発以上は〈神遠拳〉を放ったが、それでもカムイは俺の〈神遠拳〉をことごとく避け続けたのだ。
やがて俺は地面に着地した。
一方のカムイはそんな俺を見てニヤリと笑う。
「甘いな大将、あんな技なんぞワイには通用せんで」
そう言った直後、カムイは両足を開いて腰を落とした。
続いて右拳を脇へと引いて正拳突きの構えを取る。
「そんで、これがホンマの遠距離の技や!」
全身から放出していた炎粉がカムイの右拳に集約されていく。
来る、と思った俺はすかさず両手に〈気力〉を集中させる。
「――〈神炎拳〉ッ!」
カムイは腰だめの状態から、その場で俺に向かって正拳突きを繰り出した。
全身から大量の炎粉を撒き散らしながら、カムイは怒涛の如き攻撃を繰り出してきた。
言わずもがな、その突きや蹴りには一触れするだけで大火傷するほどの炎が纏われている。
思ったよりも厄介だな。
俺はそれらの攻撃を避けつつ舌打ちする。
以前に〈暗黒結社〉の魔法使いに炎系の魔法を撃たれたことはあるが、その魔法よりも何倍も高密度に圧縮された炎なので隙がない。
だが、このまま受けだけに回るのは得策ではなかった。
なので俺はその場で床を強く蹴って天高く跳んだ。
そして十数メートルまで跳んだ俺は、空中からカムイに向かって手打ちの〈神遠拳〉を放った。
しっかりと腰だめに構え、引き手の状態から打つと最大限の威力が発揮できる〈神遠拳〉だったが、威力こそ落ちるがどんな体勢からでも打とうと思えば俺は打てる。
現に今も俺の手打ちだった〈神遠拳〉は、空気を切り裂きながらカムイに向かって放たれていく。
そんな〈神遠拳〉をカムイは驚異の反射神経で躱した。
ドゴンッ!
と周囲に巨大な爆発音が轟き、〈神遠拳〉によって床が大きく抉れる。
まだまだ!
俺は空中に留まっている間、連続して〈神遠拳〉をカムイに撃ち放った。
地震のように揺れ動く床。
観客席まで響き渡る衝撃音。
少なくとも俺は空中にいる間に5発以上は〈神遠拳〉を放ったが、それでもカムイは俺の〈神遠拳〉をことごとく避け続けたのだ。
やがて俺は地面に着地した。
一方のカムイはそんな俺を見てニヤリと笑う。
「甘いな大将、あんな技なんぞワイには通用せんで」
そう言った直後、カムイは両足を開いて腰を落とした。
続いて右拳を脇へと引いて正拳突きの構えを取る。
「そんで、これがホンマの遠距離の技や!」
全身から放出していた炎粉がカムイの右拳に集約されていく。
来る、と思った俺はすかさず両手に〈気力〉を集中させる。
「――〈神炎拳〉ッ!」
カムイは腰だめの状態から、その場で俺に向かって正拳突きを繰り出した。
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