【完結】勇者PTから追放された空手家の俺、可愛い弟子たちと空手無双する。俺が抜けたあとの勇者たちが暴走? じゃあ、最後に俺が息の根をとめる

ともボン

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最終章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・元勇者の消滅編~

道場訓 九十八   勇者の誤った行動 ㉝

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 俺は全身を〝軟体化なんたいか〟させると、その力を最大限に生かして行動した。

 両足首をバネのように弾ませ、天井まで一気に飛び上がる。

 そのまま俺は空中で身体を反転。

 天井を足場にして、今度は般若面はんにゃめんの男に向かって飛び掛かった。

「オラアアアアアア――――ッ!」

 俺は強弓ごうきゅうから放たれた矢のような勢いを殺さず、空中から般若面はんにゃめんの男の顔面に対して突きを放つ。

 しかし、般若面はんにゃめんの男は俺の攻撃をあっさりとかわした。

 自分の顔面を殴られる寸前、床を蹴って真横に飛んだのだ。

 盛大なを食らった俺は、再び空中で身体を回転させて両足から床に着地していく。

 だが飛び掛かった勢いが強すぎたため、完全に身体を停止させるまでに2メートルは必要だった。

 やがて身体が止まったとき、俺は「チッ」と舌打ちする。

 少しはやるじゃねえか。

 どうやら般若面はんにゃめんの男は見た目以上に只者ただではなさそうだ。

 先ほどの移動といい攻撃といい、もしかするとSランク冒険者に匹敵するかもしれない。

 まあ、だとしても関係ねえな。

 俺は般若面はんにゃめんの男に突進した。

 今度は正々堂々と真正面からだ。

「なるほど……それがあなたの得た〝力〟ですか」

 般若面はんにゃめんの男も地面を蹴ると、俺に向かって疾駆しっくしてくる。

 そして先手を取ってきたのは般若面はんにゃめんの男だった。

 般若面はんにゃめんの男は、体重の乗った突きや蹴りなどの多彩な攻撃を放ってくる。

 その突きでの攻撃は俺の顔面や急所である鳩尾みぞおちなどを的確に捉え、その蹴りは俺の腹部や金的に凄まじい速度でめり込んだ。

 しかし――。

「全然、効かねえな!」

 どれだけ般若面はんにゃめんの男が攻撃を繰り出してこようと、今の俺の身体は打撃の類はほとんど無効化できる。

 今もそうだった。

 確かに般若面はんにゃめんの男の突きや蹴りは俺の肉体に深々と食い込んだが、攻撃を受けている俺にダメージはまったくない。

 せいぜい、こそばゆいと思う程度の感触だった。

 一方、俺の攻撃はどうかと言うと――。

「シャアッ!」

 気合一閃。

 俺は般若面はんにゃめんの男の攻撃を受けつつ、相手の攻撃の隙間を狙って反撃する。

 全身の軟体化を上手くバネのように利用し、俺は般若面はんにゃめんの男の胸部に渾身こんしんの突きを放ったのだ。

 ドンッ!

 俺の突きを食らった般若面はんにゃめんの男は、見えない糸に引っ張れるように後方へ吹き飛ぶ。

 手応えあり!

 背中から床に落ちた般若面はんにゃめんの男を見据え、俺は心中でほくそ笑んだ。

 闘い――いや、俺の一方的な暴力はまだ始まったばかり。
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