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ドイツ第三帝国 1939年3月 ダンツィヒ割譲及びポーランド回廊の通行に関する最後通牒
しおりを挟む「先の大戦の結果は非常に非合理なものとなった。そこに住む住人の意見など取り入れずに、敵国認定した国家に対して、如何に弱体化させるか、誇りを傷つけさせるかに執着した。つまり、今この世界はあるべき姿ではない。あるべき姿でない世界に直面した我々が行うべき手段は一体何であろうか?過去の恥辱にまみれ、下を向き、謝罪を重ね、誇りを取り戻すことさえ許されず、悲嘆にくれながら生きていくことなのか?」
「断じて否である。我々はそのことを行動によって示してきた。オーストリアを統合し、スロバキアを編入した。これは先の大戦の勝者ですら、この世界があるべき姿ではない。そう認めたことに他ならない。彼らは自身の間違いについて認めたのである。ならば我々が何を恐れる必要があるというのか?われらの掲げる理想郷は目前である」
「私はこの場にて宣言する。われらの誇りをすべて回収すると。そして、その対象はユーゴスラビア連邦が不当に占拠するスロベニア、デンマークのユトランド半島南部、そして、ダンツィヒである。スロベニアに関しては、今なお十分に交渉の余地が残っている。しかし、ダンツィヒに関しては、我々の我慢の限界はすぐそこにまで迫っている。1935年に拒否されたこの要求を我々は再三にわたり、平和的解決を行おうとしてきた。しかし、頑なに拒否を続けたのはポーランド政府である!」
「一体ポーランド政府がダンツィヒを領有し続ける明確な根拠は一体どこにあるというのか?先の大戦以前はダンツィヒは我々の領土であり、オストプロイセンとの交通の便が良かった。それが、われらの敗戦を機に独立したポーランドを海に出られるようにと、配慮した英仏の思惑によってあの地域は、現在の歪さとなっている。これは到底看過できる状況ではない!」
「よってわれらナチスは、先ほどポーランド政府に対してダンツィヒ割譲及びポーランド回廊の通行に関する最後通牒を送付した。この返答期限は半年後である。返答によっては血と鉄による履行が待っていることを忘れるでない」
「これは脅しではない。ましてやジョークでもない。事実だ。我々は全ての誇りを奪還する」
この空気、”正常であれば”奇妙に見えるのであろうか?異常に見えるのであろうか?私には到底そう見ることはできない。失墜した誇りを取り戻すことは駄目なことなのであろうか?非難されるべきことであろうか?国家の威信のために犠牲になる人間がいることはおかしなことであろうか?自国が今まさに偉大になろうとしていることを、悲観する必要が一体どこにあるというのか?そう、我々の歩む道に間違いがあるはずがない。当り前だ。我々は正しいことをしているのだから。我々が間違えることなんてあるわけがない。
なぜなら、我々はこの世界で一番優れた民族であるのだから・・・
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