世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃

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ドイツ第三帝国 提供される側面

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「夢物語ではあるが、実現したときの衝撃は大きく、敵国に畏怖を与えることができる…。そういうことか?」
「ええ、その通りであります。閣下」

「参謀本部では、既に対仏・対英の戦略概要が決定されつつある。そのタイミングでこの作戦概要を私に見せる意味は何かね?参謀本部が立案した、対仏戦略には君の出した、マジノ線迂回の作戦が採用されている。それについて不満どころか、感謝こそすれ、かき乱すことはよくないと考えるが、どうかね?」

「はい、心得ております。しかし、準備があるのとないのとでは雲泥の差があるものと考えます。マジノ線を迂回できなかった場合、我々は再度作戦を練り直す必要が出てきます。しかし、その時になって、白紙から作戦概要を考えるよりも、既にあるものを現状に沿うように作り直すことの方が、容易ではないでしょうか?」

大きく背もたれに体重を預け、腕を組む閣下。その光景は別段珍しいものではなかった。

「フランス国境に張り付いている師団数は何個だ?」

「8個であります」

「機甲師団は?」

「未配備であります。機甲師団は現在ドルトムント近郊のウェルドールにて訓練中であります。まだ師団として編成されておりません」

「そうか…」

そういって閣下は沈黙してしまう。引き出しからいくつかの資料を取り出し、唸った後、

「突撃隊をフランス国境に配備する。そうすれば12個師団レベルには膨張するであろう。そして、強制収容所を作り、労働者を確保させる。私がしてやるのはこれだけだ。その作戦をどうするのかを含めて、あとは好きにしろ」

そういわれ、ロンメルは退出させられた。

「体のいい厄介払いか…」
ドイツ国内での突撃隊の存在は、利益にはなっていない。ただ、閣下が政権を取る以前に活躍したという、言わば過去の貢献を免罪符に、好き勝手している。

親衛隊や軍と統一するつもりはないと、説明はされたことがあったが、さすがに目に余るということか…。そして、ユダヤ人の強制収容所付き。これは突撃隊の鎮静剤か。

間違ってはいない采配ではあるが、手綱が緩んだその時に牙を向けてくる。そんな采配でもある。

決定事項であり、変えることはできないが、できる範囲でやれることをしておくに越したことはない。ペーターを軍団長に引き上げ、突撃隊隊長エルンスト・レームと対等以上な関係を構築させるべく、行動を開始した。

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