【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚16〛再会

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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 大学病院 外来にて
 ちょっとした騒ぎがあり
 私は 受付の子に難癖つける患者さんを
 取り押さえてしまった…


 だって身体が勝手に!!(´^`*)


 身柄は偶然病院に居合わせた警察の人に
 引き渡したけど まだ暴れていた


「離せ!!俺は具合悪いんじゃァァ!」

「そんな風に見えないけどね!
 暴れないでください!
 南野みなみのさん、先に連れていきますね !」

「あぁ…頼む…」



 み、南野みなみの……


 まさか…こんなところにいるわけない…


 ゆっくり振り返ると

 エクボを見せて 私に微笑む
 南野みなみの  俊しゅんがいた



「俊…」

「アミ、元気だった?…」

「ごめん、今 仕事中だから…」


 呼び出しのあった救急センターへ
 向かおうとした
 後ろから声が聞こえた


「仕事、何時に終わる?」

「…明日の朝、7:30頃には」

「わかった…またその頃 来るから…」

「うん…」



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 → 交通事故で
 大学病院に運ばれた被害者に
 後輩と一緒に聴き取りに来た
 南野みなみの しゅん


 外来の受付付近で
 患者らしき男に 絡まれる看護師

 鋭い目つき… 素早い動き…
 手を出す相手をかわして
 壁に押し付けていた


「……っ…」


 淡くなりつつあった記憶が
 走馬灯のように蘇る


 あの夏祭りの日


 力尽き 意識が遠のく寸前に見た
 男たちに立ち向かうアミの姿

 ドロドロになりながら
 長い髪を犠牲にして 助けてくれた
 …謝りたかった


 居なくなった君を想いながら 誓ったんだ


 強い男になりたいと…



「変わってないなぁ…(ボソッ)」


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 病棟に戻ったアミ


「はぁ…信じられない」
「湊先輩、どうしました?」

「今日は もう帰りたい…」
「早っ!(´▽`*)アハハ」


 本日 遅番バディの後輩ちゃんが
 私の手に飴を握らせる


「これ食べたら疲れが吹っ飛びますよ!」
「ありがとう!」


 パクッと口の中に含むと


「うわっ…何これ すっぱっ!」
「極すっぱ レモン味…クエン酸効果で
 滝ヨダレでしょ?」

「ヒィィィィ…顔変形する!(ノ∀`笑)」
「ホラ、元気出た!(*´艸`)」
「元気じゃなくヨダレでしょ!(´▽`*)アハハ」


 どうして ここにいたんだろう…
 …教師には ならなかったんだね


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆



 翌朝 無事に夜勤を終えて…帰り支度

 今日は仮眠が出来ず
 身体がおかしい


 早く帰って仁の作った
 美味しいご飯が食べたい…


 ٩(´O`)۶ふぁ~
 伸びをしながら職員玄関から出ると
 少し離れたところに 俊が立っていた


「アミ…」


 おっと…忘れてた…


「ホントに来たんだ…」

「どこかで 飯でも食わない?…」

「……」

「あ、ごめん…会っていきなり飯とか…」

「……ちょっと待ってて」


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 大きなベッドに 大の字に寝ている?…


「…あい、もしぃ?姉ちゃん?」

 ──「今日、朝ご飯いらないから」

「…は?俺 仁じゃねぇよ」

 ──「連絡先、知らんのよ!
 これから人と会うから…伝えておいて」


 プーっ、プーっ…


「…なんで俺?…ったく!」


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → こちらもソファーで寝落ちの…?


 .・*’’*・.♬.・*’’



「はい…もしもし…ゆうさん?
 おはようございま~す…」

 ──「おいっ!ゴルァ!!!」


 ガバッと飛び起きて
 ソファーの上に正座…


「は、はい!」

 ──「姉ちゃんと同棲して
 1ヶ月は経ってんのに
 連絡先も知らねぇのかっ!!!」

「いやいや、同棲って!」

 ──「姉ちゃん…
 今日朝メシ 要らないってよ」

「えっ!…そうですか」

 ──「これから人と会うらしいぞ~
 ってか、こんな朝っぱらから
 誰と会うんだ?
 そんじゃ…確かに 伝えたからな!」

 プーっ…


 昨日 仕事に行く前に
 "朝はポトフが食べたい"って
 言ってたから早起きして
 作ったんだけどなぁ…


「1人で食べよう…」


 ソファーで寝落ち…
 怒られずに済んだ( ̄▽ ̄)セーフ!


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 定食屋に来たしゅんとアミ


「こんなに早くから
 やってるお店あるんだ?」

「当直明けに後輩と
 しょっちゅう ここに来るんだ…
 温かい味噌汁が
 五臓六腑に染み渡るんだよね~」

「ふふ…オヤジみたいなこと言うんだね」


 注文したあと 少しの沈黙…


「アミ…?」
「……ん?」

「短い髪もよく似合ってる…」
「∵ゞ(≧ε≦๑)ぶっ…何それ?」

「あの日は ごめん……」


 謝られるとは思ってなくて


「私は何もしてないよ」

「見えたんだ…
 あの型は 空手かテコンドー だよね…」

「もういいよ、その話は…」


 思い出したくもなかった
 あの日の惨劇


 話題を変えよう…

「教師になるかと思ったのに…
 警察官なんだね」

「守ってもらったから
 アミに恩返ししようと思って」

「何言ってんの(´▽`*)アハハ」

「アミも あんなに勉強苦手だったのに
 今は看護師だもんな~」



 俊が 男たちに殴られた時
 眉毛の上を切って血が流していた

 私はハンカチで傷口を
 押さえることが出来なくて

 ヤクザの娘なのに…
 散々 怪我させてきたのに…

 俊の怪我を見て 決意したんだよ


「すごいでしょ?勉強苦手だったのに
 頑張ったんだよ」


 スっと 手が伸びてきて頭の上に…

 ポンポン…

 勉強を教えてもらって問題が解けた時
 こうやって 褒めてくれた


「ちょっと!いくつだと思ってるの?
 もうJKじゃないんだけど!」

「あ、そうだった…ごめん…(´▽`*)アハハ」


 笑うとエクボ引っ込ませて
 褒めてくれる その仕草も
 好きだったなぁ~


 運ばれてきた 出来たての定食に
 手を合わせて"いただきます"をすると


「黙って居なくなることないだろ…」


 寂しそうに 俊が呟いた

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