【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚17〛何があったの?

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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 夜勤明け…職員玄関から出ると
 そこには 昨日再会した
 南野みなみの しゅんが待っていた


 しょっちゅう
 後輩を連れて行くという定食屋で
 朝食を摂ることになって…


 看護師になった私を褒めてくれたしゅん

 エクボ引っ込ませて 微笑みながら
 ポンポンと頭を撫でて褒めてくれる
 その仕草も好きだった…



 運ばれてきた 出来たての定食に
 手を合わせて"いただきます"をすると


「黙って居なくなることないだろ…」

 寂しそうに 俊が呟いた


「……」


 あの騒動の後
 私にボコられた男の親たちが
 学校へ乗り込んで来た

 理不尽な理由をつけては
 私たち2人を潰そうとするから
 叔父からの連絡で私の両親も飛んできて
 学校とも対峙

 私が居なくなることで
 丸く収まるならと 転校を受け入れた


 そして男たちの親には ウチの父親が…
 黙らせたらしく
 あれから大人しくなったと
 叔父も喜んでいた


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆


「アミにずっと謝りたかったんだ…
 巻き込んで ごめん…」

「違うよ、私が俊を巻き込んだの…」


 "俊は何も悪くない…
 だから彼を卒業まで守って欲しい"
 "私の素性は内密に"と学校に条件を置き
 私は あの町から去った


「それに…こんな私みたいな
 暴れ馬がカノジョだったら
 一緒にいても嫌でしょ?だから…っ」

「何言ってんだよ!…」

「……」

「あんな別れ方…俺は悲しかったよ…」


 私だって…同じ気持ちだった

 この先もきっと
 生まれ持った血筋のせいで
 迷惑をかけると思ったから
 

「あの時の俺は 弱い男だったから…」


 弱くないよ…
 あの日、男たちが現れて
 私を庇うように 前に立って
 守ろうとしてくれたじゃない…


「はぁ~…もう!
 何を今更落ち込んでる!!!
 ほら、もうこの話は終わり!
 食べよう…ね!」


 温かいお味噌汁は 俊が言った通り
 疲れた体に染みた


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 → 部屋でアミを待つ 仁


「…遅い」


 まだ帰ってこない…
 いくらなんでも遅くない?
 …朝から人と会うって言ってたけど


「遅い!」

 時計は 17時を過ぎ ますます心配になる


 疲れて どこかで…うずくまってる?

 いやいや、体力は有り余ってるヌナだから
 その辺グルグル走り回っているのかも…
 汗だくで帰ってくるさ

 そうだそうだ(゚ー゚)(。_。)ウンウン

 胸のザワつきを払うように
 自分に言い聞かせていると


 .・*’’*・.♬.・*’’*・.♬


 今まで聞いた事のない音が
 インターホンから聞こえた


「何だ?」


 わからないまま
 ディスプレイを覗いて
 点滅しているボタンを押して応答


「…はい!」

「恐れ入ります…
 1階コンシェルジュの者ですが…」


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:



 急いでエレベーターで下りると
 エントランスのソファーで
 ヌナが 寝そべっていた


「お呼び立てして申し訳ありません…」
 コンシェルジュの女性が頭を下げた


「いえ…ありがとうございました!
 ……ヌナ!大丈夫?」

「ん~…あ、仁だぁ~(≧∇≦)」


 どうやって帰ってきたのか

 俺の顔を見てニッコリ笑って
 立ち上がると 2、3歩フラフラと歩いて

「え~!まっすぐ歩けないんだが!(´▽`*)アハハ」
 ケタケタと笑い出す

 …酔っ払っているみたいだ


 コンシェルジュの女性曰く
 2つ目の自動ドアで 暗証番号が押せず
 叩いて『私の家~!開けろ~!』と
 叫んでいたらしい

 セキュリティを解除して
 中へ入ってくるなり
 俺の名前を連呼してたって…


「ヌナ、歩ける?…」

「おんぶ~」


 ヌナに背を向けて しゃがむと

「やったぁ~~!」


 何となく…
 喜ぶ声の裏に隠れる影が見えた


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 エレベーターの中


「……重い?」
「いや、軽いよ!」
「仁の…背中 広いなぁ~…」


 それっきり ずっと黙って
 背中にしがみついていたヌナ

 エレベーターから降りて 玄関前で
 俺の背中から下りると
 フラフラと自室に入っていった


「ヌナ、何か飲む?」

「………」


 ドア越しに声を掛けるが返答がない


 ペットボトルの水を冷蔵庫から出して
 深呼吸…(∩ˇωˇ)∩スゥ…(⊃ˇωˇ)⊃ハー

 いざ、ヌナの部屋へ


 コンコンコン…

「………」

「…開けるよ?」


 ドアを開けると
 ベッドの上で頭隠して尻隠さず…

 頭だけ掛布団に突っ込んでる


「お水、置いとくから…」
「…ゴメン」


 初めて入ったヌナの部屋

 案の定…
 サンドバッグ、パンチングマシンが
 置いてあった

 女性の部屋とは思えないほど
 閑散とした部屋



 バタン…


 仕事で何か
 嫌なことでもあったのかな…


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆


 今まで見た事のない ヌナの様子に
 違和感があったから
 先に優さんに電話で報告することにした


 ──「姉ちゃん 帰ってきた?」

「帰ってきたんですけど…
 酔っ払ってるみたいで 様子が…」

 ──「…あとで そっちに行く」


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆


 19時過ぎ ヌナの様子を見に 
 優さんがやって来た


「姉ちゃんは?」

「まだ部屋から出てこないところを見ると
 寝てるんだと…」

「夜勤明けだからな~」


 ソファーに腰掛け
 腕を組んだ優さんが言った


「…姉ちゃん、酒は一滴も飲まないんだ」

「そうなんですか!(´°д°`)」


 そういえば 冷蔵庫は 俺の分の酒だけだ


「今 めっちゃ飲めそうな顔してんのに…って
 思っただろ?(´▽`*)アハハ」

「あ、いや…」


 優さん、透視出来んの?
 ホントにそう思ってたからビビったし!


「あ、バイク…」


 そう呟いた優さんは
 ヌナの部屋をノックして入って行った


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 コンコンコン…
 ガチャ…


「姉ちゃん?」

「ン?…あ、優?」

「初めてだな、酔っ払って帰るなんて」

「凄いでしょ~!
 酒飲めたんだよ私!
 具合悪くないから意外と強いのかも!
 ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ」

「何か あったの?」

「……俊に会った」

「…そっか」

「うん…」

「バイクは?」

「病院近くの駐車場…」

「マサに頼んどく?…」

「いや、明日休みだから…
 自分で取りに行くわ」

「ん!…仁、心配してるぞ」

「…うん」



 バタン…


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 ヌナの部屋から出てきた優さん


「仁、姉ちゃんのこと 頼むな」

「はい…」


 スっと片手を挙げて
 俺に笑顔を向けると 帰って行った



 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆



 優さんが帰ってから しばらくすると
 ヌナが部屋から出てきた

「…大丈夫?」

「仁、迷惑かけてごめん…」

「ちょっとびっくりしたけどね(o´罒`o)
 あ、味噌汁作ったけど飲めそう?」

「うん…」


 キッチンで味噌汁を温めていると
 ダイニングの椅子に座ったヌナが



「仁?」

「はい?」

「もし…別れたカノジョから
 連絡が来たら どうする?」


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