【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚28〛複雑な想い

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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 俊と会って 自宅に戻ってきたアミ


 ガチャ…


 リビングに入ると
 ソファーに 仁が座ってた


「仁、遅くなってごめ…っ…」

「どこに行ってたの…」


 下を向き スマホを見ながら話す


「ごめん…」

「帰ってこないから心配したんだよ…」

「ごめん、仁…」

「誰と会ってたの?人と会うって…?
 その"人"って誰?」

「………」

「哲もジミンも
 ヌナに会うのを楽しみにしてた…」

「ごめん…」

「…どうして "ごめん"しか言わないの?」


 明らかに…仁は不機嫌だ


「…俺は の お世話係だし
 帰りが遅いってだけで 問い詰められても
 ヌナからしたら 迷惑な話だよね…
 子どもじゃないんだし」

「迷惑だなんて思ってないっ!」

「今日会ってたのは 男だったりして…」

「……っ…」

「はぁ~図星かよ(。´-д-)
 …ちょっと 頭冷やしてくる」



 バタン…


 仁は外へ出ていった…



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:



 数時間前…

 そろそろ帰ると言った私に
 寄りたいところがあると
 連れてこられた… しゅんの家


 俊は 私を抱きしめた

 私はゆっくりと俊の背中に腕を回す


 大好きだった俊の腕の中で
 幸せな気持ちに浸っていたあの頃を
 思い出してみるけど…


「………」


 引っかかっていたこと…

 なぜ今になって 再会したのか…



「ねぇ、俊…」

「ん?…キスでもしようか?」

「…知ってるんでしょ?私の事」

「え…」

「だって警察官だもんね…調べた?」

「違う!違うって!!!
 俺はホントにアミのことをっ!!!!」

「龍美会 須賀組……長女の みなと アミ…」

「………」

「マル暴なら ご存知か…」

「………」


 俊から体を離し 話を続けた


「俊が教師だったら知らずに済んだのにね」

「俺の前から 突然…
 何も言わずに アミが消えたんだぞ?
 誰も教えてくれなかった!!!!
 俺は…アミのことを知りたかったんだ…
 だから警察官になったんだよ!!!
 警察官になれば
 あの祭りの日の調書も見れると思った…
 どこに行ったのかが分かれば
 会いに行けるって!!!
 当時の俺は
 こうするしか方法がなかったんだっ!!!」

「…なるほど
 それで 居場所も突き止められたんだ…」

 俊に背中を向けながら
 服を脱いだ


「おい、アミっ!」


「…これでも 警察官の俊は 私を抱ける?」

「……っ…」


 雲を裂き 碧き天に昇っていく
 美しい白龍が彫られた 私の背中…


 俊は 私の肌に触れることはなかった



 好きだったから…
 真面目なアナタのことだから…
 分かることもあるんだよ

 …アナタには無理なこと


 服を整えて玄関に向かおうとすると


「…騙してたわけじゃない!!
 俺は今も お前が…っ…」


 俊は言い放ったけど…

 もう、わかってる…


「私の耳にも入ってきてるよ…
 金貸しの あのバカ野郎の事でしょ?
 ウチの舎弟おとうとたちも
 潜伏先を見つけるのに動いてる…」

「………」

「言っておくけど
 ヤツは 私たちとは無関係だし
 私に探りを入れても 無駄…
 数年前に脱会させたから
 あ、こっちでも 何か分かったら
 連絡するよ」


「そんなことは どうだっていいっ!!!!
 アミ、俺たち もう一度っ…」


 振り返って 俊を見据えた

「…俊、
 私たちは もう会わない方がいい」

「……っ…」

「俊に会えて 嬉しかったよ…」

「アミっ!!!!」

「さよなら…俊…」


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 → アミが部屋を出て行き 項垂れる俊


 そうだよ、職権乱用ってやつ…

 警察官になって
 資料室で アミの手掛かりを見つけて
 やっと会えるって喜んだ

 マル暴に配属になって
 須賀組の組員の違法な金貸しも…
 もしかしたらアミから何か
 聞きだせるかも…なんて…


「………」


 自分が警官だってことも忘れるくらい…
 アミと会うたびに
 あのころの気持ちが再燃していくのを
 止めることが出来なくて…


「全部 知ってて…
 俺と会ってくれてたんだな…
 悔しいなぁ~  …ハハッ
 …やっぱ…かっこいいよ、アミは」


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 仁が部屋を出て行ってしまい
 その場に佇んだままのアミ


 俊とのカタをつけたかったから
 "すぐに帰れない"って
 連絡しなかった私が悪い…

「はぁ…」


 ってか、私…

 どうしてこんなに
 ショック受けてんだろ?


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 1人で部屋にいたくなくて
 優ん家に…


「こんな時間にどうしたよ…」

「…別にィィ( ̄□ ̄ )」

「(*°∀°)・∴ブハッ!!w
 なんつ~顔してんだ、姉ちゃん…」

「仁が 出て行ったの…(  -₃-)」

「は?…今?」

「私、今日 約束があって出かけてたけど
 帰ってくるのが遅くなって…
 仁が怒って出て行った」

「………(*°∀°)・∴ブハッ!!w」

「2回も笑うな、バカ優!!ヽ(`Д´)ノ」

「だって!それ、単なる痴話喧嘩だろ…?
 はぁ~(。´-д-)…めんどくせぇな!」

「ち、痴話喧嘩ぁぁ?!
 仁は ただの 世話係だろがぃ!!!!
 これには ワケがあるんだって!」

「…誰と会ってた?」

「南野 俊…」

「やっぱり!!
 最近出かけることが多いって
 仁が愚痴ってたぞ!」

「なんで仁が愚痴る?!」

「さぁな…
 んで?姉ちゃんに探り入れてきたのか?」

「はっきり言わなかったけど
 たぶん そのつもりだったと思う」


 高校の頃
 家業のことは 当然ながら伏せていたから
 家族構成…ましてや 弟がいることも
 周囲には 一切話してなかった

 俊が私に弟がいることを
 知っていたってことは
 …調べていたことは 明白なわけで


 叔父さんからも連絡が入っていた

 "俊くんが警察官になったらしい…
 アミ、気をつけろ"



「ショックだよなぁ、元カレが警官って」

「最初はびっくりしたけどね…
 あの人、警察官に向いてないわ(*´艸`)フフフ
 あ、もう切ってきたから 会わないし」

「まぁ、そうなるわな…」

「早く あの裏切り者を
 見つけてボコってやるヽ(`Д´)ノ」


 脱会した、元舎弟が
 優の名を語り闇金を…


 私は腸煮えくりかえっている…
 再起不能にしてやるんだ(ΦωΦ)フフフ…


「…色々、苦労かけてごめん」

「どうして優が謝る?」

「元はといえば 全部…俺が原因だし」

「違うでしょ!優は悪くない!
 今だって 頑張ってるじゃん!
 優がしっかりやってくれてるから
 私は 安心してるんだよ!!!」


 私が引き起こした中3の乱闘、
 県外への進学、そして俊のこと…

 優は 全て〖弱かった俺のせい〗だという


 私が男だったら…って 何度も悔やんだ

 父親から継承した
 須賀組という こんなに重たい荷物を
 優 1人に背負わせるなんて


 私は 須賀組のために やるべきことをやる
 優やのぞむの負担を軽くする

 私が どうなろうと
 弟たちを護るって決めたんだから


「優は 何も心配しないで…ね?」

「だったら 早く仁と仲直りしろっ!」

「……な、仲直りって!!」

「姉ちゃん…仁のこと、どう思ってる?」

「……カタギの お世話係」

「ふ~ん…仁は どうだろうな…」

「…仁も当然 お世話係と思ってる!」

「…探しに行ってきたら?」

「はぁ?どこに行ったか なんて
 わかるわけないでしょ!」

「…仁なら 姉ちゃんが遠吠えしたら
 それ聞いて戻ってきそうじゃね?(´▽`*)アハハ」


 そう、仁は…私の…お世話係…


「………」

「…え?
 マジで遠吠えしようとか思ってる?」

「…アホか!…とりま帰る」

「お疲れ様です、姐さん♡」

「アンタ、シバかれたいの?」

「(´▽`*)アハハ…ごめんてぇ~!」



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 優の部屋から 自宅へ…


 仁の行方…見当もつかないけど

 部屋を覗く
 …財布、スマホは持って行ったみたいだ

 あまり遠くには
 行ってないかもしれない


「よし…」


 仁を探しに家を出た


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