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〚40〛…もう限界
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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
お見舞いに来てくれた哲くんと
病室で元カノと仁が
キスしているところを目撃してしまった
気を遣った哲くんが
仕事を終える時間まで私を待つと言った…
。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆
→ 大学病院前の喫茶店
「哲くん!」
「こっち!ヾ(*ˊᗜˋ*)」
「今日は ごめんね!」
「いや、こっちこそ…
事故の影響とは言っても
あの二人のこと 見てられなくて……」
「(´▽`*)アハハ…だよね~」
唇を合わせている場面を見てからは
正気を保つのも きつい
店員さんに コーヒーを注文すると
「あ、哲氏!ヌナ!」
「…っ……」
── ヌナ… ──
たった 1日、2日…
仁から呼ばれないくらいで
苦しくなるって…
「ジミンしぃにも
仁のことを話しておこうと思って
呼んだんだ」
「びっくりしたよ…ヌナ、大丈夫?」
「心配かけてごめん!」
。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆
改めてジミンくんにも 仁の状況を話す
「え…ヌナの事 覚えてないの?」
「仁の中では 私は哲くんの
彼女ってことになってるみたい(*´艸`)フフフッ」
「えー!(๑ ̄ㅁ ̄๑)」
「その顔はないんじゃない?ジミンしぃ…」
「とにかく…
明日からリハビリが始まるから
記憶が戻るまで
仁をあまり刺激したくないの…
私のことは 伏せて接して欲しい…
2人には 気を揉ませてしまうけど
協力してください(*・ω・)*_ _)ペコリ」
「ヌナはそれでいいの?つらくない?」
「つらくなったら、相談するから!
(*´꒳`*)ニマッ」
「無理しないでよ、お姉さん…」
とりあえず 1週間…待つことにした
でも1週間が経っても
仁の記憶は戻らなかった…
*・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:
入院して1週間
リハビリも頑張っている
記憶障害を改善するために
記憶課題の反復練習や
記憶方法を学ぶ訓練、
新しい情報を記憶するための練習として
同じ言葉を何度も繰り返したり
視覚的な情報と結びつける訓練とか…
結構 集中するから
終わったあとの疲労感は半端ない
主治医の髙橋先生が言っていた
外傷性健忘は発症して
24時間以上 14日以内らしい
もう 1週間経ってしまった
病室の窓から街並みを眺める…
何だろう…
毎日、麗香も来てくれて
それなりに楽しく時間を過ごしているのに
空虚感が絶え間なく襲う
抜け落ちた記憶…
思い出さないと いけないような…
すごくすごく
大切なことのような気がして
このまま 思い出さなかったら
俺は どうなるんだろう…
「痛いっ…」
時々 頭に激痛が走る
「失礼します!
木村さん、気分はどうですか?」
湊さんがやって来た
看護師さんって すごい仕事だ
弱ってる患者を元気にする…
最近は 湊さんの言葉や笑顔に
元気づけられている
「頭が痛いですo(´^`)o ウー」
「頭痛はまだ続くかもしれませんね…
あ、横になって
ちょっと待っててください」
言われた通り
ベッドに横になる
待っていると
何かを持ってやって来た湊さん
「目を閉じてください」
( ̄-  ̄ )
おでこから 瞼の上にかけて
冷たいタオルを乗せてくれた
「少し頭痛が和らぐと良いんですけど」
「気持ちが良いです…」
すると 優しく頭を撫でてくれた
………安心する
ずっと撫でて欲しいと思うくらい
「午前中、リハビリ頑張ってましたね!
早く記憶が戻りますように…」
タオルの上から 一瞬 コツンと
おでこの辺りに何かが当たった
「……」
「仁くん!」
麗香の声が聞こえた
「それじゃ、私はこれで…」
湊さんは出て行ったようだ
額に乗せられていたタオルは
麗香に剥ぎ取られた
「あ!」
「…ねぇ!あの看護師、何なの?」
「な、何って?」
「仁くんとの距離、近くない?」
その言葉に 何故かイラついた
「仕方ないだろ…看護師さんなんだし…
点滴したり血圧測ったりするだろ?
仕事なんだよ…」
「そうだけど…」
「世話になってる人なんだから
そういうこと言うなよ…」
「…わかった」
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
→ ナースステーションに戻ったアミ
見られてたかな…あの女に
かっこ悪いマウント…ハハッ…
テコンドーだって、売られた喧嘩だって
連戦連勝だった私
悔しいけど
今はどんな手を使ったって
あの女に勝てない…
頭が痛いと言った仁の
おでこに乗せたタオル越しに
いつもやってたみたいに
自分の額をくっつけて念じた
『仁、愛してるよ…』
「ハァ━(-д-;)━ァ...」
「めっちゃ長いため息ですね、先輩!
疲れた顔してますよ…大丈夫ですか?」
仲良くしてくれる後輩
「小室ちゃん、前に貰った あの
めっちゃ酸っぱい飴ちゃん頂戴!」
「お!滝ヨダレ
いっちゃいますか!(*´艸`)」
負けるもんか…
私は今でも 仁を想ってる…
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
日勤を終えて チムラ鍼灸院へ
「こんばんは!あ、希!」
「…姉ちゃん?」
私の声に反応した希
手摺を伝って 私に近づくと
「どうしたの?元気ないの?」
「え?…大丈夫だよ!!」
「仁さん、元気にしてる?」
「うん、元気元気!」
希の手が伸びてきて 私の頬に触れる
「……な、何?」
「僕のこと、見縊らないで…」
「な、何言ってんの?」
「見えないからバレないって?」
「………」
「何年、姉ちゃんの弟やってると思う?
つらそうな顔してることぐらい
わかるよ、僕にも!」
「嫌だなぁ…そんなことないのに…」
「嘘ついてもダメだから!」
「(;´∀`)…ァハハハ…希には 敵わないねぇ」
「今、先生も居ないから…今しかないよ!
先生が居たら、また怒り出すから!」
「……あはは…そうだね…っう…希ぅ…っ」
どんなに隠しても希にはバレる
…いや、気づいて欲しかったんだ
優も鋭い方だけど
希は目が見えない分
声のトーンや雰囲気を汲み取るのに
長けている
仁が事故で入院してるのは
話してあった
「きっと、優や希のことも覚えてない…っ…
マサのことだって…みんなのこと、っ…
忘れてるっ…うぅっ」
堰を切って 勢いよく溢れ出す感情
希の胸に顔を埋めて おいおいと声を出して
こんなこと…今まで無かったのに
「兄貴に言おう!」
「うん、っ…」
もう、私 1人で
抱えることが出来なくなっていた
お見舞いに来てくれた哲くんと
病室で元カノと仁が
キスしているところを目撃してしまった
気を遣った哲くんが
仕事を終える時間まで私を待つと言った…
。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆
→ 大学病院前の喫茶店
「哲くん!」
「こっち!ヾ(*ˊᗜˋ*)」
「今日は ごめんね!」
「いや、こっちこそ…
事故の影響とは言っても
あの二人のこと 見てられなくて……」
「(´▽`*)アハハ…だよね~」
唇を合わせている場面を見てからは
正気を保つのも きつい
店員さんに コーヒーを注文すると
「あ、哲氏!ヌナ!」
「…っ……」
── ヌナ… ──
たった 1日、2日…
仁から呼ばれないくらいで
苦しくなるって…
「ジミンしぃにも
仁のことを話しておこうと思って
呼んだんだ」
「びっくりしたよ…ヌナ、大丈夫?」
「心配かけてごめん!」
。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆
改めてジミンくんにも 仁の状況を話す
「え…ヌナの事 覚えてないの?」
「仁の中では 私は哲くんの
彼女ってことになってるみたい(*´艸`)フフフッ」
「えー!(๑ ̄ㅁ ̄๑)」
「その顔はないんじゃない?ジミンしぃ…」
「とにかく…
明日からリハビリが始まるから
記憶が戻るまで
仁をあまり刺激したくないの…
私のことは 伏せて接して欲しい…
2人には 気を揉ませてしまうけど
協力してください(*・ω・)*_ _)ペコリ」
「ヌナはそれでいいの?つらくない?」
「つらくなったら、相談するから!
(*´꒳`*)ニマッ」
「無理しないでよ、お姉さん…」
とりあえず 1週間…待つことにした
でも1週間が経っても
仁の記憶は戻らなかった…
*・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:
入院して1週間
リハビリも頑張っている
記憶障害を改善するために
記憶課題の反復練習や
記憶方法を学ぶ訓練、
新しい情報を記憶するための練習として
同じ言葉を何度も繰り返したり
視覚的な情報と結びつける訓練とか…
結構 集中するから
終わったあとの疲労感は半端ない
主治医の髙橋先生が言っていた
外傷性健忘は発症して
24時間以上 14日以内らしい
もう 1週間経ってしまった
病室の窓から街並みを眺める…
何だろう…
毎日、麗香も来てくれて
それなりに楽しく時間を過ごしているのに
空虚感が絶え間なく襲う
抜け落ちた記憶…
思い出さないと いけないような…
すごくすごく
大切なことのような気がして
このまま 思い出さなかったら
俺は どうなるんだろう…
「痛いっ…」
時々 頭に激痛が走る
「失礼します!
木村さん、気分はどうですか?」
湊さんがやって来た
看護師さんって すごい仕事だ
弱ってる患者を元気にする…
最近は 湊さんの言葉や笑顔に
元気づけられている
「頭が痛いですo(´^`)o ウー」
「頭痛はまだ続くかもしれませんね…
あ、横になって
ちょっと待っててください」
言われた通り
ベッドに横になる
待っていると
何かを持ってやって来た湊さん
「目を閉じてください」
( ̄-  ̄ )
おでこから 瞼の上にかけて
冷たいタオルを乗せてくれた
「少し頭痛が和らぐと良いんですけど」
「気持ちが良いです…」
すると 優しく頭を撫でてくれた
………安心する
ずっと撫でて欲しいと思うくらい
「午前中、リハビリ頑張ってましたね!
早く記憶が戻りますように…」
タオルの上から 一瞬 コツンと
おでこの辺りに何かが当たった
「……」
「仁くん!」
麗香の声が聞こえた
「それじゃ、私はこれで…」
湊さんは出て行ったようだ
額に乗せられていたタオルは
麗香に剥ぎ取られた
「あ!」
「…ねぇ!あの看護師、何なの?」
「な、何って?」
「仁くんとの距離、近くない?」
その言葉に 何故かイラついた
「仕方ないだろ…看護師さんなんだし…
点滴したり血圧測ったりするだろ?
仕事なんだよ…」
「そうだけど…」
「世話になってる人なんだから
そういうこと言うなよ…」
「…わかった」
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
→ ナースステーションに戻ったアミ
見られてたかな…あの女に
かっこ悪いマウント…ハハッ…
テコンドーだって、売られた喧嘩だって
連戦連勝だった私
悔しいけど
今はどんな手を使ったって
あの女に勝てない…
頭が痛いと言った仁の
おでこに乗せたタオル越しに
いつもやってたみたいに
自分の額をくっつけて念じた
『仁、愛してるよ…』
「ハァ━(-д-;)━ァ...」
「めっちゃ長いため息ですね、先輩!
疲れた顔してますよ…大丈夫ですか?」
仲良くしてくれる後輩
「小室ちゃん、前に貰った あの
めっちゃ酸っぱい飴ちゃん頂戴!」
「お!滝ヨダレ
いっちゃいますか!(*´艸`)」
負けるもんか…
私は今でも 仁を想ってる…
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
日勤を終えて チムラ鍼灸院へ
「こんばんは!あ、希!」
「…姉ちゃん?」
私の声に反応した希
手摺を伝って 私に近づくと
「どうしたの?元気ないの?」
「え?…大丈夫だよ!!」
「仁さん、元気にしてる?」
「うん、元気元気!」
希の手が伸びてきて 私の頬に触れる
「……な、何?」
「僕のこと、見縊らないで…」
「な、何言ってんの?」
「見えないからバレないって?」
「………」
「何年、姉ちゃんの弟やってると思う?
つらそうな顔してることぐらい
わかるよ、僕にも!」
「嫌だなぁ…そんなことないのに…」
「嘘ついてもダメだから!」
「(;´∀`)…ァハハハ…希には 敵わないねぇ」
「今、先生も居ないから…今しかないよ!
先生が居たら、また怒り出すから!」
「……あはは…そうだね…っう…希ぅ…っ」
どんなに隠しても希にはバレる
…いや、気づいて欲しかったんだ
優も鋭い方だけど
希は目が見えない分
声のトーンや雰囲気を汲み取るのに
長けている
仁が事故で入院してるのは
話してあった
「きっと、優や希のことも覚えてない…っ…
マサのことだって…みんなのこと、っ…
忘れてるっ…うぅっ」
堰を切って 勢いよく溢れ出す感情
希の胸に顔を埋めて おいおいと声を出して
こんなこと…今まで無かったのに
「兄貴に言おう!」
「うん、っ…」
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