【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚50〛いい想い出

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 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 東組あずまぐみ 拠点


ねえさん、ここは俺たちがやりますから!」

「手伝わせてよ!
 それに料理も覚えたいから
 ついでに教えて!」

「これは企業秘密ですε-(`・ω・´)フンッ」

「企業秘密だぁ?!
 いいじゃん、ちょっとぐらい!」

「だって…ねえさんが包丁持ったら
 まるで 人を◼️すみたいで…」

「ア゙ア゙ァ??なんだと コラ!ヽ(`Д´)ノ」

「ほら すぐ怒るっ!
 わか!!助けてくださいよ!」

としからも 言ってやってよ!」

「アミねえは 何もしなくていいの!
 俺のでしょ?」

「こういう時だけ、カミさん扱いかよぉ!」

 スタスタ((((((  `-´))


「あぁ~ …怒っちゃった…」

「若、すんません…」

「こっちこそ悪かったな…
 今度 簡単な料理、教えてやってよ」

「わかりました!」


 *・゚・*:.。.*.。.:。゜⋆。゜⋆


 ここに来て 2ヶ月の月日が流れた


 同会派で 親同士も仲が良く
 須賀組・東組の結束を さらに固く繋ぐべく
 東組へ ちょっとな嫁入り…


「アミ姐!いつまで有給取ってるの?」

「あと5日だよ…あっという間だねぇ」

「須賀のオヤジが会いたがってるって!
 行ってきたら?」

「どうせ行ったら
 ぶつくさ言われるんだもん…嫌だぁ(´^`*)」

「せっかく休暇中なんだから
 行っておいでよ!」

「敏、色々ありがとね…
 ここに来てから
 たくさん気を遣わせちゃって…」


 あのマンションから
 傷心さながら ここに来た私を
 温かく迎えてくれた 東組のみんな…


 特に 敏は事情を全部知った上で
 私を招いてくれた


「何言ってんの!
 俺の方こそ 無理言って
 ここに来てもらったんだから!
 アミ姐は ここで
 のびのび暮らしていいんだよ!」

「ありがとう!(*´꒳`*)」

「やば~い!アミ姐 可愛い!
 抱きついていい?」

「え~?ヤダぁ!」

「冗談だって!((´∀`*))ヶラヶラ」



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 仁のことは 忘れたわけじゃない…

 だって"もう どうなってもいい"と思える
 恋だったから…そう簡単には…ね


「元気でやってるかな…」


 頭痛は まだ続いてるかも…


 ウチの元組員が起こした事件で
 仁には 命に関わるくらいの…

 本当に 申し訳ないことをしたんだもん

 私たちは…


「離れて良かったのよ…」



 返しそびれた…
 いや、パクったと言った方がいいか!

 仁のワイヤレスイヤホンは
 今や、私の宝物

 お守りみたいに
 いつも肌身離さず 持ち歩いている


 スノードームは
 ゆうに捨ててくれと頼んで置いてきた

 アレが視野に入ると
 泣けてきちゃうんだよね…



「何か言われるのを覚悟で行ってくるか!」


 翌日…
 荷造って愛車バイクを飛ばして
 両親の元へ



 *・゚・*:.。.*.。.:。゜⋆。゜⋆



 →〖民宿 みなと〗


「よぉ!アミ!元気だったか!」
「おじさん!久しぶり!」
「2人なら、釣りに行ってるぞ」


 釣り…かぁ…

「ありがと!海の方、行ってみる」



 高校生の頃、少しだけ住んでいた港町

 うちの両親は あちこち行脚しながら
 本職(…いや、副職か?)の〖見合い〗で
〖Suga Real estate agent〗を拡大中…


 "働きすぎたから 少し休む!"
 休暇と銘打ち
 叔父の民宿でお世話になってるそうな



 並んで座って
 海を眺めている両親


「お父さん、お母さん!」
「お!来たか!愛娘!」
「アミ、お疲れさま!…あら、痩せた?」


 元組員の失態も既に報告済み


「事故にあった青年は 回復したのか?」

「…さぁね、元気なんじゃない?」


 そして 今頃 あのオンナと仲睦まじく
 アレしたり コレしたりってか?!
 ……ふんっ(`-´)


「アミ?」

「あ、私は
 一切関わってないから わからないの
 全部 ゆうに任せてるし、
 入院費も こっちで出したって」

 手切れ金のような…
 今までの謝礼金のような…


「……(。´-д-)ハァ-」

のぞむが言ってたわ!
 "姉ちゃんが ずっと元気ない"って
 あの子の前でウソついても無駄よ(´∀`*)
 そして、ちゃんと食べなさい!」

「わかってるよ…」


 *・゚・*:.。.*.。.:。゜⋆。゜⋆


 波の音…太陽の光…


 仁をバイクの後ろに乗せて
 海に来たことを思い出してしまう


 あの頃は同居してまだ日が浅く
 仁のこと よくわかってなくて…

 潜ったまま 浮いてこない私を助けようと
 着替えもないのに 海に入っちゃって


「…仁はもう…思い出さないのかな~(ボソッ)」


 私だけが覚えている いい想い出…


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆


 お腹は 生きているから 当然空く

 あずまで出される食事は
 どれも美味しいんだけど
 仁の作る料理が恋しくなって 箸が止まる


 ワガママだし 贅沢だよね、ホント…


 学生の頃の 俊との別れは
 これほどのダメージがなかった

 あの頃は 看護師になるため
 必死で勉強してたから
 それどころじゃねぇ~よ?


 この差‪‪‪w‪w‪w
 許せ、俊…‪‪‪(*´艸`)フフフッ


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 あの事故から2ヶ月が過ぎて…
 月イチの 大学病院にて定期検診

 担当の髙橋先生の診察


 MRIの画像を一緒に見ながら
「うん、萎縮もないから大丈夫ね!」

「この前 思い出しました…
 忘れていた 大切なこと…」

「思い出せたのね!
 記憶が混濁してる感じは無い?」

「全部…鮮明に思い出しました」

「はぁ…良かった!
 これ以上思い出さなかったら
 ずっと忘れたままだったかもしれないわ」


 危なかった…
 ヌナのことを忘れたままだったら
 どうなってたんだろう…


「今後のリハビリも診察の時だけで
 大丈夫そうね!
 半年に一度の周期で
 せてください…
 異変があったら、すぐ来て!」

「わかりました」


 診察を済ませ
 入院していた整形外科の病棟へ


 ── ヌナに…会えるかもしれない

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