神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~

幸せのオムライス

文字の大きさ
66 / 132
第一章 森の生活と孤児院改革:アップデートと旅立ちの決意

第66話 ボーナス50万ポイント!? 通販機能がLv.2に進化しました

しおりを挟む
 ああ、なんて楽ちん。これぞ、私が目指すべき、究極のオートメーション化だ。

 しばらくすると、厨房中に、甘酸っぱい、極上の香りが立ち込め始めた。
 鍋の中では、森苺がゆっくりと形を崩し、宝石のように透き通った、深紅色の液体へと姿を変えていく。

 時々、アクが浮いてくるが、それも魔法が自動で掬い取ってくれる。
 なんて優秀なアシスタントなんだ、生活魔法Lv.99! 君になら、私の会社のNo.2の座をあげよう!

 そして、待つこと約30分。
 鍋の中の液体が、とろりとして、艶やかな輝きを放ち始めた。
 完成の合図だ。

(……完璧だわ……!)

 私は、出来上がった熱々のジャムを、市場で買ってきたガラス瓶に詰めていく。
 もちろん、これも魔法で。火傷なんて、絶対にしたくないからね!

 出来上がったのは、まるで1個の綺麗な宝石。
 深紅色のジャムが、瓶の中でキラキラと輝いている。

 ラベル用の羊皮紙に、(自動翻訳により)異世界文字で『森の恵み ~妖精の宝石ジャム~』と書き込み、綺麗なリボンで結ぶ。

(……ネーミングセンス、我ながら天才的では!?)

『森の恵み』も『妖精の宝石』も、どっちも私の脳内から出てきた言葉だけど、組み合わせたら、なんかすごい高級品っぽくなった!

 これは売れる! 絶対に売れるぞ!
 私は、出来上がったばかりの試作品を、一つ手に取る。
 そして、さっき残しておいたパンに、たっぷりと塗って、一口。

「……んんっ!」

 思わず、声が漏れた。
 甘い。
 でも、ただ甘いだけじゃない。
 森苺の、野性味あふれる、きゅんとするような酸味。
 それが、砂糖の優しい甘さと、レモンの爽やかな香りと、完璧なハーモニーを奏でている。

 美味しい!
 めちゃくちゃ美味しい!
 前世で食べていた、どんな高級ジャムよりも、美味しいかもしれない!

(これなら、いける……!)

 私は、勝利を確信した。
 このジャムを武器に、私はハルモニアの市場に、革命を起こすのだ。

 ただの薬草採りの少女じゃない。
 新しい価値を創造する、新進気鋭の起業家として、この街に名を刻むのだ!
 そんな、壮大な野望に打ち震えていた、その瞬間。

 私の目の前に、あの見慣れた半透明のウィンドウが、ポンッ、と浮かび上がった。

『ギルドへの正式登録、初依頼の達成、初収入の獲得、そして新商品開発への着手を確認』
『自立への大きな一歩として、あなたの活動が世界に認められました』
『ボーナスとして、500,000ポイントを付与します』
『【異世界インターネット接続】がLv.2にアップデートします』

(……ご、ごじゅうまんポイント!?)

 思わず、心の中で絶叫。
 ゼロが一個、多い!
 今までのボーナスが1万ポイントだったのに、いきなり50倍!?

 私、何かものすごいことしちゃった!? ギルド登録とか初依頼とか、そういうのが全部まとめて『SSSランク級の偉業』として評価されたってこと!? それとも、この『妖精の宝石ジャム』が、世界経済を揺るがすほどのイノベーションだと認められたの!?

(……後者だな! きっとそうだ!)

 私の天才的な商品開発能力が、ついに神にも認められたのだ!
 ふはははは!
 私は、一人厨房で高笑いが止まらなかった。

(落ち着け、私。50万ポイントって……日本円で50万円! 私の月給の手取りの倍以上じゃないの! しかも労働時間ゼロ!)

 私の血と汗と涙の結晶(ほとんどコロの嗅覚と四次元バッグのおかげだけど)が、こんなボーナス一発で霞んで見えるとは……。これが、イノベーションの価値ってやつか! 恐るべし、知的財産!
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜

咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。 元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。 そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。 ​「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」 ​軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続! 金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。 街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、 初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊! 気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、 ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。 ​本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走! ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!? ​これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ! 本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな
ファンタジー
 事故で死んだ私が転生した先は、前世の小説の世界?  しかも、婚約者に不当に扱われても、家族から冷たくされても、反論ひとつ出来ない気弱令嬢?  いやいやいや。 そんなことだから、冤罪で処刑されるんでしょ!  せっかく生まれ変わったんだから、処刑ルートなんて真っ平ごめん。  屑な婚約者も冷たい家族も要らないと思っていたのに・・・?

執事なんかやってられるか!!! 生きたいように生きる転生者のスローライフ?

Gai
ファンタジー
不慮の事故で亡くなった中学生、朝霧詠無。 彼の魂はそのまま天国へ……行くことはなく、異世界の住人に転生。 ゲームや漫画といった娯楽はないが、それでも男であれば心が躍るファンタジーな世界。 転生した世界の詳細を知った詠無改め、バドムス・ディアラも例に漏れず、心が躍った。 しかし……彼が生まれた家系は、代々ある貴族に仕える歴史を持つ。 男であれば執事、女であればメイド。 「いや……ふざけんな!!! やってられるか!!!!!」 如何にして異世界を楽しむか。 バドムスは執事という敷かれた将来へのレールを蹴り飛ばし、生きたいように生きると決めた。

捨てられ令嬢は、異能の眼を持つ魔術師になる。私、溺愛されているみたいですよ?

miy
ファンタジー
アンデヴァイセン伯爵家の長女であるイルシスは、『魔眼』といわれる赤い瞳を持って生まれた。 魔眼は、眼を見た者に呪いをかけると言い伝えられ…昔から忌み嫌われる存在。 邸で、伯爵令嬢とは思えない扱いを受けるイルシス。でも…彼女は簡単にはへこたれない。 そんなイルシスを救おうと手を差し伸べたのは、ランチェスター侯爵家のフェルナンドだった。 前向きで逞しい精神を持つ彼女は、新しい家族に出会い…愛されていく。 そんなある日『帝国の砦』である危険な辺境の地へ…フェルナンドが出向くことに。 「私も一緒に行く!」 異能の能力を開花させ、魔術だって使いこなす最強の令嬢。 愛する人を守ってみせます! ※ご都合主義です。お許し下さい。 ※ファンタジー要素多めですが、間違いなく溺愛されています。 ※本編は全80話(閑話あり)です。 おまけ話を追加しました。(10/15完結) ※この作品は、ド素人が書いた2作目です。どうか…あたたかい目でご覧下さい。よろしくお願い致します。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

処理中です...