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55:決戦の放課後
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放課後。
私と由香ちゃんは同じ衣装班の子たちに「先輩に呼び出されている」と謝って、文化祭の衣装作りに参加することなく教室を出た。
六時間目の授業が終わった後、スマホを見ると「視聴覚室を押さえた。放課後になったらおいで」と有栖先輩から連絡が入っていた。
幸太くんや陸先輩が正気に戻ったかどうかは書かれていなかった。
幸太くんは昼休憩中に有栖先輩に呼び出された後、教室に戻って来ても変わらず乃亜に笑顔で話しかけ、ときには拓馬と乃亜をめぐって火花を散らしていた。
だから、判断が難しい。
「……なんだかドキドキするね」
「うん」
特別校舎にある視聴覚室に向かう途中、由香ちゃんと交わした言葉はそれだけだった。
二人とも会話する余裕がないほど緊張していた。
渡り廊下を渡って特別校舎に入り、三階の端にある部屋の前に立つ。
何の変哲もない扉が、異様なほどの存在感を持って聳え立っているように感じた。
由香ちゃんと顔を見合わせ、頷き合う。
「失礼します」
「どうぞ」
有栖先輩の声を聞いて、扉を開く。
「やあ。よく来たね、二人とも」
整然と白い長机が並ぶ教室の前方、垂れさがったスクリーンの前に、優雅に微笑む有栖先輩がいた。
陸先輩と幸太くんも有栖先輩の近くにいる。
会話していたらしく、ちょうど三人で三角形を描くような形だった。
「ののっち来たー!」
三角形を崩し、幸太くんがすっ飛んできて、ぱちんと勢い良く顔の前で両手を合わせた。
「ごめん! オレののっちが挨拶してくれたとき、すげー冷たく『話しかけないで』とか言ったよな! この一週間無視しちゃったし、傷ついたよな、ほんとごめん! マジでどうかしてた!」
幸太くんは手を合わせたまま頭を下げた。
幸太くんに親しみを込めた愛称で呼ばれるのは一週間ぶりだ。
というより、彼と話すこと自体が。
乃亜は拓馬だけではなく、攻略キャラ全員の私への好感度を下げたらしく、この一週間、人が変わったように皆が私に冷たく当たり、失恋も相まって、非常に辛かった。
でも、それは彼らのせいじゃない。
「ううん、いいよ。神さまに操られてたんだからしょうがないよ。ののっちって呼んでくれて、またこうやって話しかけてくれて、凄く嬉しい。洗脳が解けたみたいで本当に良かった」
「うん、ありがと。笑って許してくれるなんて、ののっちマジ女神だわ」
幸太くんは私の手を取り、ぶんぶん振った。
子犬のような笑顔につられて、私の頬も緩む。
良かった、明るく無邪気な幸太くんに戻ってくれた。
「俺も謝らないといけない」
幸太くんが手を離したところで、陸先輩が歩み寄って来た。
陸先輩は四人の中で最も長身なので、傍に立たれると威圧感がある。
「三日前の朝、昇降口で挨拶されたのに、無視して悪かった」
陸先輩は律儀に会釈した。
「いいえ、謝らないでください。陸先輩も乃亜に洗脳された被害者なんですから、悪いのは乃亜です」
一色さん、と呼ぶのはもう止めた。
加害者に敬称をつける義理はない。
昼休憩以降、由香ちゃんも彼女を呼び捨てにしている。
「乃亜か……」
陸先輩は苦々しい顔つきになった。
「おとついの茶会で、俺はパウンドケーキを作った。乃亜を喜ばせたい、その一心で作った力作だった。だが、有栖から全てを聞いたいま、もう二度とパウンドケーキは作らないと心に決めた」
「なんてことを言い出すんですか!」
私は慌てて陸先輩の腕を掴んだ。
「陸先輩のパウンドケーキは頬っぺたが落ちるほど美味しいのに! 『ブルーベル』のパウンドケーキより、ううん、どんなお店のケーキより美味しいのに! 私、お茶会のお土産に貰った陸先輩のパウンドケーキを食べたとき、一口で泣いたんですよ!? 世の中にはこんなに美味しいパウンドケーキがあるんだなあって感動したんです!」
「……そんなに気に入ったのか?」
陸先輩はじっと私を見つめた。
「はい!」
陸先輩の腕をがっしと掴んだまま、大きく首を縦に二度振る。
「乃亜のせいでもう二度と作らないなんてもったいなさすぎます、どうか考え直してください!」
「……そうか」
陸先輩は無表情で頷いて。
「お前がそう言うなら、また作ろう」
私を見つめて、小さく口の端を上げた。
「!!!」
凄まじい衝撃が脳天から足のつま先まで突き抜けていく。
無表情キャラが笑顔になったときの破壊力を、私は身を持って知った。
「は、はい……掴んじゃってすみませんでした」
私はぎくしゃくとした動きで陸先輩から離れ、頭を下げた。
「ぐらっと来たでしょう、いま」
有栖先輩がくすくす笑っている。
「!!? いいえ、来てません!」
「隠さなくていいよ。こうやって無自覚に女の子を落とすんだよねー陸は。罪作りな奴だよ全く」
「何の話だ」
「いいや、なんでも?」
有栖先輩は肩を竦めてから、私に向き直って苦笑した。
「僕も野々原さんには謝らないとね。冷たくしてごめんね」
「いえ、それはもういいんです。それより」
「うん」
有栖先輩が真顔になり、和んでいた空気が引き締まる。
「中村さん、大福は呼べる?」
「はい。大福!」
由香ちゃんが呼ぶ。
私の目には何の変化も映らないけれど、他の四人の目にはその出現が見えたらしい。
四人は由香ちゃんの右肩を凝視していた。
陸先輩は目を丸くし、幸太くんは口を半開きにしている。
有栖先輩だけが冷静だった。
恐らく彼は昼休憩中に大福と会話していたのだろう。
「……うわー、すげえ……ハムスターが喋ってる……」
由香ちゃんの肩を見つめて、幸太くんが呆然と呟いた。
私と由香ちゃんは同じ衣装班の子たちに「先輩に呼び出されている」と謝って、文化祭の衣装作りに参加することなく教室を出た。
六時間目の授業が終わった後、スマホを見ると「視聴覚室を押さえた。放課後になったらおいで」と有栖先輩から連絡が入っていた。
幸太くんや陸先輩が正気に戻ったかどうかは書かれていなかった。
幸太くんは昼休憩中に有栖先輩に呼び出された後、教室に戻って来ても変わらず乃亜に笑顔で話しかけ、ときには拓馬と乃亜をめぐって火花を散らしていた。
だから、判断が難しい。
「……なんだかドキドキするね」
「うん」
特別校舎にある視聴覚室に向かう途中、由香ちゃんと交わした言葉はそれだけだった。
二人とも会話する余裕がないほど緊張していた。
渡り廊下を渡って特別校舎に入り、三階の端にある部屋の前に立つ。
何の変哲もない扉が、異様なほどの存在感を持って聳え立っているように感じた。
由香ちゃんと顔を見合わせ、頷き合う。
「失礼します」
「どうぞ」
有栖先輩の声を聞いて、扉を開く。
「やあ。よく来たね、二人とも」
整然と白い長机が並ぶ教室の前方、垂れさがったスクリーンの前に、優雅に微笑む有栖先輩がいた。
陸先輩と幸太くんも有栖先輩の近くにいる。
会話していたらしく、ちょうど三人で三角形を描くような形だった。
「ののっち来たー!」
三角形を崩し、幸太くんがすっ飛んできて、ぱちんと勢い良く顔の前で両手を合わせた。
「ごめん! オレののっちが挨拶してくれたとき、すげー冷たく『話しかけないで』とか言ったよな! この一週間無視しちゃったし、傷ついたよな、ほんとごめん! マジでどうかしてた!」
幸太くんは手を合わせたまま頭を下げた。
幸太くんに親しみを込めた愛称で呼ばれるのは一週間ぶりだ。
というより、彼と話すこと自体が。
乃亜は拓馬だけではなく、攻略キャラ全員の私への好感度を下げたらしく、この一週間、人が変わったように皆が私に冷たく当たり、失恋も相まって、非常に辛かった。
でも、それは彼らのせいじゃない。
「ううん、いいよ。神さまに操られてたんだからしょうがないよ。ののっちって呼んでくれて、またこうやって話しかけてくれて、凄く嬉しい。洗脳が解けたみたいで本当に良かった」
「うん、ありがと。笑って許してくれるなんて、ののっちマジ女神だわ」
幸太くんは私の手を取り、ぶんぶん振った。
子犬のような笑顔につられて、私の頬も緩む。
良かった、明るく無邪気な幸太くんに戻ってくれた。
「俺も謝らないといけない」
幸太くんが手を離したところで、陸先輩が歩み寄って来た。
陸先輩は四人の中で最も長身なので、傍に立たれると威圧感がある。
「三日前の朝、昇降口で挨拶されたのに、無視して悪かった」
陸先輩は律儀に会釈した。
「いいえ、謝らないでください。陸先輩も乃亜に洗脳された被害者なんですから、悪いのは乃亜です」
一色さん、と呼ぶのはもう止めた。
加害者に敬称をつける義理はない。
昼休憩以降、由香ちゃんも彼女を呼び捨てにしている。
「乃亜か……」
陸先輩は苦々しい顔つきになった。
「おとついの茶会で、俺はパウンドケーキを作った。乃亜を喜ばせたい、その一心で作った力作だった。だが、有栖から全てを聞いたいま、もう二度とパウンドケーキは作らないと心に決めた」
「なんてことを言い出すんですか!」
私は慌てて陸先輩の腕を掴んだ。
「陸先輩のパウンドケーキは頬っぺたが落ちるほど美味しいのに! 『ブルーベル』のパウンドケーキより、ううん、どんなお店のケーキより美味しいのに! 私、お茶会のお土産に貰った陸先輩のパウンドケーキを食べたとき、一口で泣いたんですよ!? 世の中にはこんなに美味しいパウンドケーキがあるんだなあって感動したんです!」
「……そんなに気に入ったのか?」
陸先輩はじっと私を見つめた。
「はい!」
陸先輩の腕をがっしと掴んだまま、大きく首を縦に二度振る。
「乃亜のせいでもう二度と作らないなんてもったいなさすぎます、どうか考え直してください!」
「……そうか」
陸先輩は無表情で頷いて。
「お前がそう言うなら、また作ろう」
私を見つめて、小さく口の端を上げた。
「!!!」
凄まじい衝撃が脳天から足のつま先まで突き抜けていく。
無表情キャラが笑顔になったときの破壊力を、私は身を持って知った。
「は、はい……掴んじゃってすみませんでした」
私はぎくしゃくとした動きで陸先輩から離れ、頭を下げた。
「ぐらっと来たでしょう、いま」
有栖先輩がくすくす笑っている。
「!!? いいえ、来てません!」
「隠さなくていいよ。こうやって無自覚に女の子を落とすんだよねー陸は。罪作りな奴だよ全く」
「何の話だ」
「いいや、なんでも?」
有栖先輩は肩を竦めてから、私に向き直って苦笑した。
「僕も野々原さんには謝らないとね。冷たくしてごめんね」
「いえ、それはもういいんです。それより」
「うん」
有栖先輩が真顔になり、和んでいた空気が引き締まる。
「中村さん、大福は呼べる?」
「はい。大福!」
由香ちゃんが呼ぶ。
私の目には何の変化も映らないけれど、他の四人の目にはその出現が見えたらしい。
四人は由香ちゃんの右肩を凝視していた。
陸先輩は目を丸くし、幸太くんは口を半開きにしている。
有栖先輩だけが冷静だった。
恐らく彼は昼休憩中に大福と会話していたのだろう。
「……うわー、すげえ……ハムスターが喋ってる……」
由香ちゃんの肩を見つめて、幸太くんが呆然と呟いた。
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