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54:ヒロインにも負けない
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「あ」
固まっている私を見て何か勘違いしたらしく、由香ちゃんは急に手を振るのを止め、申し訳なさそうに目を伏せた。
「そうだよね、誰より黒瀬くんのことが一番心配だよね。でも、黒瀬くんは悠理ちゃんへの想いが強すぎて、忘れさせるために何度も洗脳を繰り返されたんだって。簡単には解けそうにないから、白石先輩が無理やり解くんじゃなくて、神さまに手順を踏んでちゃんと――」
「ちょっと待って」
聞き捨てならない台詞を聞いて、ようやく硬直していた脳が回転を始め、私は由香ちゃんと繋いでいる手を強く握り締めた。
「『拓馬は私への想いが強すぎて』って、どういうこと? 拓馬は私のことを気持ち悪いとまで――」
「違うんだよ悠理ちゃん! 大福くんも首を振ってる!」
由香ちゃんは痛いくらいに強く私の手を握り返し、真剣な表情で言った。
「ごめん、私、現場を見ていた大福くんから全部聞いたの。良く聞いて。悠理ちゃんの告白が断られたのは、一色乃亜の仕業なの。あのとき黒瀬くんは去ろうとした悠理ちゃんの手を掴んで、何か言いかけたでしょう?」
即座に脳が当時の記憶を再生する。
「おれは」――拓馬は私の手を掴んで、何か言いたそうな顔をした。
「悠理ちゃんが告白する前日、乃亜と再会を果たしたその日から黒瀬くんは神さまによって洗脳されてた。感情を弄られて、乃亜が好きだと思い込まされてた。でも、それでも悠理ちゃんに告白されたあの瞬間、きっと黒瀬くんは自分の本当の気持ちを思い出したんだよ」
由香ちゃんは泣きそうな顔で言った。
「黒瀬くんは悠理ちゃんのことが好きで、そう伝えようとしたんだよ。でもその瞬間、神さまが邪魔をした。黒瀬くんの悠理ちゃんに対する好感度ゲージを一気にマイナスまで落としたんだって」
「え……」
私を見つめて、もどかしげに震えた拓馬の唇。
あれは――あの動作が意味することは。
「一色乃亜は悠理ちゃんと同じく他の世界からやって来た転生者だった。自分がヒロインだという自覚があり、黒瀬くんたちはいつか自分のものになる運命の相手だと信じて疑わなかった。その考えを助長させたのが乃亜の傍にいる神さま。神さまはいつだって乃亜を全肯定し、俗に言う『ヒロイン補正』を極限まで発揮し、周囲の人間を全て乃亜の思い通りに操った。いまもそう。私たちのクラスメイトだけじゃない、全校生徒がみんな操られてるの。そうじゃなきゃ説明がつかないでしょう? いくら乃亜が美少女でも、四股なんてふざけてる。白石先輩や赤嶺先輩のファンが黙ってるはずないと思わない?」
「…………思う……でも、それより」
私はこめかみを手のひらで押さえた。
全校生徒が神さまに操られているとか、そんなことより、何よりも強く私の心を揺らすのは、由香ちゃんの言葉。
拓馬は私のことが好きだった――その言葉が頭から離れない。
「……黒瀬くんは」
大福が何か言ったらしく、由香ちゃんは右手を見下ろしてから、気遣わしげな瞳で私を見た。
「黒瀬くんは悠理ちゃんのことがずっと好きだったって、大福くんが言ってるよ。神さまが黒瀬くんの恋心を封印していなかったらもっと早く両思いになれただろうって。またごめんって謝ってる」
「……それは大福のせいじゃないよ。大福のことは恨んでない」
本心だ。大福のことを恨んだことは一度もない。
口では何だかんだ言いつつも、大福はいつも私のことを気にかけ、味方でいてくれた。
でも、大福に指示を出していた黒幕は。
拓馬の心を操って、「気持ち悪い」と言わせた神さまのことは――許せるわけがない。
「……何なの。何なのそれ……拓馬の心を操って、私の告白を台無しにして……それが神さまのすることなの? 私がモブだからって、いくらなんでもあんまりだ……ヒロインは、神さまは、何をしたっていいの?」
涙の堤防が決壊し、私は顔を片手で覆った。
――おし。まだ誰もゴールしてねえな、行くぞ! 夢のゴールテープを切らせてやるよ!
――お前に頼りにされるのは、まあ……悪い気はしねえし。
拓馬がこれまで見せた表情が、言った言葉が、私の肩を震わせる。
――またすぐ消えた。流れ星が流れてる間に願い事を三回唱えるとか無理だろ。誰だよこのジンクス考えたやつ。せめて二回にしろよ。
夏の夜、二人で星を眺めていたとき、拓馬は空に向かって愚痴った。
流れ星にどんな願い事をしたのか聞いたら、拓馬は「内緒」と笑ったけれど。
もしかしたら、私の隣で寝転びながら、拓馬は私と同じことを考えていたのかもしれない。
想いが叶いますように。
ずっと傍にいられますように――と。
「……だったら……もしそうだったら、私の願いは、もうとっくに叶ってたんじゃないか……神さまさえいなかったら、私たち、とっくにっ……」
「悠理ちゃん……」
しゃくりあげると、由香ちゃんが両腕で私を抱きしめ、背中を摩ってくれた。
由香ちゃんの手の上にいた大福は多分、由香ちゃんの肩の上かどこかに移動して、心配そうに私を見ているのだろう。
あのつぶらな、真っ黒な瞳で。
「……泣かないで、悠理ちゃん。白石先輩が仲間になってくれたんだから、もう怖いものなんてないよ」
しばらくして、由香ちゃんは身体を離し、潤んだ目で私を力強く見つめた。
「井田先輩を真っ向から叩きのめした白石先輩を見たでしょう? 相手が神さまだろうと邪悪なヒロインだろうと白石先輩は負けない。だってね、悠理ちゃん。白石先輩が負ける姿なんて想像できる?」
由香ちゃんは茶目っ気たっぷりに笑った。
有栖先輩が負けて泣く姿を想像してみる。
……無理だ。
あまりにもありえなさ過ぎて、具体的な想像をする前に脳が拒否した。
「……できない」
私は目元を拭い、口の端をつり上げた。
「でしょ?」
由香ちゃんも笑い返し、身体の前で両手を握った。
「誰が何と言おうと黒瀬くんにとってのヒロインは悠理ちゃんだよ。だって黒瀬くんが好きなのは乃亜じゃなくて悠理ちゃんだもの。自信を持って。私たちもついてるから、一緒にハッピーエンドを目指して頑張ろう!!」
「うん!!」
私はもう一度目を擦り、大きく頷いた。
もう涙なんて必要ない。
私には心からの励ましをくれる親友が、ハムスターが、頼もしい先輩たちがいる。
待ってて、拓馬。
私はしがないモブだけど。
でも、この想いはヒロインにだって負けない。
そうだ――負けてたまるものか。
固まっている私を見て何か勘違いしたらしく、由香ちゃんは急に手を振るのを止め、申し訳なさそうに目を伏せた。
「そうだよね、誰より黒瀬くんのことが一番心配だよね。でも、黒瀬くんは悠理ちゃんへの想いが強すぎて、忘れさせるために何度も洗脳を繰り返されたんだって。簡単には解けそうにないから、白石先輩が無理やり解くんじゃなくて、神さまに手順を踏んでちゃんと――」
「ちょっと待って」
聞き捨てならない台詞を聞いて、ようやく硬直していた脳が回転を始め、私は由香ちゃんと繋いでいる手を強く握り締めた。
「『拓馬は私への想いが強すぎて』って、どういうこと? 拓馬は私のことを気持ち悪いとまで――」
「違うんだよ悠理ちゃん! 大福くんも首を振ってる!」
由香ちゃんは痛いくらいに強く私の手を握り返し、真剣な表情で言った。
「ごめん、私、現場を見ていた大福くんから全部聞いたの。良く聞いて。悠理ちゃんの告白が断られたのは、一色乃亜の仕業なの。あのとき黒瀬くんは去ろうとした悠理ちゃんの手を掴んで、何か言いかけたでしょう?」
即座に脳が当時の記憶を再生する。
「おれは」――拓馬は私の手を掴んで、何か言いたそうな顔をした。
「悠理ちゃんが告白する前日、乃亜と再会を果たしたその日から黒瀬くんは神さまによって洗脳されてた。感情を弄られて、乃亜が好きだと思い込まされてた。でも、それでも悠理ちゃんに告白されたあの瞬間、きっと黒瀬くんは自分の本当の気持ちを思い出したんだよ」
由香ちゃんは泣きそうな顔で言った。
「黒瀬くんは悠理ちゃんのことが好きで、そう伝えようとしたんだよ。でもその瞬間、神さまが邪魔をした。黒瀬くんの悠理ちゃんに対する好感度ゲージを一気にマイナスまで落としたんだって」
「え……」
私を見つめて、もどかしげに震えた拓馬の唇。
あれは――あの動作が意味することは。
「一色乃亜は悠理ちゃんと同じく他の世界からやって来た転生者だった。自分がヒロインだという自覚があり、黒瀬くんたちはいつか自分のものになる運命の相手だと信じて疑わなかった。その考えを助長させたのが乃亜の傍にいる神さま。神さまはいつだって乃亜を全肯定し、俗に言う『ヒロイン補正』を極限まで発揮し、周囲の人間を全て乃亜の思い通りに操った。いまもそう。私たちのクラスメイトだけじゃない、全校生徒がみんな操られてるの。そうじゃなきゃ説明がつかないでしょう? いくら乃亜が美少女でも、四股なんてふざけてる。白石先輩や赤嶺先輩のファンが黙ってるはずないと思わない?」
「…………思う……でも、それより」
私はこめかみを手のひらで押さえた。
全校生徒が神さまに操られているとか、そんなことより、何よりも強く私の心を揺らすのは、由香ちゃんの言葉。
拓馬は私のことが好きだった――その言葉が頭から離れない。
「……黒瀬くんは」
大福が何か言ったらしく、由香ちゃんは右手を見下ろしてから、気遣わしげな瞳で私を見た。
「黒瀬くんは悠理ちゃんのことがずっと好きだったって、大福くんが言ってるよ。神さまが黒瀬くんの恋心を封印していなかったらもっと早く両思いになれただろうって。またごめんって謝ってる」
「……それは大福のせいじゃないよ。大福のことは恨んでない」
本心だ。大福のことを恨んだことは一度もない。
口では何だかんだ言いつつも、大福はいつも私のことを気にかけ、味方でいてくれた。
でも、大福に指示を出していた黒幕は。
拓馬の心を操って、「気持ち悪い」と言わせた神さまのことは――許せるわけがない。
「……何なの。何なのそれ……拓馬の心を操って、私の告白を台無しにして……それが神さまのすることなの? 私がモブだからって、いくらなんでもあんまりだ……ヒロインは、神さまは、何をしたっていいの?」
涙の堤防が決壊し、私は顔を片手で覆った。
――おし。まだ誰もゴールしてねえな、行くぞ! 夢のゴールテープを切らせてやるよ!
――お前に頼りにされるのは、まあ……悪い気はしねえし。
拓馬がこれまで見せた表情が、言った言葉が、私の肩を震わせる。
――またすぐ消えた。流れ星が流れてる間に願い事を三回唱えるとか無理だろ。誰だよこのジンクス考えたやつ。せめて二回にしろよ。
夏の夜、二人で星を眺めていたとき、拓馬は空に向かって愚痴った。
流れ星にどんな願い事をしたのか聞いたら、拓馬は「内緒」と笑ったけれど。
もしかしたら、私の隣で寝転びながら、拓馬は私と同じことを考えていたのかもしれない。
想いが叶いますように。
ずっと傍にいられますように――と。
「……だったら……もしそうだったら、私の願いは、もうとっくに叶ってたんじゃないか……神さまさえいなかったら、私たち、とっくにっ……」
「悠理ちゃん……」
しゃくりあげると、由香ちゃんが両腕で私を抱きしめ、背中を摩ってくれた。
由香ちゃんの手の上にいた大福は多分、由香ちゃんの肩の上かどこかに移動して、心配そうに私を見ているのだろう。
あのつぶらな、真っ黒な瞳で。
「……泣かないで、悠理ちゃん。白石先輩が仲間になってくれたんだから、もう怖いものなんてないよ」
しばらくして、由香ちゃんは身体を離し、潤んだ目で私を力強く見つめた。
「井田先輩を真っ向から叩きのめした白石先輩を見たでしょう? 相手が神さまだろうと邪悪なヒロインだろうと白石先輩は負けない。だってね、悠理ちゃん。白石先輩が負ける姿なんて想像できる?」
由香ちゃんは茶目っ気たっぷりに笑った。
有栖先輩が負けて泣く姿を想像してみる。
……無理だ。
あまりにもありえなさ過ぎて、具体的な想像をする前に脳が拒否した。
「……できない」
私は目元を拭い、口の端をつり上げた。
「でしょ?」
由香ちゃんも笑い返し、身体の前で両手を握った。
「誰が何と言おうと黒瀬くんにとってのヒロインは悠理ちゃんだよ。だって黒瀬くんが好きなのは乃亜じゃなくて悠理ちゃんだもの。自信を持って。私たちもついてるから、一緒にハッピーエンドを目指して頑張ろう!!」
「うん!!」
私はもう一度目を擦り、大きく頷いた。
もう涙なんて必要ない。
私には心からの励ましをくれる親友が、ハムスターが、頼もしい先輩たちがいる。
待ってて、拓馬。
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そうだ――負けてたまるものか。
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