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かんびょう
かんびょう
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女は体調を崩し寝ていた。
一人暮らしなので看病してくれる人はいない。
女は昼間っから薄暗い部屋で、うなされながらもベッドの上に横になっていた。
そんなとき、コンコンとドアをノックする音が聞こえて来る。
女は具合が悪く、寝るに寝られずにいたので、その音に気づいた。
だが、一人暮らしなのだ。
誰かが訪ねて来るわけないし、ノックされたのは、玄関のドアではなく部屋のドアなのだ。
女は具合が悪い中、起き上がり部屋のドアを開ける。
そこには誰もいない。
ただの薄暗い廊下があるだけだ。
すきま風でドアが鳴ったのか、幻聴か、女は気にせずベッドに戻る。
具合の悪い今は立っているだけでも辛い。
ベッドに横になりながら、目を瞑る。
目を開けていると視界がグルグルと回るような感覚なのだ。
そうすると、女の額に冷たい手が触れる。
物凄く冷たい手だ。
女が目を開けようとしても開かない。
それどころか体すべてが動かない。
女は体調が悪くまともに考えることができなかったためか、恐怖心はなかった。
それどころか冷たい手が額の熱と一緒に体中の悪い物を吸い取ってくれるような感じがしたのだ。
女は冷たい手の主に感謝しつつ、ゆっくりとそのまま眠りに落ちていく。
目が覚めると体が随分と楽になっていた。
だが、目を開け横を向いて女は固まる。
白黒の写真のような見たことのないおじさんが正座して枕元に座っているのだ。
女は驚きはしたが、このおじさんが冷たい手の主だったのか、と思うと、恐怖よりも感謝が勝った。
女が、看病してくれたんですか? ありがとうございます、というと、白黒のおじさんはスッとその場から消えた。
しばらくの間、女は呆然としていたが、我に返り、まずは戸締りの確認をした。
戸締りには問題はなかったが、そもそも相手は自分の目の前で消えたのだ、そのあたりを気にするのも無駄なのかもしれない。
考えてみれば、これもまた怖い話だ。
このとこがあって以来、体調を崩すとあのおじさんがまた来るかもしれないと、女は特に健康に気をつかうようになった。
一人暮らしなので看病してくれる人はいない。
女は昼間っから薄暗い部屋で、うなされながらもベッドの上に横になっていた。
そんなとき、コンコンとドアをノックする音が聞こえて来る。
女は具合が悪く、寝るに寝られずにいたので、その音に気づいた。
だが、一人暮らしなのだ。
誰かが訪ねて来るわけないし、ノックされたのは、玄関のドアではなく部屋のドアなのだ。
女は具合が悪い中、起き上がり部屋のドアを開ける。
そこには誰もいない。
ただの薄暗い廊下があるだけだ。
すきま風でドアが鳴ったのか、幻聴か、女は気にせずベッドに戻る。
具合の悪い今は立っているだけでも辛い。
ベッドに横になりながら、目を瞑る。
目を開けていると視界がグルグルと回るような感覚なのだ。
そうすると、女の額に冷たい手が触れる。
物凄く冷たい手だ。
女が目を開けようとしても開かない。
それどころか体すべてが動かない。
女は体調が悪くまともに考えることができなかったためか、恐怖心はなかった。
それどころか冷たい手が額の熱と一緒に体中の悪い物を吸い取ってくれるような感じがしたのだ。
女は冷たい手の主に感謝しつつ、ゆっくりとそのまま眠りに落ちていく。
目が覚めると体が随分と楽になっていた。
だが、目を開け横を向いて女は固まる。
白黒の写真のような見たことのないおじさんが正座して枕元に座っているのだ。
女は驚きはしたが、このおじさんが冷たい手の主だったのか、と思うと、恐怖よりも感謝が勝った。
女が、看病してくれたんですか? ありがとうございます、というと、白黒のおじさんはスッとその場から消えた。
しばらくの間、女は呆然としていたが、我に返り、まずは戸締りの確認をした。
戸締りには問題はなかったが、そもそも相手は自分の目の前で消えたのだ、そのあたりを気にするのも無駄なのかもしれない。
考えてみれば、これもまた怖い話だ。
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