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いけ
いけ
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遊歩道がある。
〇〇の森(〇〇は特定の地名なので伏せます)と呼ばれる様な、結構大きめの森だ。
そこに遊歩道がある。
散歩するのにちょうどいいが森自体は結構深く遊歩道も結構長い。
遊歩道と言ってもただの砂利道だ。
そんな遊歩道がある。
その遊歩道のとある場所、一見してわからないが、獣道のような細い道がある。
正確には獣道ができるような四足獣はいないので獣道ではないのだろうが。
まあ、そんな道がある。
その道を行くと、ちょっとした池に出る。
綺麗な池ではない。
手入れもされてない池だ。
それほど大きなものでもなく直径で三~四メートルくらいのそんな池だ。
男は遊歩道を散歩するときは、もちろん日が落ちてない時間にだが、大体その獣道に入り、その池も見て回ることにしていた。
なぜそんなことをするか。男にもわからない。
子供の頃、その池を見つけて、それ以来、その池を自分の場所とでもしているのだろうか。
まあ、そんなたわいもない理由からだ。
男がその日も遊歩道を散歩し、途中にある獣道に入り、池まで行く。
それが男にとって休日の日課になっていた。
大した池ではないのだが、他の人間は知らないと思うと、なんか優越感に浸れる。
まあ、獣道が無くならないと言うことは、それなりにこの池のことを知っている人間がいて訪れていると言うことなのだろうけれども。
その日は、そんな池に異変があった。
池に大量の果実が浮いている。
まだ熟してない小さな青い果実だ。
ごつごつとした皮で固い果実が大量に池に浮かんでいる。
子供のいたずらか、と思ったが少し変だ。
その果実、少し加工されていて、果実に小さな蓑のような物を、カツラのように被らさせている。
元からそう言ったものではなく、人の手で加工されたものだ。
それだけではない。
目と口を表すような、傷が果実に着けられている。
要はその果実は人の顔のように加工されているのだ。
それが大量に小さな池に浮かべられている。
いたずらにしても相当な悪趣味な物だ。
男はその池に浮かんでいる果実の一つを摘まんで持ち上げてみる。
蓑のようなものは簡単に取れる。
果実はボコボコの表面に濃い緑の果実だ。
なんの果実かはわからない。
男の拳の半分もないほど小さな果実だ。
ただ男がその果実の一つの、被せられていた蓑のような物を取って、果実を観察し、視線を池に戻したときだ。
男はゾッとした。
池に浮かんでいる果実、そこに刻まれた顔のようなものが全て男の方を見ていたのだ。
男はすぐに池を離れた。
次の休日に友人を伴って、再び池を訪れたとき、そこには普段通りの池があるだけだった。
あの果実が残っている後は何一つなかった。
あれが何だったのか、男にもわからない。
〇〇の森(〇〇は特定の地名なので伏せます)と呼ばれる様な、結構大きめの森だ。
そこに遊歩道がある。
散歩するのにちょうどいいが森自体は結構深く遊歩道も結構長い。
遊歩道と言ってもただの砂利道だ。
そんな遊歩道がある。
その遊歩道のとある場所、一見してわからないが、獣道のような細い道がある。
正確には獣道ができるような四足獣はいないので獣道ではないのだろうが。
まあ、そんな道がある。
その道を行くと、ちょっとした池に出る。
綺麗な池ではない。
手入れもされてない池だ。
それほど大きなものでもなく直径で三~四メートルくらいのそんな池だ。
男は遊歩道を散歩するときは、もちろん日が落ちてない時間にだが、大体その獣道に入り、その池も見て回ることにしていた。
なぜそんなことをするか。男にもわからない。
子供の頃、その池を見つけて、それ以来、その池を自分の場所とでもしているのだろうか。
まあ、そんなたわいもない理由からだ。
男がその日も遊歩道を散歩し、途中にある獣道に入り、池まで行く。
それが男にとって休日の日課になっていた。
大した池ではないのだが、他の人間は知らないと思うと、なんか優越感に浸れる。
まあ、獣道が無くならないと言うことは、それなりにこの池のことを知っている人間がいて訪れていると言うことなのだろうけれども。
その日は、そんな池に異変があった。
池に大量の果実が浮いている。
まだ熟してない小さな青い果実だ。
ごつごつとした皮で固い果実が大量に池に浮かんでいる。
子供のいたずらか、と思ったが少し変だ。
その果実、少し加工されていて、果実に小さな蓑のような物を、カツラのように被らさせている。
元からそう言ったものではなく、人の手で加工されたものだ。
それだけではない。
目と口を表すような、傷が果実に着けられている。
要はその果実は人の顔のように加工されているのだ。
それが大量に小さな池に浮かべられている。
いたずらにしても相当な悪趣味な物だ。
男はその池に浮かんでいる果実の一つを摘まんで持ち上げてみる。
蓑のようなものは簡単に取れる。
果実はボコボコの表面に濃い緑の果実だ。
なんの果実かはわからない。
男の拳の半分もないほど小さな果実だ。
ただ男がその果実の一つの、被せられていた蓑のような物を取って、果実を観察し、視線を池に戻したときだ。
男はゾッとした。
池に浮かんでいる果実、そこに刻まれた顔のようなものが全て男の方を見ていたのだ。
男はすぐに池を離れた。
次の休日に友人を伴って、再び池を訪れたとき、そこには普段通りの池があるだけだった。
あの果実が残っている後は何一つなかった。
あれが何だったのか、男にもわからない。
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