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たいいくかんのといれ
たいいくかんのといれ
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とある小学校の体育館のトイレは呪われていると言われている。
具体的にどうして呪われているのか、それを知る者はいない。
ただ体育館のトイレを使うと不幸な目に会うと言う噂だけは伝わっている。
少年は放課後にお腹の具合が余り良くなかった。
ただ小学校で男子がトイレの個室に入るのは勇気がいることだ。
もし使っているところを見られでもしたら、不名誉なあだ名が決まる瞬間だ。
それに少年の家は遠く急いで帰っても間に合いそうにない。
そこで少年は体育館のトイレを使うことにした。
放課後になったばかりでまだ体育館には人がいない。
もうしばらくしたら、体育館で遊ぶ生徒や部活動で使われたりするのかもしれないが、少なくとも今は人がいない。
まだ明るい光が差し込む誰もいない広い体育館は不思議な雰囲気を醸し出している。
少年は体育館のトイレまで走る。
体育館のトイレは用具入れの隣だ。
開け戸を片手で押しのけてトイレに入る。
その瞬間少年は寒気を感じる。
ジメッとした独特の寒気。
窓はあるがモザイク硝子で外の様子は見えない。
それ以前に窓の外に木があるせいで、このトイレには窓から余り光が差し込んでいない。
それに異常に臭い。
トイレ独特の臭いではなく、下水の臭いが直接あがってきているような、そんな臭いだ。
少年には理解できないが、余りにも使われていないのでトイレの返しの水が干上がり、下水の臭いが上がってきているのかもしれない。
少年は顔をしかめながらも個室を確認する。
とりあえず古くはあるが、ちゃんとトイレットペーパーもある。
使われてないせいか、トイレ自体は綺麗だ。
ただ少年はあまり使ったことがない和式便器に戸惑う。
けれども、戸惑っている暇は今の少年にはない。
少年は個室に入り扉を閉め、用を足す。
とりあえず用を足せたことに、少年は一安心する。
腹の中の物を全てだし終わり、少年はトイレットペーパーに手を伸ばす。
最初こそ普通のトイレットペーパーだったが、何回か回すうちに、その紙は黄色く黄ばんでいき、上手く回らなくなる。
そして、最後には黒い物が付着して上手く取れなくなる。
あまりに使われていなかったので、トイレットペーパーの中側がかびていたようだ。
少年は泣きたい気持ちを抑えて、まだましな方をでトイレットペーパーを使う。
ちゃんとふけているか、不安ではあったが、これ以上このトイレットペーパーを使う気にはなれなかった。
少年は服装を整えて、出したものを流そうとする。
足でレバーを蹴るが、錆びついてでもいるのか、中々動かない。
少年が何度か蹴るとやっとレバーが動き、水が流れ始める。
ゴゴッ、ゴゴゴゴゴッ、ゴボ、ゴゴゴゴッ。
と奇妙な音を立てて水がちょろちょろと流れ始める。
ゆっくりではあるが流れ始めたことに少年は安心してトイレの個室から出る。
その瞬間だ、トイレの排水口から、間延びした声で、みぃぃずぅぅぅをぉぉぉながぁすぅなぁぁぁぁー、と聞こえて来た。
少年は驚いて慌てて逃げる。
開け戸を開けてトイレを出て、少年はつい振り返ってしまう。
その時、少年は、モザイク硝子にへばりつくように白い人影が少年を見ているのを見てしまった。
少年は走って体育館を後にする。
そのまま自分の家まで走って逃げ帰る。
それから三日後、少年は原因不明の高熱に三日三晩うなされることとなる。
それがトイレの呪いだったかどうかは不明だ。
具体的にどうして呪われているのか、それを知る者はいない。
ただ体育館のトイレを使うと不幸な目に会うと言う噂だけは伝わっている。
少年は放課後にお腹の具合が余り良くなかった。
ただ小学校で男子がトイレの個室に入るのは勇気がいることだ。
もし使っているところを見られでもしたら、不名誉なあだ名が決まる瞬間だ。
それに少年の家は遠く急いで帰っても間に合いそうにない。
そこで少年は体育館のトイレを使うことにした。
放課後になったばかりでまだ体育館には人がいない。
もうしばらくしたら、体育館で遊ぶ生徒や部活動で使われたりするのかもしれないが、少なくとも今は人がいない。
まだ明るい光が差し込む誰もいない広い体育館は不思議な雰囲気を醸し出している。
少年は体育館のトイレまで走る。
体育館のトイレは用具入れの隣だ。
開け戸を片手で押しのけてトイレに入る。
その瞬間少年は寒気を感じる。
ジメッとした独特の寒気。
窓はあるがモザイク硝子で外の様子は見えない。
それ以前に窓の外に木があるせいで、このトイレには窓から余り光が差し込んでいない。
それに異常に臭い。
トイレ独特の臭いではなく、下水の臭いが直接あがってきているような、そんな臭いだ。
少年には理解できないが、余りにも使われていないのでトイレの返しの水が干上がり、下水の臭いが上がってきているのかもしれない。
少年は顔をしかめながらも個室を確認する。
とりあえず古くはあるが、ちゃんとトイレットペーパーもある。
使われてないせいか、トイレ自体は綺麗だ。
ただ少年はあまり使ったことがない和式便器に戸惑う。
けれども、戸惑っている暇は今の少年にはない。
少年は個室に入り扉を閉め、用を足す。
とりあえず用を足せたことに、少年は一安心する。
腹の中の物を全てだし終わり、少年はトイレットペーパーに手を伸ばす。
最初こそ普通のトイレットペーパーだったが、何回か回すうちに、その紙は黄色く黄ばんでいき、上手く回らなくなる。
そして、最後には黒い物が付着して上手く取れなくなる。
あまりに使われていなかったので、トイレットペーパーの中側がかびていたようだ。
少年は泣きたい気持ちを抑えて、まだましな方をでトイレットペーパーを使う。
ちゃんとふけているか、不安ではあったが、これ以上このトイレットペーパーを使う気にはなれなかった。
少年は服装を整えて、出したものを流そうとする。
足でレバーを蹴るが、錆びついてでもいるのか、中々動かない。
少年が何度か蹴るとやっとレバーが動き、水が流れ始める。
ゴゴッ、ゴゴゴゴゴッ、ゴボ、ゴゴゴゴッ。
と奇妙な音を立てて水がちょろちょろと流れ始める。
ゆっくりではあるが流れ始めたことに少年は安心してトイレの個室から出る。
その瞬間だ、トイレの排水口から、間延びした声で、みぃぃずぅぅぅをぉぉぉながぁすぅなぁぁぁぁー、と聞こえて来た。
少年は驚いて慌てて逃げる。
開け戸を開けてトイレを出て、少年はつい振り返ってしまう。
その時、少年は、モザイク硝子にへばりつくように白い人影が少年を見ているのを見てしまった。
少年は走って体育館を後にする。
そのまま自分の家まで走って逃げ帰る。
それから三日後、少年は原因不明の高熱に三日三晩うなされることとなる。
それがトイレの呪いだったかどうかは不明だ。
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