女子大生の魔女裁判 第二審 ー生け花パクパク殺人事件ー

八木山

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1巡目 ゆかり→あかり 「かんぴょう」

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*:
ゆかりは困惑していた。
まさかとは思うが、でゆかりを殺したのだろうか。
自信はなかったが、何かの糸口にはなるかもしれない。
困惑顔のゆかりに真っ先に声を掛けたのは、あかりだった。

あかり:
どーせ、何も見つからなかったんだろ!
当たり前だ、俺様は無罪だからな!

ひかり:
今はお前が容疑者なんだから少しは静かにしたら?
で、実際どうだったのよ

ゆかり:
うーん、これ、どう思う?

*:
その手に握られていたのは、水を吸って柔らかくなった、細長い干瓢だった。
二切れの干瓢は切らずに食べるにはあまりに長く、しかし一つだけでは人間の首を一周させるのには短すぎる。
そして、切れ端同士の形は、どうにも一致しない。

ほとり:
わざわざ別荘で食べたいものではないですよね
使う料理も作ってないですし
どうして持ってきたんですか、こんなの

あかり:
え、いや、みそ汁を作るためだよ!
俺様の高級な頭脳には干瓢から得られる栄養が必要なんだってば!

ほとり:
具体的には?

あかり:
えー、グルコサミンとか?

かいり:
それ軟骨に効く奴じゃないですか・・・?

あかり:
どうだっていいだろ!好物持ってきちゃ悪いかよ!

ひかり:
仮にお前の好物だとしても、これでってことには変わりはないよね

あかり:
何言ってんだお前
どう見たって長さが足りないだろうが

ひかり:
バカにもわかるように一つ一つ整理しようか
まず味噌汁作るにしたって、こんな中途半端に二つ持ってくる必要はない
片方で十分6人分の味噌汁は作れるよ
だったら最初は一つだったんじゃないか?

あかり:
それはないぜ?
切り口を見れば繋がらないのは一目瞭然だろ

ひかり:
そうじゃない
多分この干瓢は長いのを3つにしたんだ

ほとり:
それが、首を絞めるのに十分な長さだった、ってことスか!?

かいり:
実際に首に触れた部分は証拠になりかねないから切り落として...?

ひかり:
そう、食べたんだよ

ゆかり:
うぇ~...キモっ!

ひかり:
だがこのバカは浅はかにも、後から食べられる凶器の姿を完全に消す必要がないことに気が付いた
短い切れ端なら殺害に十分な長さはなかったと主張できる、ってね

あかり:
いやいやいやいや!
マジでただの好物なんだって!
味噌汁にする予定だったんだよ!

かいり:
あかり、そんなこだわりは今まで見せてなかったですよね?

あかり:
つーか、首を絞めるなら死ぬほど力込めないとだめだろーが!
そんな強度干瓢にねぇよ!
みろこれ、ふにゃふにゃだし、この通り手でちぎれるぜー?

ほとり:
そりゃ、水で戻せばそうなるっスよね

あかり:
ぐぬぬ!いや、流石に無理あるからな!?
それにほとり、お前だけ先にこの別荘に来てたよな

ゆかり:
そういえばそうだ

ほとり:
えー何スか!?

かいり:
仕方ない
可愛い従妹に疑惑の余地がないのを示すためにも、自分が調べましょう
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