13 / 15
婚約解消を知る
しおりを挟む
自室にてドキドキ☆彡再教育プログラムの課題をこなしているレイモンド。その顔は暗い。
だがこれから更なるメンタルダメージを受けることになるとは思ってもみなかっただろう。
控えめなノック音が室内に響く。
「どうぞ」
弱弱しい声で入室を促す。
入ってきたのはシンシアだった。
「!?な…なにか御用ですか…」
明らかにおびえた様子のレイモンド。
そんな彼の様子にため息をつきながらシンシアは彼の前に脚を進める。
「…課題はちゃんとこなしているようね…」
「ありがとうございます…」
「でも別に確認のために来たわけじゃないの」
「え?」
キョトンとした顔をするレイモンド。
シンシアは一呼吸してから口を開く。
「あなたとレンシア嬢の婚約は解消されることが決まりました。こちらの書類にサインをしなさい」
「え?ええええええええ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「……」
「……」
静寂が室内を包む。
口を開いたのはシンシアだった。
「もしかしてあなた…レンシア嬢に愛されてるなんて思ってなかったでしょうね」
「…」
「はあ…リリア嬢のことで小説が偽お話だって気が付いたならそっちも間違いに決まっているでしょう?」
「…オッシャルトオリデス…」
シンシアが思っているよりも思い込みを解消するのは難しいらしい。
ただ気になるのは予想よりもダメージを受けているように見えることだ。
「レンシア嬢のことは好きでは無かったのでしょう?どうしてそんなにショックを受けているの?」
「そ、それは…」
「…まさかとは思うけど、あれだけの言葉を投げかけておきながら女性に好かれていること自体はまんざらでもなかったってことかしら…?」
「!!!?」
図星を突かれたといった顔をするレイモンド。
そのすがたにシンシアの目がスッと冷たくなる。
「課題追加」
「え?」
「課題を追加します。勘違い野郎にはさらなる教育が必要です」
その日一日は課題に追われるレイモンドの悲鳴が彼の部屋からずっと聞こえていたという…
だがこれから更なるメンタルダメージを受けることになるとは思ってもみなかっただろう。
控えめなノック音が室内に響く。
「どうぞ」
弱弱しい声で入室を促す。
入ってきたのはシンシアだった。
「!?な…なにか御用ですか…」
明らかにおびえた様子のレイモンド。
そんな彼の様子にため息をつきながらシンシアは彼の前に脚を進める。
「…課題はちゃんとこなしているようね…」
「ありがとうございます…」
「でも別に確認のために来たわけじゃないの」
「え?」
キョトンとした顔をするレイモンド。
シンシアは一呼吸してから口を開く。
「あなたとレンシア嬢の婚約は解消されることが決まりました。こちらの書類にサインをしなさい」
「え?ええええええええ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「……」
「……」
静寂が室内を包む。
口を開いたのはシンシアだった。
「もしかしてあなた…レンシア嬢に愛されてるなんて思ってなかったでしょうね」
「…」
「はあ…リリア嬢のことで小説が偽お話だって気が付いたならそっちも間違いに決まっているでしょう?」
「…オッシャルトオリデス…」
シンシアが思っているよりも思い込みを解消するのは難しいらしい。
ただ気になるのは予想よりもダメージを受けているように見えることだ。
「レンシア嬢のことは好きでは無かったのでしょう?どうしてそんなにショックを受けているの?」
「そ、それは…」
「…まさかとは思うけど、あれだけの言葉を投げかけておきながら女性に好かれていること自体はまんざらでもなかったってことかしら…?」
「!!!?」
図星を突かれたといった顔をするレイモンド。
そのすがたにシンシアの目がスッと冷たくなる。
「課題追加」
「え?」
「課題を追加します。勘違い野郎にはさらなる教育が必要です」
その日一日は課題に追われるレイモンドの悲鳴が彼の部屋からずっと聞こえていたという…
111
あなたにおすすめの小説
ローザリンデの第二の人生
梨丸
恋愛
伯爵令嬢、ローザリンデの夫はいつも彼女より仕事を優先させ、彼女を無碍にしている。
彼には今はもういない想い人がいた。
私と結婚したことにいい思いをしていないことは知っていた。
けれど、私の命が懸かっていた時でさえも、彼の精神は変わらなかった。
あなたが愛してくれないのなら、私は勝手に幸せになります。
吹っ切れたローザリンデは自分自身の幸せのために動くことにした。
※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。)
1/10 HOTランキング2位、ありがとうございます。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
白い結婚をご希望ですか? 良いですよ。私はジャガイモと筋肉を育てますので!
松本雀
恋愛
「……いいか、エルゼ。あらかじめ言っておくが、私は君を愛するつもりはない」
「願ったり叶ったりです! 実は私、国境警備隊に幼馴染の恋人がいまして。この結婚が決まった時、二人で『体は売っても心は売らない』って涙ながらに誓い合ったんです。閣下が愛してくださらないなら、私の貞操も守られます! ありがとうございます、公爵閣下!」
「……こいびと?」
◆
「君を愛するつもりはない」
冷徹な公爵ギルベルトが新婚初夜に放った非情な宣告。しかし、新妻エルゼの反応は意外なものだった。
「よかった! 実は私、国境警備隊に恋人がいるんです!」
利害が一致したとばかりに秒速で就寝するエルゼ。彼女の目的は、愛なき結婚生活を隠れ蓑に、恋人への想いを込めた「究極のジャガイモ」を育てることだった!
公爵家の庭園を勝手に耕し、プロテインを肥料にするエルゼに、最初は呆れていたギルベルト。だが、彼女のあまりにフリーダムな振る舞いと、恋人への一途(?)な情熱を目の当たりにするうち、冷徹だった彼の心(と筋肉)に異変が起き始めて……!?
【完結】義父を亡くし、屋敷を追い出された私に残されたもの
しきど
恋愛
フォーカス・リルフォード男爵が──。
──お義父様が、亡くなりました。
突然の出来事に頭が真っ白になってしまった私でしたが、二人の義姉はその遺産をどう分配するかで醜く言い争ってしまいます。
しかし、執事がお義父様の遺言書を持ってきました。そこには私達三姉妹へ分割される遺産の内容がはっきりと記されていたのです。
長女には領地と屋敷を。次女には子爵の婚約者を。そして三女、私には……犬のイルを与える?
遺産分配と呼ぶにはあまりに不平等な内訳に、二人の義姉は大笑い。私は何も主張できませんでした。
言われた通り、イルと一緒に屋敷を出ていきます。これからは私がイルを護らないと。幼い頃からずっと友達の彼と一緒なら、心細くはありません。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
妹さんが婚約者の私より大切なのですね
はまみ
恋愛
私の婚約者、オリオン子爵令息様は、
妹のフローラ様をとても大切にされているの。
家族と仲の良いオリオン様は、きっととてもお優しいのだわ。
でも彼は、妹君のことばかり…
この頃、ずっとお会いできていないの。
公爵令嬢は婚約破棄に微笑む〜かつて私を見下した人たちよ、後悔する準備はできてる?〜
hotate
恋愛
婚約者に裏切られ、社交界で笑い者にされた公爵令嬢リリアナ。
しかし彼女には、誰も知らない“逆転の手札”があった。
婚約破棄を機に家を離れ、彼女は隣国の次期宰相に招かれる。
そこで出会った冷徹な青年公爵・アルヴェンが、彼女を本気で求めるようになり——?
誰もが後悔し、彼女だけが幸福を掴む“ざまぁ”と“溺愛”が交錯する、痛快な王道ラブロマンス!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる