愛することはない?教育が必要なようですわね!?

ゆるぽ

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父、帰還

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真実を伝えてからすでに3日たった。

ドキドキ☆彡24時間耐久読書大会のあとの1日はリフレッシュタイムとして、レイモンドには休憩が与えられたがその翌日にはシンシアのドキドキ☆彡再教育プログラムが開始され、自室で今現在も課題をこなしている。

ちなみに侯爵家の仕事についてはシンシアが代行しているので問題ない。



「シンシア様、侯爵様がお帰りになりました」

「わかったわ。あとで応接室に来るように伝えてもらえる?」

「畏まりました」


クレアにそう告げると、シンシアは準備を始めた。

「おじ様には悪いけどきちんと伝えておかないとね…」







ーーーーーーーーーーーーーーー



シンシアはヴィオーラ侯爵からも指導を受けたことがあり、おじ様と呼んで慕っていた。

侯爵もまたシンシアのことを可愛がっており、とても気安い仲と言えるだろう。


「やあ、シンシア久しぶりだね!これからレイモンドのテストと指導よろしく頼むよ」


穏やかな笑顔で告げる侯爵。

その姿に心を痛めながらもシンシアは言わなければならない。


「残念ですけどおじ様。レイモンドはすでに不合格ですわ。今はすでに再教育に入っておりますの」


「不合格!?それは一体!?」


突然のことにやや困惑している侯爵だったが、シンシアから仔細を聞くと今度は怒りで顔が真っ赤になって行く。


「何をやっとるんだあやつは!」


「落ち着いてくださいませ。教育はわたくしがしますから、おじ様は侯爵としてのお仕事をなさってください」


「…うむ…親としては自ら指導したいのだが…ヴィオーラの長であるシンシアがどういうのであれば任せるほかない…」


ヴィオーラ一族では本家の当主である公爵がもっとも権力を持っている。

自らの教育の尻ぬぐいをシンシアにさせることを良しとは思えなくても、明確な反対理由が無ければ彼女の決定に逆らうことはできない。

今回についてはテストと教育のために来ているため、元々レイモンドの教育方針はシンシアの考えが優先されることになっていた。



「…ああ、そうだ。レイモンドのことで忘れかけていたが、レンシア嬢について言っておかなければならないことがある」


侯爵が告げた事実に今度はシンシアが驚愕の声を上げることになる。


「まあ!それはおめでたいですわ!…レイモンドの道化具合がました気がしますけど…」
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