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ご令嬢の幼少期
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ビックリするほど天気の良い昼下がり。
貴族街にあるチョイス伯爵家の分家では嫁いだ娘の出産の真っ最中。
扉の前をウロウロする精悍な顔つきの男性は父親でしょうか。
その横で壮年の男女2組が祈るように扉をみていますね。じじ&ばばでしょう。
さらに後ろの椅子には本を読んでいる少年が1人足をプラプラさせています。
ポンタ王国では嫁いでも出産は妻の実家で行うのが普通です。
赤ちゃんが離乳食を始める頃に、婚家へと戻っていきます。
ですが、あまりにも実家は遠いので分家の屋敷でご出産のようです。
『フエェッェ‥‥ンェェェっ』
小さな泣き声が扉の向こうから聞こえると少年以外は抱き合って喜んでおります。
扉が開いて父親と思われる男性だけが入室をします。
産まれたのは女の子。
ドレイン伯爵家の第二子です。
名前シェマヴィレローゼと名付けられました。通称ローゼと呼んでください。
ポンタ王国の家名は短いのですが、名前は舌を噛みそうな名前が多いのが特徴です。
気にしないでください。
このシェマヴィレローゼ、(以下ローゼ)は母親譲りのプラチナブロンドに紫がかった赤い瞳。
真っ白い肌にぷくぷくほっぺの可愛い女の子です。
本を読んでいたエルカテリボスティオ6歳(以下テリー)はお兄ちゃんとなり甲斐甲斐しく面倒を見ます。
よちよちと歩き始めれば手を取り、庭に出てダンゴムシ探し。
テッテッテっと後を小走り出来るようになれば騎士隊ごっこで妹を部下にして号令をかけます。
あれ?妹ですよ?弟と間違ってませんかね?
そんなローゼが4歳になった時、1つ爵位が上のマーベル侯爵家の嫡男クイレスズライドル(以下ライド)と婚約が成立致します。
ライド6歳、ローゼ4歳。当人同士はよく判っていないけど婚約者となりました。
※兄テリーは10歳。この年隣国の学園に入学し寮生活が始まります。
☆~☆~☆~☆
「いいか!絶対に学園では俺の事を婚約者なんて言うなよ!」
「何故ですか?」
「お前みたいなブスでチビが婚約者なんて恥ずかしいだろうが!」
ライドは10歳くらいの男の子ですから、恥ずかしかったのもあるかも知れません。
ですが、ローゼはライドのストライクゾーンから大きく外れた位置にいる女の子。
見た目も、容姿もとにかくローゼが気に入らないライドはローゼを突き放します。
知り合いだという事すら口にするなと強く言われ、休日にお茶会をする時も徹底して睨みつけます。
親が気をきかせて庭を散歩させ、2人きりになると遅い、グズと声を浴びせます。
開始10分~20分でローゼはいつも具合が悪いのでと茶会を切り上げ、2年後には仮病を使ってお茶会を流してもらう事も増えました。
婚約者の関係ではあるものの、学園ではいつも知らんぷりをされているローゼ。
ライドが初等科を修了し中等部、ローゼが初等科第6学年の時です。
翌年の中等部進級に際して中等部の学舎を見学した日、ローゼはライドを中庭で見つけます。
声をかけたほうが良いのか悩みましたが、ライドの手は、ある女生徒の腰に回され、軽くではありますがキスをしている場面に足が震えました。
ライドと女生徒からは見えない位置でしたがローゼは動けなくなりました。
毎回は流す事も出来ない婚約者同士の茶の席でライドはローズに言い放ちます。
「俺は迷惑してるんだ。絶対に婚約破棄してやるからな!」
グッと手を握り涙を堪えるローゼに学園のマドンナがどんなに素晴らしいかを語ります。
ローゼは何も言わずにライドの語りが終わると、覚えたてのカーテシーをして侯爵家を後にしました。
☆~☆~☆~☆
そんなある日の夕食。ついにローゼが爆弾発言をしてしまいます。
人生ロードがギュギュギュっとその進路を変えてしまいます。
「あなた。来週の夜会はご一緒できそうですの?」
「来週か…明後日から数日の予定で討伐に出るんだ」
騎士隊に所属している父、ドレイン伯爵は肉をナイフで切りながら返事をします。
「また討伐ですの。そんなに魔獣の被害が多いのかしら」
「う、うん。この頃討伐依頼が多くて。しかも遠い村ばかりで疲れるよ」
肉を切る手を止めてローゼは父を睨みつけます。
「お父様?嘘はいけませんわ。リリー様と言う方とお出かけなのでしょう?」
その言葉に夫人はカトラリーの動きを止めますが、ドレイン伯爵は口に入れた肉がポトリと落ちます。
「なっ何を言ってるんだ?ローゼ…なんだいそのリリーって」
明らかに挙動不審を絵でかいたような、上ずった声でドレイン伯爵は可愛い愛娘に問います。
「お父様と最近よくお泊りしている女性ですわ。お名前ご存じなかったのですか?一昨日もご一緒されてますよね?お昼にお帰りになられた日です。確かその時も討伐と仰っていたと記憶しております」
「えっ…えぇっと…」
冷や汗が出るドレイン伯爵を静かに立ち上がった夫人はにっこりと笑い
「デザモンド!」
家令を呼んでおります。静かにやってきた家令のデザモンドは紙を一枚差し出します。
「離縁です。ご署名くださいませ」
「ま、待ってくれ。どうしてそんな‥‥ローゼ!嘘を吐くなどいけない子だ!パパは悲しいよ!」
「嘘では御座いません。わたくし見えますの。メイドのエリー、パメラ。その頃は判りませんでしたが先月講師の先生に結婚後の夫婦の営みについて教えて頂き、お父様とエリーやパメラ、それから先程のリリー様、騎士団の受付にいるケーナリア様にヨラデティール様とも営んだのだと。わたくし見えるのです」
「そっ。そんなの出鱈目だ。証拠もないだろう」
ローゼは口元に指をあてて首をコテンと傾けます。
「証拠と言われても…幼い頃から見えておりましたもの。最近になって学びましたのでやっとわかったのです。お父様の首に首輪のようにタグが付いておりますの。営みをされた方のお名前が書かれたタグが。上から順にお名前を読みあげて差し上げてもよろしくてよ」
必死に否定するドレイン伯爵(父)でしたが、双方の両親も交えての話し合いで祖父母の前にも関わらずローゼは父の相手の名前を読みあげていきます。その数22人。観念した父は長年の不貞を認める事に。
母は学生時代からの因縁のあるリリーとの不貞がどうしても許せず、ローゼの両親は離縁をします。
祖父母の怒りは大変なものでした。
結果嫡男のテリーは父方に、ローゼは母方に兄妹は離れる事になります。
ドレイン伯爵はその身分をテリーが18歳で成人するまでの2年間だけ伯爵代行と降格をされ、
テリーが成人をした時、貴族籍を抹消され平民とされる事となりました。
浮気相手のリリーは慰謝料請求がされると夜逃げをし、どこに行ったかも判らないままです。
ローゼの婚約は両親の離縁が侯爵家に知らされると、当然の如く解消になります。
夫人はローゼを連れ、実家であるチョイス伯爵家に出戻り、王都から離れた領へとローゼと共に引きこもりました。ローゼは王都の学園へ退学届けをだします。
初等科を卒業しやっと街へ友人たちと出歩いても良いと許可のでる13歳になろうかという時でした。
突然の婚約解消を知らされたライドは泣きっ面を見てやろうとドレイン伯爵家を訪れますが、夫人とローゼはもう領地へ経った後でした。
貴族街にあるチョイス伯爵家の分家では嫁いだ娘の出産の真っ最中。
扉の前をウロウロする精悍な顔つきの男性は父親でしょうか。
その横で壮年の男女2組が祈るように扉をみていますね。じじ&ばばでしょう。
さらに後ろの椅子には本を読んでいる少年が1人足をプラプラさせています。
ポンタ王国では嫁いでも出産は妻の実家で行うのが普通です。
赤ちゃんが離乳食を始める頃に、婚家へと戻っていきます。
ですが、あまりにも実家は遠いので分家の屋敷でご出産のようです。
『フエェッェ‥‥ンェェェっ』
小さな泣き声が扉の向こうから聞こえると少年以外は抱き合って喜んでおります。
扉が開いて父親と思われる男性だけが入室をします。
産まれたのは女の子。
ドレイン伯爵家の第二子です。
名前シェマヴィレローゼと名付けられました。通称ローゼと呼んでください。
ポンタ王国の家名は短いのですが、名前は舌を噛みそうな名前が多いのが特徴です。
気にしないでください。
このシェマヴィレローゼ、(以下ローゼ)は母親譲りのプラチナブロンドに紫がかった赤い瞳。
真っ白い肌にぷくぷくほっぺの可愛い女の子です。
本を読んでいたエルカテリボスティオ6歳(以下テリー)はお兄ちゃんとなり甲斐甲斐しく面倒を見ます。
よちよちと歩き始めれば手を取り、庭に出てダンゴムシ探し。
テッテッテっと後を小走り出来るようになれば騎士隊ごっこで妹を部下にして号令をかけます。
あれ?妹ですよ?弟と間違ってませんかね?
そんなローゼが4歳になった時、1つ爵位が上のマーベル侯爵家の嫡男クイレスズライドル(以下ライド)と婚約が成立致します。
ライド6歳、ローゼ4歳。当人同士はよく判っていないけど婚約者となりました。
※兄テリーは10歳。この年隣国の学園に入学し寮生活が始まります。
☆~☆~☆~☆
「いいか!絶対に学園では俺の事を婚約者なんて言うなよ!」
「何故ですか?」
「お前みたいなブスでチビが婚約者なんて恥ずかしいだろうが!」
ライドは10歳くらいの男の子ですから、恥ずかしかったのもあるかも知れません。
ですが、ローゼはライドのストライクゾーンから大きく外れた位置にいる女の子。
見た目も、容姿もとにかくローゼが気に入らないライドはローゼを突き放します。
知り合いだという事すら口にするなと強く言われ、休日にお茶会をする時も徹底して睨みつけます。
親が気をきかせて庭を散歩させ、2人きりになると遅い、グズと声を浴びせます。
開始10分~20分でローゼはいつも具合が悪いのでと茶会を切り上げ、2年後には仮病を使ってお茶会を流してもらう事も増えました。
婚約者の関係ではあるものの、学園ではいつも知らんぷりをされているローゼ。
ライドが初等科を修了し中等部、ローゼが初等科第6学年の時です。
翌年の中等部進級に際して中等部の学舎を見学した日、ローゼはライドを中庭で見つけます。
声をかけたほうが良いのか悩みましたが、ライドの手は、ある女生徒の腰に回され、軽くではありますがキスをしている場面に足が震えました。
ライドと女生徒からは見えない位置でしたがローゼは動けなくなりました。
毎回は流す事も出来ない婚約者同士の茶の席でライドはローズに言い放ちます。
「俺は迷惑してるんだ。絶対に婚約破棄してやるからな!」
グッと手を握り涙を堪えるローゼに学園のマドンナがどんなに素晴らしいかを語ります。
ローゼは何も言わずにライドの語りが終わると、覚えたてのカーテシーをして侯爵家を後にしました。
☆~☆~☆~☆
そんなある日の夕食。ついにローゼが爆弾発言をしてしまいます。
人生ロードがギュギュギュっとその進路を変えてしまいます。
「あなた。来週の夜会はご一緒できそうですの?」
「来週か…明後日から数日の予定で討伐に出るんだ」
騎士隊に所属している父、ドレイン伯爵は肉をナイフで切りながら返事をします。
「また討伐ですの。そんなに魔獣の被害が多いのかしら」
「う、うん。この頃討伐依頼が多くて。しかも遠い村ばかりで疲れるよ」
肉を切る手を止めてローゼは父を睨みつけます。
「お父様?嘘はいけませんわ。リリー様と言う方とお出かけなのでしょう?」
その言葉に夫人はカトラリーの動きを止めますが、ドレイン伯爵は口に入れた肉がポトリと落ちます。
「なっ何を言ってるんだ?ローゼ…なんだいそのリリーって」
明らかに挙動不審を絵でかいたような、上ずった声でドレイン伯爵は可愛い愛娘に問います。
「お父様と最近よくお泊りしている女性ですわ。お名前ご存じなかったのですか?一昨日もご一緒されてますよね?お昼にお帰りになられた日です。確かその時も討伐と仰っていたと記憶しております」
「えっ…えぇっと…」
冷や汗が出るドレイン伯爵を静かに立ち上がった夫人はにっこりと笑い
「デザモンド!」
家令を呼んでおります。静かにやってきた家令のデザモンドは紙を一枚差し出します。
「離縁です。ご署名くださいませ」
「ま、待ってくれ。どうしてそんな‥‥ローゼ!嘘を吐くなどいけない子だ!パパは悲しいよ!」
「嘘では御座いません。わたくし見えますの。メイドのエリー、パメラ。その頃は判りませんでしたが先月講師の先生に結婚後の夫婦の営みについて教えて頂き、お父様とエリーやパメラ、それから先程のリリー様、騎士団の受付にいるケーナリア様にヨラデティール様とも営んだのだと。わたくし見えるのです」
「そっ。そんなの出鱈目だ。証拠もないだろう」
ローゼは口元に指をあてて首をコテンと傾けます。
「証拠と言われても…幼い頃から見えておりましたもの。最近になって学びましたのでやっとわかったのです。お父様の首に首輪のようにタグが付いておりますの。営みをされた方のお名前が書かれたタグが。上から順にお名前を読みあげて差し上げてもよろしくてよ」
必死に否定するドレイン伯爵(父)でしたが、双方の両親も交えての話し合いで祖父母の前にも関わらずローゼは父の相手の名前を読みあげていきます。その数22人。観念した父は長年の不貞を認める事に。
母は学生時代からの因縁のあるリリーとの不貞がどうしても許せず、ローゼの両親は離縁をします。
祖父母の怒りは大変なものでした。
結果嫡男のテリーは父方に、ローゼは母方に兄妹は離れる事になります。
ドレイン伯爵はその身分をテリーが18歳で成人するまでの2年間だけ伯爵代行と降格をされ、
テリーが成人をした時、貴族籍を抹消され平民とされる事となりました。
浮気相手のリリーは慰謝料請求がされると夜逃げをし、どこに行ったかも判らないままです。
ローゼの婚約は両親の離縁が侯爵家に知らされると、当然の如く解消になります。
夫人はローゼを連れ、実家であるチョイス伯爵家に出戻り、王都から離れた領へとローゼと共に引きこもりました。ローゼは王都の学園へ退学届けをだします。
初等科を卒業しやっと街へ友人たちと出歩いても良いと許可のでる13歳になろうかという時でした。
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