この度、変態騎士の妻になりました

cyaru

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リニューアルの要望

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先日、アルベルト様のご実家に行って参りました。お兄様ご夫妻に赤ちゃんも生まれてお義父様、お義母様はすっかり孫の虜となられておりました。

兄嫁様は乳母はつけずにご自分の母乳でお育てになるとか。
興味深いお話ですが思わずアルベルト様を思い出し、わたくし達夫婦には無理だと判断致しました。

アルベルト様のお胸ほどでは御座いませんか、わたくしも気持ち程度の膨らみしか御座いません。
巷では貧乳と言うらしいですが、貧乳選手権がございましたら独走しそうなわたくし。
ですが、そんなわたくしの胸でもアルベルト様はこよなく愛してくださいます。

「こうやって揉むと気持ちいいだろ。こうやって男が胸を育てるんだ」

よくアルベルト様は仰いますが助産婦さんに聞いたところ笑われてしまいました。

【月のものも始まっていない子で胸が豊かな子はいるでしょう?】

確かにそうで御座います。
遺伝的なものもあるそうですが、嘘とも言えないとも教えて頂きました。
リンパ腺をマッサージするように毎日欠かさず最低でも5千回ほど揉めば多少は大きくなる。
ただ、血流が良くなって老廃物が分泌されやすくなるのでその日だけでは要は擦り過ぎで腫れた状態なのだそうで、本当に大きくしたければ食生活も見直し、毎日マッサージを続けるのだそうです。

そう言われてしまい、なるほどと納得で御座います。
胸を育てて頂いているよりも、マッサージで気持ちよくなる。流石ですアルベルト様。
アルベルト様に言えば、必死になりそうなので黙っておきましょう。
今の貧乳がお好きなのですから現状維持で御座います。



「今日は、ご実家に行って参りましたの」
「そうか」
「赤ちゃん可愛かったですよ。一度見に行かれては?」
「いや、もうエトランゼとの子供を何度も見ているからいい」
「もしや妄想で御座いますか?」
「あぁ、20歳になるまでを妄想した。長かった。聞きたいか」

――20年分聞いていたら、途中で寝てしまいます――

「あと、沢山いただき物をしましたの。ご実家に行かれたらアル様もお礼を言ってくださいね」
「あぁ、行ったらな」
「裁縫用に本当に沢山頂きましたの。中には…」
「わかった(ちゅっ♡)」
「誤魔化さないでくださいましな」

少しムっとされましたが「きっとですわよ?」と手を握ると微笑まれます。
破壊力の高い笑顔は目が痛くなるくらいに輝いておりますわ。


「アル様、お人形を手直ししておきました」
「ぬぉっ!‥‥前回に負けず劣らず可愛いな」

――手直しなので人形の表情、形は同じです――

「すまないな。つい愛でてしまうんだ」

――その様ですね。ほつれ部分と布が薄くなっている個所が限定されてますし――

「つい、ここのナカはどうなってるか気になるんだ」

――ワタが入っているだけですけどね――

「これは次の手直ししてもらう人形だが改善点がある」
「改善点?何でございましょう」

まさか、アルベルト様の使い古した下着を再利用したのがバレたのでしょうか?
ですが出来るだけ目立たないようにパッチワーク風にしましたのに。

「服を縫い付けるのはどうかと思う」
「えっ?」

まさかと思いますが、着せ替え人形風にというご要望なのでしょうか。
人形をクルクルと裏表見ながら考えてしまいます。

「今のままでは脱がせる悦びがない」

――えっ?やはり着せ替え人形がお好みだったの?――

「脱がせた後も、視姦出来るようにしてほしい」

――何故わたくしがそんな犯罪行為に加担をせねばならないのです?――

「乳房から乳輪、そして乳頭‥‥」

――目を閉じて、手を動かすのはおやめくださいませ――

「そして‥‥出来れば診られて恥ずかしがる仕様に」

――みる の発音が違います。お医者様ではないでしょう?――

「騎士にならなければエトランゼ専門医を目指したんだがな」

――そんな専門医いません。どんな学科があるのか怖いでしょう?――

ですが防戦一方のわたくしでは御座いません。
こんな事もあろうかと!真田さんに憑依されたかのように先を見越しました。
気持ちが乗ると針の進みが違いました。わたくし頑張りましたのよ。

「アル様、とってもいいものを作りましたの」
「なんだ?」
「じゃじゃーん。アル様人形ですわ!」
「いらん。だがもう一度、ジャジャーンって言ってくれ」
「じゃじゃーん?」
「ファウッ!疑問形もクルな‥‥ジッパーが弾けそうだ」

――こんな所で社会の窓は全開にするものではありません――

「アル様、見てくださいませ。可愛くできましたのよ」
「(ちらっ)いらん」

あら?連れないですのね。ですがこの可愛さをアピールするのも妻の役目。
お人形の腕もアル様に似せて筋肉質っぽく固くしましたし長いんです。
そうそう、おみ足も長いんです。

「2つあるんですのよ?」
「そんな無駄な事を…布がもったいないだろう」
「大丈夫です。もう処分するしかない布を使いましたのよ?」
「なんでそんなものを2つも作るんだ」

――わたくしの人形は日替わりなので10個以上ありますよね?――

「ダメですの?」
「折角作ってくれてすまないが、エトランゼじゃないからな」
「気に入ってくれると思いましたのに」
「気に入る?僕が?人形を?」

――えぇ。日替わりで持って行ってますよね?嫌いじゃないでしょう?――

ですが、日々のアルベルト様を見てAIのように学習するわたくし。
見てみたいと純粋に思った気持ちを人形に込めたのです。

「残念ですわ‥‥気に入って頂けると思いましたのに」
「すまん」
「折角、下着100%で作りましたのに」

【なぁにぃ??】

「やっちまいました?ウフフ」


かなりの力作ですから、表情もアルベルト様にそっくりのお人形。
香りを嗅ぎたいけれど抱きしめられず苦悩するなんて可愛いですわ。

その後、欲望に完敗したアルベルト様は匂いを堪能されて首を傾げられます。

「なんか‥‥違う」



そりゃそうですわ。アルベルト様のお父様の下着100%ですもの。(@肌シャツ)
わたくしちゃんと言いましたよ?言葉を途中で遮ったのはアルベルト様ですよ?
お義父様の肌シャツは固さと耐久性に優れております。人形には一番適していますのよ!
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