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第2章~2回目の小学生~
第7話Part.16~光に手を~
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指揮官はホルトが少し身体が回復したことに気づかないまま不用意に近づいて来る。ホルトはその油断を突いて、不用意に近づいたところに組みついて倒そうと考えた。
彼の大剣は重く、動きも大きいため奇襲には向かないし、そもそも指揮官の攻撃を受けて圧し折られているため使い物にならない。
そしてホルトはグレイティス王国の練兵場で武器での戦闘だけではなく武器を失った際に徒手空拳で戦う術も身につけている。
だがその為にはもっと近づいてもらわないと難しいが、指揮官の剣の間合いくらいにまで近づかれれば不意を突いて組みつくことは可能だとホルトは踏んでいる。
しかし自分が回復している事を悟らせてはならない。悟られれば不意を突けず、殴打はできても組みついて指揮官を押し倒すことができない。
どんな強者でも馬乗りにされては圧倒的不利になる。互いの力量が近ければその差は絶望的なものとなるだろう。
ホルトはアーシュレから与えられた一筋の光に手を伸ばそうとしていた。
だがあまり落ち着き過ぎてもいけない。今自分は成す術も希望も無くただ殺されるのを待つ哀れな者だと思わせなければならないのだ。
今まさに相手は油断しているとはいえ彼の思いもつかぬ物を使っての今の状況だ。それを察するというのはあまりに難しいが、彼の洞察力は並ではない。少しでも妙な雰囲気を察すればもう二度と不用意には近づかないだろう。
剣を折られ、傷も治りきっていないホルトにはもう奇襲しか残っていないが、多少のケガはありながらも武器も身体も問題ない指揮官には他にもやりようがある。
ホルトは胸の高鳴りを必死で抑え、自身の殺気を気取らせないことに注力する。この敵指揮官ほどの者でも不意を打つ時に殺気を漏らしてしまった。
ホルトでなければ、あとはバルトルメスぐらいしか感じ取れないほどの殺気だったが敵指揮官もその領域に居るかもしれない。だから必ずこの殺気は隠し通さなければならない。
ホルトがそのような思考に入っていることにまだ気づいた様子の無い指揮官は一歩一歩ホルトに近づいて来る。焦ってはならないと十分承知はしているがどうしても心が逸る。
ホルトは傷口があった部分を押さえて荒い息を吐きながら間合いに来るのを待つ。下手に怯えたふりなどしてみても逆に見抜かれると考えたからだ。
指揮官の一歩一歩の歩みが永遠のものではないかと思えるほど長く感じる。そして感覚が研ぎ澄まされたかのように彼の歩む音、それどころか彼の呼吸や心音さえも聞こえるのではないかと思えるほどに。
もちろんホルトがこのような境地に至るのは初めてなのだが、今はそれを考える余裕はない。
極力無駄な言動を抑えながら待つと、遂に指揮官がホルトの間合いまで来た。彼は剣を振り上げる。ホルトを一刀の下に斬り伏せんという構えだ。
ホルトは研ぎ澄まされた感覚で指揮官の呼吸を読む。そして指揮官が剣を振り上げてから一度目の呼吸。息を吸い、そして息を吐きながら剣を振り下ろす寸前にホルトは指揮官に飛び掛かった。
彼の大剣は重く、動きも大きいため奇襲には向かないし、そもそも指揮官の攻撃を受けて圧し折られているため使い物にならない。
そしてホルトはグレイティス王国の練兵場で武器での戦闘だけではなく武器を失った際に徒手空拳で戦う術も身につけている。
だがその為にはもっと近づいてもらわないと難しいが、指揮官の剣の間合いくらいにまで近づかれれば不意を突いて組みつくことは可能だとホルトは踏んでいる。
しかし自分が回復している事を悟らせてはならない。悟られれば不意を突けず、殴打はできても組みついて指揮官を押し倒すことができない。
どんな強者でも馬乗りにされては圧倒的不利になる。互いの力量が近ければその差は絶望的なものとなるだろう。
ホルトはアーシュレから与えられた一筋の光に手を伸ばそうとしていた。
だがあまり落ち着き過ぎてもいけない。今自分は成す術も希望も無くただ殺されるのを待つ哀れな者だと思わせなければならないのだ。
今まさに相手は油断しているとはいえ彼の思いもつかぬ物を使っての今の状況だ。それを察するというのはあまりに難しいが、彼の洞察力は並ではない。少しでも妙な雰囲気を察すればもう二度と不用意には近づかないだろう。
剣を折られ、傷も治りきっていないホルトにはもう奇襲しか残っていないが、多少のケガはありながらも武器も身体も問題ない指揮官には他にもやりようがある。
ホルトは胸の高鳴りを必死で抑え、自身の殺気を気取らせないことに注力する。この敵指揮官ほどの者でも不意を打つ時に殺気を漏らしてしまった。
ホルトでなければ、あとはバルトルメスぐらいしか感じ取れないほどの殺気だったが敵指揮官もその領域に居るかもしれない。だから必ずこの殺気は隠し通さなければならない。
ホルトがそのような思考に入っていることにまだ気づいた様子の無い指揮官は一歩一歩ホルトに近づいて来る。焦ってはならないと十分承知はしているがどうしても心が逸る。
ホルトは傷口があった部分を押さえて荒い息を吐きながら間合いに来るのを待つ。下手に怯えたふりなどしてみても逆に見抜かれると考えたからだ。
指揮官の一歩一歩の歩みが永遠のものではないかと思えるほど長く感じる。そして感覚が研ぎ澄まされたかのように彼の歩む音、それどころか彼の呼吸や心音さえも聞こえるのではないかと思えるほどに。
もちろんホルトがこのような境地に至るのは初めてなのだが、今はそれを考える余裕はない。
極力無駄な言動を抑えながら待つと、遂に指揮官がホルトの間合いまで来た。彼は剣を振り上げる。ホルトを一刀の下に斬り伏せんという構えだ。
ホルトは研ぎ澄まされた感覚で指揮官の呼吸を読む。そして指揮官が剣を振り上げてから一度目の呼吸。息を吸い、そして息を吐きながら剣を振り下ろす寸前にホルトは指揮官に飛び掛かった。
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