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ある日の事だった大公家パパに執務室に呼び出されとても重苦しい空気だった
「・・・どのような要件でしょうか?」
「実はな、パーティーがあるんだが君に出席してほしい。ライチも是非出席してほしいんだだから君の力を貸してほしい」
なんだそんな事か
「分かりました」
「い、いいのか!良かったこの数年ライチは社交場には行ってくれなくてな」
大公家パパは安堵したようにニコニコしたが
おっと先行が不安だぞ
「なぁライチ今度パーティーがあるんだって?」
「あー、そうですね」
「行く気って」
「無いですけど」
「お、おーん、だよな」
「・・・行きたいんですか?」
「パパさんに誘われてて」
「ふーーん」
「行ったことないしライチ居たら心強いなーなんて」
ピクッ
「ふーーん」
尻尾が上がったな?
「正装もするんだよなー、俺どんな服だろー」
「ハルマ様の正装」
「ライチの正装も格好いいだろーなー」
ピクッ
「見たかったなー、いやー残念だ。きっと可愛い子も来るだろうし」
「っ僕も行こうかな!」
キターーーー‼
「なんだよお前も年頃の男の子だな、可愛い女の子に興味があるなんて」
「いや、僕は」
「いい、いい。言うなって俺に任せろ。なっ」
「うー」
「いや~、楽しみだな~」
ピキッ
「テイラー呼んでくれる!?僕とハルマ様のデザイン寄せて!!」
そして出来上がった服は生地が同じでデザインが色違いの物だった
「・・・その服の意味分かってます?」
「え?なに?ライム」
パーティー当日、着替え終わった俺を見た途端こう言われた
「いや~ハハ、面白いッスね」
「え?似合ってないかななんか変だった?ライチが用意してくれたんだけど」
「似合い過ぎててビビるッス」
「え?良いじゃん」
どゆこと?
「あー、俺今日は許嫁のパイン嬢と行くんスけど服装揃えてるんスよねー」
「えーペアルック⁉ラブラブじゃーん」
ヒューヒューと冷やかす俺を横目に『まあいいや』と楽しそうに笑った
「ハルマ様」
ポウっとした顔でこっちを見つめる
「お、ライチ!」
髪はビシッとセットしてていつもと違う雰囲気
「なんだよお前イケメンだとは思ってたけどこんな格好してたら王子様みたいじゃん」
「え!?お、・・・ありがとう
ハルマ様よく似合ってます」
とてもやさしい顔で笑うんだから、可愛いじゃねーか
「今日は僕の側から離れないで下さいね」
「俺のセリフだよ!パーティーなんて分不相応だよ!」
大公家パパは涙を流しながら熱い握手交わされたけど!!
ほらな思った通りだ
「すんげー見られてる気まずい」
会場に入った途端刺さる程の視線を感じた
「そりゃ見られるッスよ、俺に任せっきりだった引き篭もりの大公家次男がや~っと出てきたんだから」
「うっ・・・」
「それに噂のハルマサイハラ様」
「噂って?」
「次期国王」
「いやいや、とんだデマだろう」
「そうッスかね~?候補者の中じゃ群を抜いて支持率高いッスけど」
「・・・」
「いやいや、俺ってそんな玉じゃないって」
「そんな謙虚なとこもじゃないッスか?」
「も~ライム君何が欲しいの?お兄さんが買ってあげる」
「あ、俺パインが来るんでエスコートしてくるッス」
「リア充爆死」
爽やかな顔で去って行った
「な~?ライチ俺が次期国王とか笑えるよな~」
「ハルマ様は太陽みたいな人だから皆に好かれるんですね、みんな・・・」
「ちょ、ちょライチまでやめろって何が買ってほしいんだよ、て、え?手」
なんで手を取ってらっしゃる
「僕が、欲しいのは、」
そんなタイミングで人が寄ってきだした
俺や久しぶりに社交場にでたライチに人が押し寄せる
年頃の令嬢も寄って来だしたのでこれはチャンスだと
「若い人は若い人同士で僕らはあちらにでも参りましょうか」
「あの、ハルマ様っ」
グッと親指を立てて
ササササーと叔父様方はこちらで引き取って隙を見て巻いてやった
綺麗な庭に出て人が来なそうな裏庭に避難した
おれ、疲れたの
1時間くらいは頑張ったよ
スンッ、紙タバコの匂いがした
懐かしい匂いに釣られ
建物裏にやってきた
「・・・どのような要件でしょうか?」
「実はな、パーティーがあるんだが君に出席してほしい。ライチも是非出席してほしいんだだから君の力を貸してほしい」
なんだそんな事か
「分かりました」
「い、いいのか!良かったこの数年ライチは社交場には行ってくれなくてな」
大公家パパは安堵したようにニコニコしたが
おっと先行が不安だぞ
「なぁライチ今度パーティーがあるんだって?」
「あー、そうですね」
「行く気って」
「無いですけど」
「お、おーん、だよな」
「・・・行きたいんですか?」
「パパさんに誘われてて」
「ふーーん」
「行ったことないしライチ居たら心強いなーなんて」
ピクッ
「ふーーん」
尻尾が上がったな?
「正装もするんだよなー、俺どんな服だろー」
「ハルマ様の正装」
「ライチの正装も格好いいだろーなー」
ピクッ
「見たかったなー、いやー残念だ。きっと可愛い子も来るだろうし」
「っ僕も行こうかな!」
キターーーー‼
「なんだよお前も年頃の男の子だな、可愛い女の子に興味があるなんて」
「いや、僕は」
「いい、いい。言うなって俺に任せろ。なっ」
「うー」
「いや~、楽しみだな~」
ピキッ
「テイラー呼んでくれる!?僕とハルマ様のデザイン寄せて!!」
そして出来上がった服は生地が同じでデザインが色違いの物だった
「・・・その服の意味分かってます?」
「え?なに?ライム」
パーティー当日、着替え終わった俺を見た途端こう言われた
「いや~ハハ、面白いッスね」
「え?似合ってないかななんか変だった?ライチが用意してくれたんだけど」
「似合い過ぎててビビるッス」
「え?良いじゃん」
どゆこと?
「あー、俺今日は許嫁のパイン嬢と行くんスけど服装揃えてるんスよねー」
「えーペアルック⁉ラブラブじゃーん」
ヒューヒューと冷やかす俺を横目に『まあいいや』と楽しそうに笑った
「ハルマ様」
ポウっとした顔でこっちを見つめる
「お、ライチ!」
髪はビシッとセットしてていつもと違う雰囲気
「なんだよお前イケメンだとは思ってたけどこんな格好してたら王子様みたいじゃん」
「え!?お、・・・ありがとう
ハルマ様よく似合ってます」
とてもやさしい顔で笑うんだから、可愛いじゃねーか
「今日は僕の側から離れないで下さいね」
「俺のセリフだよ!パーティーなんて分不相応だよ!」
大公家パパは涙を流しながら熱い握手交わされたけど!!
ほらな思った通りだ
「すんげー見られてる気まずい」
会場に入った途端刺さる程の視線を感じた
「そりゃ見られるッスよ、俺に任せっきりだった引き篭もりの大公家次男がや~っと出てきたんだから」
「うっ・・・」
「それに噂のハルマサイハラ様」
「噂って?」
「次期国王」
「いやいや、とんだデマだろう」
「そうッスかね~?候補者の中じゃ群を抜いて支持率高いッスけど」
「・・・」
「いやいや、俺ってそんな玉じゃないって」
「そんな謙虚なとこもじゃないッスか?」
「も~ライム君何が欲しいの?お兄さんが買ってあげる」
「あ、俺パインが来るんでエスコートしてくるッス」
「リア充爆死」
爽やかな顔で去って行った
「な~?ライチ俺が次期国王とか笑えるよな~」
「ハルマ様は太陽みたいな人だから皆に好かれるんですね、みんな・・・」
「ちょ、ちょライチまでやめろって何が買ってほしいんだよ、て、え?手」
なんで手を取ってらっしゃる
「僕が、欲しいのは、」
そんなタイミングで人が寄ってきだした
俺や久しぶりに社交場にでたライチに人が押し寄せる
年頃の令嬢も寄って来だしたのでこれはチャンスだと
「若い人は若い人同士で僕らはあちらにでも参りましょうか」
「あの、ハルマ様っ」
グッと親指を立てて
ササササーと叔父様方はこちらで引き取って隙を見て巻いてやった
綺麗な庭に出て人が来なそうな裏庭に避難した
おれ、疲れたの
1時間くらいは頑張ったよ
スンッ、紙タバコの匂いがした
懐かしい匂いに釣られ
建物裏にやってきた
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