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ヒシギ
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金具が動く音に間違いがありません。
咄嗟に『鉄砲』を思い浮かべました。
滝川一益様は鉄砲の名手です。ご自身ばかりでなく、ご一族やご家中にも名人が多いことでしょう。
茶室にいるお歴々が銃を構えて居られないからと言って安心できるはずがないでしょう。襖一枚、障子一枚の向こうに、名人がいるやもしれません。
しかし私はすぐに自分の考えを取り消しました。火薬の匂いには人一倍敏感な私の臆病な鼻が、火縄の気配を感じ取らなかったからです。
キチリ。
再びあの音がします。
宗兵衛殿の腰が僅かに浮くのが見えました。懐に手を差し入れておられます。頬に薄い笑みが浮かんでいました。
宗兵衛殿が何故腰を上げたのか、懐に何をお持ちなのか、その時はまるで知れませんでした。
私は覚悟を決めました。銃以外の別の武器に対する不安はまだありましたが、迷っている暇はないと確信しました。
ただ、万一宗兵衛殿を相手に一対一で戦ったなら、間違いなく勝てないという、妙な自信があったものですから、少なくとも宗兵衛殿よりは早く動かねばならないと考えました。
私も懐に手を差し入れました。
途端、場の気配が、一層に張り詰めました。
数名の方の体が僅かに動いたように思われましたが、それに構っている暇はありません。
私は懐に忍ばせていた物を掴みました。
同時に、宗兵衛殿の手が懐から引き出されました。
無骨なお手に握られていたのは、僅かに開かれた一面の扇でした。
私は安心しませんでした。
これが武器ではないと、誰が断言できましょうや。
鉄扇ならば武器に他なりません。あるいは檜扇であっても蝙蝠扇 であっても、天下無双の武辺者が手にすれば、短い棍棒のごとき物と変わりありません。
私は私のするべきことを、早急になさねばならなくなりました。
宗兵衛殿が扇を懐に戻すか、どうあっても手放さずにはいられないようにするか、あるいは絶対に武器として用いることが出来ない状況に持って行かねばならないのです。
私は懐の中の細い棒きれを素早く引き出しました。
幾人かの腰が浮きました。眼差しが幾筋も私の手元に突き刺さりました。
方々の眼には、一尺強の竹の黒い棒切れが写ったことでしょう。
私が宗兵衛殿の扇を武器と疑ったように、私が持っている物を武器と思った方がいてもおかしくありません。
私はその用心深い方々が、私を抑え付け、締め上げ、斬殺するより前に、素早くそれを、口元に宛がいました。
裏返された女竹の横笛が、甲高い叫び声を上げました。
その時のご一同の顔を、私は忘れることが出来ません。
目を見開いて驚愕する方がおられました。覚えず両の耳を手で覆い塞いだ方もおられました。皆様一様に驚いておいででした。あるいは呆気にとられ、あるいは感心しておいでるようにも思われました。
私は満足していました。
会心の「ヒシギ」だったからです。
私が吹き鳴らしたのは、京に住まう母方の祖父から戴いた、由緒ある能管《のうかん》でした。
それまでは何度息を吹き込んでも湿った情けない音しか出せませんでした。私は日ごろから、己の技量の無さを恨めしく思っておりました。
それがこの時、初めて抜けるような美しい高音の「ヒシギ」を出せたのです。
この音を、実際に音を鳴らさずに伝えるには、一体どのようにしたのならよいでしょう。
ヒヤウともヒヨウともキイともヒイとも言い表せません。文字にも声にも置き換えられようのない音です。
これはこの世とあの世を繋ぎ、この世のものならぬものを呼び出す音色だといいます。
確かに能舞台の上でのことです。為手方が演じる神仏や鬼神、神獣や亡霊が現れるときに「ヒシギ」は鳴らされます。
しかし私には、現れた演者が人でない事を観る人々に教える合図でも、人手ある演者を舞台上に呼ぶための合図でもない、と、私は考えています。
耳障りな高音でありながら、心が穏やかになる不思議な音です。本当に人ならぬモノが降りてくる。……私にはそう感じられてなりません。
私が、己の腹を源にして出されたとは到底思えない妙音に我ながら心を奪われたその時、テン、と膝を叩く音が横から聞こえました。
音の出た方へ目玉を動かしますと、青白い顔をした源二郎が、掌で腿を叩いているのが見えました。
小さな音は、確かに拍子になっていました。
私がこれから奏でようとしていた調べに必要な鼓の音と、そっくり同じ拍子です。紛れもなく、が求めていた音です。
私と弟とが奏で始めたのは、能楽の「石橋」でした。
本当ならば、笛と大鼓小鼓、それに太鼓の四つの楽器が必要な冒頭の「乱序」という曲ですが、私たちは、私の能管と、鼓代わりの弟の膝頭二つで、どうにかそれらしく奏じました。
腰を上げかけた人々の半分は、腰を上げたまま私たちの方をじっとご覧になっていました。残りの半分の方は、浮いていた腰をすとんと落とされました。
前田宗兵衛殿は前者でした。立ったまま、扇を懐に戻されました。
我々の拙い演奏を「聞いて」下さるお気持ちになったのは、間違いありません。
私の心配はひとまず消えましたが、同時に別の不安が頭をもたげました。
私たち兄弟の音の足らない囃子を、宗兵衛殿が「聞く」以上に受け入れて下さるかどうか、です。
それが杞憂であったことはすぐに知れました。
「考えていたのとは違うが……まあ、良かろうよ」
宗兵衛殿はニッと笑われると、両腕を各々小袖の袖に引き入れ、袖口を内側から掴んで、そのまま横に引き開きました。
上背を直立させた宗兵衛殿の長身は、すぅっと前へ滑り出しました。
腰から上が微動だにしないその立ち振る舞いと来たら、さながら仏師が精魂込めた仁王の像を、床の上に滑らせて運んでいるかのようでした。
それとみて、私と弟は各々の楽器を奏でるのを止めました。
途端に、音がなくなりました。
息の詰まるような静寂の中、ただ衣擦れの音だけが、宗兵衛殿を座の中心まで運ぶのです。
部屋の殆ど中央で宗兵衛殿がぴたりと立ち止まるのを合図に、私と弟は再び精魂を込めて己の楽器を奏で始めました。
激しい音が鳴り響くと、宗兵衛殿は……いえ、宗兵衛殿の姿をした一頭の唐獅子は、床を大きく踏み鳴らし、旋回し、跳ね上がり、声無くして吠え、縦横に狂い舞ました。
豪快で大振りで、そしてしなやかな動きでしたが、私には獅子の舞に見とれている余裕がありませんでした。
私の心は演奏に九分入り込んでいます。そして残りの内五厘を我が父に、もう五厘を滝川一益様に注いでいました。
一益様の拗ねた小僧のような表情の顔は、音楽が鳴り、舞が舞われる以前から変わらずに、我らの父に向けられたままでした。
しかし目だけは違いました。ぎょろりと剥かれた目玉が、宗兵衛殿の激しく美しい動きを追いかけいたのです。
私は目を父の方へ向けました。
真田昌幸という男もまた、音曲演舞の始まる以前のままに、真面目くさった顔を一益様に向けていました。
そして一益様と同じように、目玉だけをお相手の顔から反らし、声なく猛り吠える獅子の動きを追っておりました。
『二人の顔を宗兵衛殿に向けさせねばならない』
彼の二人と、場にいる人々総てが私たちの演奏に心を奪われ、耳を向けてくださったなら、ご一同の目はこの楽に乗って舞われている宗兵衛殿に向けられる筈です。
そうなれば、我らの「勝ち」です。
まこと、自分勝手な「勝負」ではありました。
さりとて、勝てばこの場の不穏な空気は消え、負ければ我らの命が消えることは間違いの無いことなのです。
私は完全な勝利のための努力を始めました。
演奏に全力を尽くすことです。
咄嗟に『鉄砲』を思い浮かべました。
滝川一益様は鉄砲の名手です。ご自身ばかりでなく、ご一族やご家中にも名人が多いことでしょう。
茶室にいるお歴々が銃を構えて居られないからと言って安心できるはずがないでしょう。襖一枚、障子一枚の向こうに、名人がいるやもしれません。
しかし私はすぐに自分の考えを取り消しました。火薬の匂いには人一倍敏感な私の臆病な鼻が、火縄の気配を感じ取らなかったからです。
キチリ。
再びあの音がします。
宗兵衛殿の腰が僅かに浮くのが見えました。懐に手を差し入れておられます。頬に薄い笑みが浮かんでいました。
宗兵衛殿が何故腰を上げたのか、懐に何をお持ちなのか、その時はまるで知れませんでした。
私は覚悟を決めました。銃以外の別の武器に対する不安はまだありましたが、迷っている暇はないと確信しました。
ただ、万一宗兵衛殿を相手に一対一で戦ったなら、間違いなく勝てないという、妙な自信があったものですから、少なくとも宗兵衛殿よりは早く動かねばならないと考えました。
私も懐に手を差し入れました。
途端、場の気配が、一層に張り詰めました。
数名の方の体が僅かに動いたように思われましたが、それに構っている暇はありません。
私は懐に忍ばせていた物を掴みました。
同時に、宗兵衛殿の手が懐から引き出されました。
無骨なお手に握られていたのは、僅かに開かれた一面の扇でした。
私は安心しませんでした。
これが武器ではないと、誰が断言できましょうや。
鉄扇ならば武器に他なりません。あるいは檜扇であっても蝙蝠扇 であっても、天下無双の武辺者が手にすれば、短い棍棒のごとき物と変わりありません。
私は私のするべきことを、早急になさねばならなくなりました。
宗兵衛殿が扇を懐に戻すか、どうあっても手放さずにはいられないようにするか、あるいは絶対に武器として用いることが出来ない状況に持って行かねばならないのです。
私は懐の中の細い棒きれを素早く引き出しました。
幾人かの腰が浮きました。眼差しが幾筋も私の手元に突き刺さりました。
方々の眼には、一尺強の竹の黒い棒切れが写ったことでしょう。
私が宗兵衛殿の扇を武器と疑ったように、私が持っている物を武器と思った方がいてもおかしくありません。
私はその用心深い方々が、私を抑え付け、締め上げ、斬殺するより前に、素早くそれを、口元に宛がいました。
裏返された女竹の横笛が、甲高い叫び声を上げました。
その時のご一同の顔を、私は忘れることが出来ません。
目を見開いて驚愕する方がおられました。覚えず両の耳を手で覆い塞いだ方もおられました。皆様一様に驚いておいででした。あるいは呆気にとられ、あるいは感心しておいでるようにも思われました。
私は満足していました。
会心の「ヒシギ」だったからです。
私が吹き鳴らしたのは、京に住まう母方の祖父から戴いた、由緒ある能管《のうかん》でした。
それまでは何度息を吹き込んでも湿った情けない音しか出せませんでした。私は日ごろから、己の技量の無さを恨めしく思っておりました。
それがこの時、初めて抜けるような美しい高音の「ヒシギ」を出せたのです。
この音を、実際に音を鳴らさずに伝えるには、一体どのようにしたのならよいでしょう。
ヒヤウともヒヨウともキイともヒイとも言い表せません。文字にも声にも置き換えられようのない音です。
これはこの世とあの世を繋ぎ、この世のものならぬものを呼び出す音色だといいます。
確かに能舞台の上でのことです。為手方が演じる神仏や鬼神、神獣や亡霊が現れるときに「ヒシギ」は鳴らされます。
しかし私には、現れた演者が人でない事を観る人々に教える合図でも、人手ある演者を舞台上に呼ぶための合図でもない、と、私は考えています。
耳障りな高音でありながら、心が穏やかになる不思議な音です。本当に人ならぬモノが降りてくる。……私にはそう感じられてなりません。
私が、己の腹を源にして出されたとは到底思えない妙音に我ながら心を奪われたその時、テン、と膝を叩く音が横から聞こえました。
音の出た方へ目玉を動かしますと、青白い顔をした源二郎が、掌で腿を叩いているのが見えました。
小さな音は、確かに拍子になっていました。
私がこれから奏でようとしていた調べに必要な鼓の音と、そっくり同じ拍子です。紛れもなく、が求めていた音です。
私と弟とが奏で始めたのは、能楽の「石橋」でした。
本当ならば、笛と大鼓小鼓、それに太鼓の四つの楽器が必要な冒頭の「乱序」という曲ですが、私たちは、私の能管と、鼓代わりの弟の膝頭二つで、どうにかそれらしく奏じました。
腰を上げかけた人々の半分は、腰を上げたまま私たちの方をじっとご覧になっていました。残りの半分の方は、浮いていた腰をすとんと落とされました。
前田宗兵衛殿は前者でした。立ったまま、扇を懐に戻されました。
我々の拙い演奏を「聞いて」下さるお気持ちになったのは、間違いありません。
私の心配はひとまず消えましたが、同時に別の不安が頭をもたげました。
私たち兄弟の音の足らない囃子を、宗兵衛殿が「聞く」以上に受け入れて下さるかどうか、です。
それが杞憂であったことはすぐに知れました。
「考えていたのとは違うが……まあ、良かろうよ」
宗兵衛殿はニッと笑われると、両腕を各々小袖の袖に引き入れ、袖口を内側から掴んで、そのまま横に引き開きました。
上背を直立させた宗兵衛殿の長身は、すぅっと前へ滑り出しました。
腰から上が微動だにしないその立ち振る舞いと来たら、さながら仏師が精魂込めた仁王の像を、床の上に滑らせて運んでいるかのようでした。
それとみて、私と弟は各々の楽器を奏でるのを止めました。
途端に、音がなくなりました。
息の詰まるような静寂の中、ただ衣擦れの音だけが、宗兵衛殿を座の中心まで運ぶのです。
部屋の殆ど中央で宗兵衛殿がぴたりと立ち止まるのを合図に、私と弟は再び精魂を込めて己の楽器を奏で始めました。
激しい音が鳴り響くと、宗兵衛殿は……いえ、宗兵衛殿の姿をした一頭の唐獅子は、床を大きく踏み鳴らし、旋回し、跳ね上がり、声無くして吠え、縦横に狂い舞ました。
豪快で大振りで、そしてしなやかな動きでしたが、私には獅子の舞に見とれている余裕がありませんでした。
私の心は演奏に九分入り込んでいます。そして残りの内五厘を我が父に、もう五厘を滝川一益様に注いでいました。
一益様の拗ねた小僧のような表情の顔は、音楽が鳴り、舞が舞われる以前から変わらずに、我らの父に向けられたままでした。
しかし目だけは違いました。ぎょろりと剥かれた目玉が、宗兵衛殿の激しく美しい動きを追いかけいたのです。
私は目を父の方へ向けました。
真田昌幸という男もまた、音曲演舞の始まる以前のままに、真面目くさった顔を一益様に向けていました。
そして一益様と同じように、目玉だけをお相手の顔から反らし、声なく猛り吠える獅子の動きを追っておりました。
『二人の顔を宗兵衛殿に向けさせねばならない』
彼の二人と、場にいる人々総てが私たちの演奏に心を奪われ、耳を向けてくださったなら、ご一同の目はこの楽に乗って舞われている宗兵衛殿に向けられる筈です。
そうなれば、我らの「勝ち」です。
まこと、自分勝手な「勝負」ではありました。
さりとて、勝てばこの場の不穏な空気は消え、負ければ我らの命が消えることは間違いの無いことなのです。
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