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本編
ギルマスとの出会い前編(ローブ視点)
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今日もいつも通りの日だった。ニールに仕事をとっとと終わらせろ、と言われる日々……ワシ可哀想じゃないか?なぁ、そう思わないか?そんな風に思っていたのが伝わったのだろう。ニールが目敏く言ってきた。
「今、自分可哀想とか思いましたよね?ほんとにそう思いますか?元々、ギルマスである貴方の仕事ですよね?当たり前ですよね?それでもまだ文句でもありますか?」
絶対零度の眼差しとはこの事を言うのだろう。ワシよりこのギルドのギルマスにピッタリではないか!?ワシは知ってるんだぞ!ニールの奴、裏のギルマスって呼ばれてるだろ。裏のって…普通のギルマスよりカッコいいじゃないか!!羨ましいっ
ワシが黙々と書類の山を整理していると、何やら下が騒がしい。たまに騒がしい事もあるが冒険者同士の喧嘩というのがオチだ。だが、今回は荒事のような騒ぎではないようだ。気になる。非常に気になる。断じてこの書類の地獄から抜け出せるからとかじゃないからな?ほんとだぞ!?2割くらいは……
「なぁ、ニール。下が少し騒がしいぞ。念のためワシが見てくるぞ。」
「何言ってるんですか。早く仕事して下さい。手に負えない事であればギルド職員が呼びにきますよ。なので、心配せず手を動かして下さい。」
「いや、しかしだな…ここはギルマスとしてだな、状況把握しないとだろ?」
「……本音は?」
「……もう、書類を見たくないからだ」
だって仕方ないだろう?机には書類の山が3つもあるんだぞ。ずっと書類と睨めっことか何が嬉しくてするか。
「はぁ。仕方ありませんね。少し様子を見に行きますかね。」
「おう。」
ニールと共に階段を下りていくと、だらしない顔でにやけている者たちが多数いた。なんなんだ!?
「いったい何の騒ぎだ?」
ギルド全体に聞こえる声で問う。そして、皆の視線の先にいたのは……
「おや、エリックさんではないですか。」
すぐさまニールが視線の先にいた人物に声をかけた。この騒ぎは騎士団長であるエリックが居たからだったのか?それにしては、騒ぎ方が違かったような?エリックにむさ苦しいような冒険者達が大勢ニヤケていたってのか?怖いわ!!そして気持ち悪いわ!!
「久しぶりだな。ローブさん、ニールさん。元気だったか?」
エリックがこちらに気づいて挨拶をしてきた。すると、ちょいちょいとエリックを引っ張っている手が見えた。
「知り合い??」
「ん?あぁ!そうか、ティアは知らないんだったな。この2人はこの冒険者ギルドのギルマスとサブマスだ。」
どうやら、手のあるじに説明しているようだ。いったい誰かと見てみると……
そこには、小さな女の子がいた。とても可愛らしい容姿をしており、ワシとニールを交互にチラチラ見ている。うん、可愛いな。
「ここじゃなんだし、ニ階に来るといい。勿論、その子も連れてな。」
「いいのか?じゃあ遠慮なく、お邪魔させてもらおう。」
もちろん、構わないとも!むしろ歓迎する。これで書類から逃れられるのだからな(笑)ベティに登録用紙等を持ってくるように頼んだ。
エリックと女の子が階段まで歩いてきた。どうやら、女の子は自分で階段を上るようだ。大丈夫か?大人からしたら普通だが子供となるとかなり高いと思うが…
女の子は一段一段気をつけながら上り始めた。このギルドにいる全員がオロオロとした様子で、見ている。下手したら落ちそうで怖いな。抱っこした方がいいかと思っていたが、一生懸命上っているのを邪魔するのはな…なんて言うか親心?みたいなのが目覚めてしまいそうだ。そんな風に思っていると、女の子がそろそろ上りきりそうだ。
「(が、頑張れ!!あと少し。もう少し!)」
ついに上りきった。
「おぉ!!」
思わず声を出してしまったがワシだけじゃないようだ。この場にいる者達が同じように声を上げたので、何倍にもなった "おぉ!!" が響いた。
あちこちから褒められて嬉しかったんだろう。女の子は階段の上からふにゃりと笑った。
「えへへ。ありがとうなの。」
少し照れくさそうに言いながらのその笑顔は反則だろ!!
「(か、かわいい…)」
かわいいの言葉に限る。あんな孫が切実に欲しい…
いかんいかん、とりあえず部屋へ案内せねば。
「あー、そろそろ部屋へ入ろうか。」
ワシらが階段を上りそう言うと周りの冒険者達は「ブーブー」と声をあげていた。仕方ないだろう!あいつらは無視しよう。それがいい。
部屋へと招き、2人がけの椅子にエリックと女の子を座らせ、ニールとワシが2人の前に向き合う形で座った。
「では、まずは自己紹介からするか。」
そう言ってワシ、ニールの順で挨拶をした。女の子もその後に挨拶をしてくれた。名前はティアというらしい。幼子とは思えないほどはっきりとしている態度に少し驚く。思わず頭を撫でてしまった。
ふと、横をみると……なんと!!あの、ニールが微笑んでいるではないか!作られた笑みではなく、心からの笑みを浮かべているではないか。ワシは今、物凄くマヌケな顔をしてるんじゃないだろうか。
「お、おい。ニール!お前が微笑むなんてどうした!?」
同じように思ったんだろう。エリックの奴も似たような事を言っていた。
「なんですか?お二人とも?なにか言いましたか?」
うぉぉ…ニールの奴め、威圧を掛けてきよったぞ。そして笑っているようで笑ってない目…恐ろしいわ!エリックとワシは縮こまってしまった…
そんなワシらを気にせずベティは登録の続きを始めた。お前のメンタルは鋼か!?
その登録用紙をみて、気になった部分があったのでティアに聞いてみた。
「ティア、属性だが全属性とは分からなかったから書いておるのか?」
すると返事は違うときた。属性とは本来1つか2つであり、稀に3つの者が生まれてくる。しかし、3つの者は本当に稀であり国に数人しかいないと言われている。だから、ティアの親が子供に夢を見せるために嘘をついたのだろうと思いエリックに聞いてみた。すると、エリックは言いにくそうに口を開き、ティアをモーリーの森で保護をしたのだと言った。これには流石に驚いた。黙って聞いていたニールとベティも小さく声を漏らした。こんな可愛い子を…これは詳しく聞く必要があるな。エリックに後で話そうと伝える。
とにかく属性を調べないことには登録も出来ないからな。ニールが説明をし、ベティが水晶を用意している。仕事が早いな、おい!
ティアは水晶に手を置いた。そうしたら何が起こったと思う?赤、青、黄、緑、白、黒と色が次々に変わり、水晶が眩しすぎるほどに光りだした。これには焦ったエリックがティアに手を離すように促す。だが手遅れだったのだろう。見事に水晶が割れた。これには声がすぐには出なかった。ティア以外のワシら3人は信じられないとばかりの表情をしていた。
ティアは状況が読み取れてないのか疑問形で「ごめんなさい?」を言う。ふむ、可愛い。いやいや、そうじゃないだろう!
「ま、まさか本当に全属性なのか?だが、、、」
ワシが1人ぶつぶつと呟いていると、ニールがもう一度確かめようと新しい水晶をベティに用意させた。この水晶、めちゃくちゃ高いんだぞ?
再びティアが水晶に触れると…あら不思議、ものの数分前の出来事がもう一度(笑)現実逃避しかけたぞ。
まぁ、魔法が使えるかは別だもんな!一応魔法が使えるか聞いてみる。やはり、使えなさそうだな。使ったことがないとなると…属性の説明をした方がいいだろう。簡単に説明してやる。ティアは興味深そうに耳を傾けていたが説明が終わると、やってみると言って魔法を使おうとする。いや、そんなに簡単にできたら苦労しないぞと教えようと言葉を発している途中で、、、、、、、
あははは!嘘だろ、、、魔法使えちゃったよ。
「今、自分可哀想とか思いましたよね?ほんとにそう思いますか?元々、ギルマスである貴方の仕事ですよね?当たり前ですよね?それでもまだ文句でもありますか?」
絶対零度の眼差しとはこの事を言うのだろう。ワシよりこのギルドのギルマスにピッタリではないか!?ワシは知ってるんだぞ!ニールの奴、裏のギルマスって呼ばれてるだろ。裏のって…普通のギルマスよりカッコいいじゃないか!!羨ましいっ
ワシが黙々と書類の山を整理していると、何やら下が騒がしい。たまに騒がしい事もあるが冒険者同士の喧嘩というのがオチだ。だが、今回は荒事のような騒ぎではないようだ。気になる。非常に気になる。断じてこの書類の地獄から抜け出せるからとかじゃないからな?ほんとだぞ!?2割くらいは……
「なぁ、ニール。下が少し騒がしいぞ。念のためワシが見てくるぞ。」
「何言ってるんですか。早く仕事して下さい。手に負えない事であればギルド職員が呼びにきますよ。なので、心配せず手を動かして下さい。」
「いや、しかしだな…ここはギルマスとしてだな、状況把握しないとだろ?」
「……本音は?」
「……もう、書類を見たくないからだ」
だって仕方ないだろう?机には書類の山が3つもあるんだぞ。ずっと書類と睨めっことか何が嬉しくてするか。
「はぁ。仕方ありませんね。少し様子を見に行きますかね。」
「おう。」
ニールと共に階段を下りていくと、だらしない顔でにやけている者たちが多数いた。なんなんだ!?
「いったい何の騒ぎだ?」
ギルド全体に聞こえる声で問う。そして、皆の視線の先にいたのは……
「おや、エリックさんではないですか。」
すぐさまニールが視線の先にいた人物に声をかけた。この騒ぎは騎士団長であるエリックが居たからだったのか?それにしては、騒ぎ方が違かったような?エリックにむさ苦しいような冒険者達が大勢ニヤケていたってのか?怖いわ!!そして気持ち悪いわ!!
「久しぶりだな。ローブさん、ニールさん。元気だったか?」
エリックがこちらに気づいて挨拶をしてきた。すると、ちょいちょいとエリックを引っ張っている手が見えた。
「知り合い??」
「ん?あぁ!そうか、ティアは知らないんだったな。この2人はこの冒険者ギルドのギルマスとサブマスだ。」
どうやら、手のあるじに説明しているようだ。いったい誰かと見てみると……
そこには、小さな女の子がいた。とても可愛らしい容姿をしており、ワシとニールを交互にチラチラ見ている。うん、可愛いな。
「ここじゃなんだし、ニ階に来るといい。勿論、その子も連れてな。」
「いいのか?じゃあ遠慮なく、お邪魔させてもらおう。」
もちろん、構わないとも!むしろ歓迎する。これで書類から逃れられるのだからな(笑)ベティに登録用紙等を持ってくるように頼んだ。
エリックと女の子が階段まで歩いてきた。どうやら、女の子は自分で階段を上るようだ。大丈夫か?大人からしたら普通だが子供となるとかなり高いと思うが…
女の子は一段一段気をつけながら上り始めた。このギルドにいる全員がオロオロとした様子で、見ている。下手したら落ちそうで怖いな。抱っこした方がいいかと思っていたが、一生懸命上っているのを邪魔するのはな…なんて言うか親心?みたいなのが目覚めてしまいそうだ。そんな風に思っていると、女の子がそろそろ上りきりそうだ。
「(が、頑張れ!!あと少し。もう少し!)」
ついに上りきった。
「おぉ!!」
思わず声を出してしまったがワシだけじゃないようだ。この場にいる者達が同じように声を上げたので、何倍にもなった "おぉ!!" が響いた。
あちこちから褒められて嬉しかったんだろう。女の子は階段の上からふにゃりと笑った。
「えへへ。ありがとうなの。」
少し照れくさそうに言いながらのその笑顔は反則だろ!!
「(か、かわいい…)」
かわいいの言葉に限る。あんな孫が切実に欲しい…
いかんいかん、とりあえず部屋へ案内せねば。
「あー、そろそろ部屋へ入ろうか。」
ワシらが階段を上りそう言うと周りの冒険者達は「ブーブー」と声をあげていた。仕方ないだろう!あいつらは無視しよう。それがいい。
部屋へと招き、2人がけの椅子にエリックと女の子を座らせ、ニールとワシが2人の前に向き合う形で座った。
「では、まずは自己紹介からするか。」
そう言ってワシ、ニールの順で挨拶をした。女の子もその後に挨拶をしてくれた。名前はティアというらしい。幼子とは思えないほどはっきりとしている態度に少し驚く。思わず頭を撫でてしまった。
ふと、横をみると……なんと!!あの、ニールが微笑んでいるではないか!作られた笑みではなく、心からの笑みを浮かべているではないか。ワシは今、物凄くマヌケな顔をしてるんじゃないだろうか。
「お、おい。ニール!お前が微笑むなんてどうした!?」
同じように思ったんだろう。エリックの奴も似たような事を言っていた。
「なんですか?お二人とも?なにか言いましたか?」
うぉぉ…ニールの奴め、威圧を掛けてきよったぞ。そして笑っているようで笑ってない目…恐ろしいわ!エリックとワシは縮こまってしまった…
そんなワシらを気にせずベティは登録の続きを始めた。お前のメンタルは鋼か!?
その登録用紙をみて、気になった部分があったのでティアに聞いてみた。
「ティア、属性だが全属性とは分からなかったから書いておるのか?」
すると返事は違うときた。属性とは本来1つか2つであり、稀に3つの者が生まれてくる。しかし、3つの者は本当に稀であり国に数人しかいないと言われている。だから、ティアの親が子供に夢を見せるために嘘をついたのだろうと思いエリックに聞いてみた。すると、エリックは言いにくそうに口を開き、ティアをモーリーの森で保護をしたのだと言った。これには流石に驚いた。黙って聞いていたニールとベティも小さく声を漏らした。こんな可愛い子を…これは詳しく聞く必要があるな。エリックに後で話そうと伝える。
とにかく属性を調べないことには登録も出来ないからな。ニールが説明をし、ベティが水晶を用意している。仕事が早いな、おい!
ティアは水晶に手を置いた。そうしたら何が起こったと思う?赤、青、黄、緑、白、黒と色が次々に変わり、水晶が眩しすぎるほどに光りだした。これには焦ったエリックがティアに手を離すように促す。だが手遅れだったのだろう。見事に水晶が割れた。これには声がすぐには出なかった。ティア以外のワシら3人は信じられないとばかりの表情をしていた。
ティアは状況が読み取れてないのか疑問形で「ごめんなさい?」を言う。ふむ、可愛い。いやいや、そうじゃないだろう!
「ま、まさか本当に全属性なのか?だが、、、」
ワシが1人ぶつぶつと呟いていると、ニールがもう一度確かめようと新しい水晶をベティに用意させた。この水晶、めちゃくちゃ高いんだぞ?
再びティアが水晶に触れると…あら不思議、ものの数分前の出来事がもう一度(笑)現実逃避しかけたぞ。
まぁ、魔法が使えるかは別だもんな!一応魔法が使えるか聞いてみる。やはり、使えなさそうだな。使ったことがないとなると…属性の説明をした方がいいだろう。簡単に説明してやる。ティアは興味深そうに耳を傾けていたが説明が終わると、やってみると言って魔法を使おうとする。いや、そんなに簡単にできたら苦労しないぞと教えようと言葉を発している途中で、、、、、、、
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