181 / 314
本編
情報共有 3
しおりを挟む
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「あと少しだ!奴らは袋の鼠!1匹残らず捕縛しろ!生きてりゃ問題はない。喋る口さえ残っていりゃあ、好きに弄べ!」
「「「了解っ!!」」」
夜の闇に紛れ、追う者と追われる者たちが衝突していた。追う者はラザージャ王国の精鋭達である。彼らはラザージャで悪事を働く組織の尻尾を掴み、鎮圧を行っていた。そして、追われている者たち、つまりは悪事を働いている組織は尻尾を掴まれ撤収しているところだ。既に数名は捕らえている。だが奴らは下っ端。有力な情報を得るには下っ端を束ねるリーダー格が必要だ。
ラザージャの者たちが船場まで下っ端共を追いかけると、そこには探していたリーダー格らしき男が立っていた。
「いらっしゃい、間抜けな間抜けなラザージャの者たち。僕らを見つけるのが少々遅すぎるんじゃないかい?」
「ヤヤ様!こいつら中々強いです!ヤヤ様、やっつけてやって下さ……」
「煩いな。虎の意を狩るなんたらみたいに喚かないでくれないかなぁ?誰に命令してるわけ?つか、いつお前に僕の名前を呼ぶ権限与えたかなぁ?勝手にバラしてんじゃねぇよ。」
「す、すみま…ぐぎゃあァアア!!」
ヤヤ様と呼ばれた男は、自身の名を呼んだ者に容赦なく剣を振るった。
「お、おれの右腕がッ!!!」
ボトリと地面に落ちた右腕に半狂乱に陥る男。
「チッ、余計にうるさくなったな。これ以上、口を開くなら次は左腕を落とすよ?邪魔だから早くどいてくれる?」
ヤヤという男は殺気を散らし、右腕を失い半狂乱に陥っていた男を一瞥する。
「ヒッィ‼︎わ、わがりまじだァ!!ずみまへん!!!」
「汚いなぁ。まともな言葉くらい使って欲しいものだね。」
右腕を失くした男は仲間に支えられつつ、船へと乗り込んで行った。
「はははっ、お待たせして申し訳なかったね。改めて自己紹介でもしようか。僕の名前はヤヤ。ボスの忠実な僕だよ。」
「つまり、お前さんがこの組織のトップ2ってわけか?」
ラザージャの精鋭部隊の隊長を務めていたゴリラの獣人の男がヤヤに聞いた。
「ん~まぁ、そうなるのかな。ボスには勝てないけど、それ以外の奴なら余裕だしね~さっきの使えない奴みたいに笑笑」
「クズだな。仲間じゃないのか?」
「仲間ぁ?ははは!僕を含め彼らはみんなボスの駒だよ?」
何か可笑しな事言ったかな?と首を傾げるヤヤにラザージャの者たちは顔を顰める。
「あんたには、手加減する必要はなさそうだ。」
「へぇ。僕に手加減してくれるつもりだったの?まぁ、そもそも僕相手に手加減なんて出来る余裕ないと思うけど。」
「言ってくれるじゃないか。これでもラザージャの一部隊の隊長を任されているんだ。舐められちゃ困る、なぁあ!!」
ヤヤへと拳を振り上げ攻撃するラザージャの部隊長。
「おっと、危ないなぁ。話の途中で攻撃するなんて酷いじゃないか。」
「先手必勝って言葉を知らないのか?野生の掟には"よーいどん"なんてないんだよ!!」
「なるほど、たしかにそうだ。勉強になるよ。」
と言って軽々攻撃を避け続けるヤヤ。
「チッ。すばしっこい奴め。ならコレはどうだ!」
ドゴン!!
「……ッ!!ウグッ!!」
「ははっ!澄ました顔が台無しだぞ?」
ヤヤへと直接攻撃と見せかけ、地面を叩いたラザージャの部隊長。ゴリラ獣人ということもあり、腕力は凄い。さらに魔力を乗せたことで自身を中心に地面に振動が伝わり、ヤヤはバランスを崩した。そこを見逃す事はなく、すかさず腹目掛けてヤヤに一撃を喰らわした。
「ケホッ…へぇ、やるじゃん。あーあ、これ肋骨何本かダメになってるよ。久しぶりに痛みを味わったよ。いや~怖いなぁ?」
「むしろ、俺の今の一撃喰らってヘラヘラ笑っていられているお前が怖ぇわ。」
「僕に一撃を与えたんだ、ラザージャの部隊長さん、名前を教えてくれよ。僕は強者の名前は覚えておくタイプなんだ。」
「へぇ。強者だと認めてくれるのか。そりゃ、有難いね。俺の名前はムバードだ。しっかりその頭に刻んでおけよ。」
「ムバードか。じゃあ、改めて第二ラウンドと行こうか。」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべたヤヤはムバードへ迫った。一瞬でムバードの懐にまで接近したヤヤに目を見開き、咄嗟に防御の姿勢を取り、受け身をとった。
「今の反応できるんだ。やるねぇ~。」
さも嬉しそうに再びムバードに迫るヤヤ。
2人の闘いは白熱し、互いに決定的一撃を与えられず時間だけが過ぎていく。周りではヤヤの仲間とムバードの部隊の者たちが戦っている。そちらはラザージャの者たちが優勢らしく拘束されている者が多い。だが、船に乗っているヤヤ側の者たちは厄介で近づけていない。ヤヤとムバードが闘っていて船に近づけない事と船から魔石を用いて攻撃してくるのだ。
「ムバード、どうやら陸地ではこちら側が劣勢みたいだけど、船だけには近づけさせないよ?」
「みたいだな。船にあんなに魔石を積んでやがったとは思っていなかったよ。一体どこから大量の魔石を手に入れたんだ?船には何がある?何を守ってやがる?」
言葉を交わしつつも攻撃の手を止めることはしない両者。
「魔石の出どころはねぇ、僕も知らないんだよね~。ボスがどっかから仕入れているらしいけど、教えてくれないんだ。船にはね、ラザージャで捕まえた珍しい生き物とか獣人の子供が乗ってるよ。まぁ、それは別に守ってるわけじゃないけどね。だって、餌か素材になるのがほとんどだし。本当に守ってるのは実験で成功したボスに献上するNo.94なわけ。」
「なおさら、逃がすわけにはいかない状況になったな。」
「そうだよね?逃したくなくなったよね?僕も、もっとムバードとは戦いたくて堪らないよ。だけど……どうやら時間切れのようだ。本当に残念だ。」
ヤヤはとても残念そうに言うとムバードから距離をとり、船へと乗り移った。
「ムバード、楽しかったよ。最後にとっておきをプレゼントをしてあげる。」
ヤヤは懐から掌サイズの瓶を取り出し、中から何かを出した。それは黒い靄がかかっており、本体が何なのか確認出来ない。黒魔石とはまた別のオーラであることは確かだ。ムバードは本能的に危険を察知した。
「全員、退避せよ!!今すぐ船から距離を取れッ!!」
「じゃあね、ムバード。」
次の瞬間、ヤヤの持っていた黒い何かがムバード達に向けて音を出した。否、鳴いた。
ビスを含めた応援部隊が到着した時、ムバードの隊はほぼ壊滅状態だった。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「あと少しだ!奴らは袋の鼠!1匹残らず捕縛しろ!生きてりゃ問題はない。喋る口さえ残っていりゃあ、好きに弄べ!」
「「「了解っ!!」」」
夜の闇に紛れ、追う者と追われる者たちが衝突していた。追う者はラザージャ王国の精鋭達である。彼らはラザージャで悪事を働く組織の尻尾を掴み、鎮圧を行っていた。そして、追われている者たち、つまりは悪事を働いている組織は尻尾を掴まれ撤収しているところだ。既に数名は捕らえている。だが奴らは下っ端。有力な情報を得るには下っ端を束ねるリーダー格が必要だ。
ラザージャの者たちが船場まで下っ端共を追いかけると、そこには探していたリーダー格らしき男が立っていた。
「いらっしゃい、間抜けな間抜けなラザージャの者たち。僕らを見つけるのが少々遅すぎるんじゃないかい?」
「ヤヤ様!こいつら中々強いです!ヤヤ様、やっつけてやって下さ……」
「煩いな。虎の意を狩るなんたらみたいに喚かないでくれないかなぁ?誰に命令してるわけ?つか、いつお前に僕の名前を呼ぶ権限与えたかなぁ?勝手にバラしてんじゃねぇよ。」
「す、すみま…ぐぎゃあァアア!!」
ヤヤ様と呼ばれた男は、自身の名を呼んだ者に容赦なく剣を振るった。
「お、おれの右腕がッ!!!」
ボトリと地面に落ちた右腕に半狂乱に陥る男。
「チッ、余計にうるさくなったな。これ以上、口を開くなら次は左腕を落とすよ?邪魔だから早くどいてくれる?」
ヤヤという男は殺気を散らし、右腕を失い半狂乱に陥っていた男を一瞥する。
「ヒッィ‼︎わ、わがりまじだァ!!ずみまへん!!!」
「汚いなぁ。まともな言葉くらい使って欲しいものだね。」
右腕を失くした男は仲間に支えられつつ、船へと乗り込んで行った。
「はははっ、お待たせして申し訳なかったね。改めて自己紹介でもしようか。僕の名前はヤヤ。ボスの忠実な僕だよ。」
「つまり、お前さんがこの組織のトップ2ってわけか?」
ラザージャの精鋭部隊の隊長を務めていたゴリラの獣人の男がヤヤに聞いた。
「ん~まぁ、そうなるのかな。ボスには勝てないけど、それ以外の奴なら余裕だしね~さっきの使えない奴みたいに笑笑」
「クズだな。仲間じゃないのか?」
「仲間ぁ?ははは!僕を含め彼らはみんなボスの駒だよ?」
何か可笑しな事言ったかな?と首を傾げるヤヤにラザージャの者たちは顔を顰める。
「あんたには、手加減する必要はなさそうだ。」
「へぇ。僕に手加減してくれるつもりだったの?まぁ、そもそも僕相手に手加減なんて出来る余裕ないと思うけど。」
「言ってくれるじゃないか。これでもラザージャの一部隊の隊長を任されているんだ。舐められちゃ困る、なぁあ!!」
ヤヤへと拳を振り上げ攻撃するラザージャの部隊長。
「おっと、危ないなぁ。話の途中で攻撃するなんて酷いじゃないか。」
「先手必勝って言葉を知らないのか?野生の掟には"よーいどん"なんてないんだよ!!」
「なるほど、たしかにそうだ。勉強になるよ。」
と言って軽々攻撃を避け続けるヤヤ。
「チッ。すばしっこい奴め。ならコレはどうだ!」
ドゴン!!
「……ッ!!ウグッ!!」
「ははっ!澄ました顔が台無しだぞ?」
ヤヤへと直接攻撃と見せかけ、地面を叩いたラザージャの部隊長。ゴリラ獣人ということもあり、腕力は凄い。さらに魔力を乗せたことで自身を中心に地面に振動が伝わり、ヤヤはバランスを崩した。そこを見逃す事はなく、すかさず腹目掛けてヤヤに一撃を喰らわした。
「ケホッ…へぇ、やるじゃん。あーあ、これ肋骨何本かダメになってるよ。久しぶりに痛みを味わったよ。いや~怖いなぁ?」
「むしろ、俺の今の一撃喰らってヘラヘラ笑っていられているお前が怖ぇわ。」
「僕に一撃を与えたんだ、ラザージャの部隊長さん、名前を教えてくれよ。僕は強者の名前は覚えておくタイプなんだ。」
「へぇ。強者だと認めてくれるのか。そりゃ、有難いね。俺の名前はムバードだ。しっかりその頭に刻んでおけよ。」
「ムバードか。じゃあ、改めて第二ラウンドと行こうか。」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべたヤヤはムバードへ迫った。一瞬でムバードの懐にまで接近したヤヤに目を見開き、咄嗟に防御の姿勢を取り、受け身をとった。
「今の反応できるんだ。やるねぇ~。」
さも嬉しそうに再びムバードに迫るヤヤ。
2人の闘いは白熱し、互いに決定的一撃を与えられず時間だけが過ぎていく。周りではヤヤの仲間とムバードの部隊の者たちが戦っている。そちらはラザージャの者たちが優勢らしく拘束されている者が多い。だが、船に乗っているヤヤ側の者たちは厄介で近づけていない。ヤヤとムバードが闘っていて船に近づけない事と船から魔石を用いて攻撃してくるのだ。
「ムバード、どうやら陸地ではこちら側が劣勢みたいだけど、船だけには近づけさせないよ?」
「みたいだな。船にあんなに魔石を積んでやがったとは思っていなかったよ。一体どこから大量の魔石を手に入れたんだ?船には何がある?何を守ってやがる?」
言葉を交わしつつも攻撃の手を止めることはしない両者。
「魔石の出どころはねぇ、僕も知らないんだよね~。ボスがどっかから仕入れているらしいけど、教えてくれないんだ。船にはね、ラザージャで捕まえた珍しい生き物とか獣人の子供が乗ってるよ。まぁ、それは別に守ってるわけじゃないけどね。だって、餌か素材になるのがほとんどだし。本当に守ってるのは実験で成功したボスに献上するNo.94なわけ。」
「なおさら、逃がすわけにはいかない状況になったな。」
「そうだよね?逃したくなくなったよね?僕も、もっとムバードとは戦いたくて堪らないよ。だけど……どうやら時間切れのようだ。本当に残念だ。」
ヤヤはとても残念そうに言うとムバードから距離をとり、船へと乗り移った。
「ムバード、楽しかったよ。最後にとっておきをプレゼントをしてあげる。」
ヤヤは懐から掌サイズの瓶を取り出し、中から何かを出した。それは黒い靄がかかっており、本体が何なのか確認出来ない。黒魔石とはまた別のオーラであることは確かだ。ムバードは本能的に危険を察知した。
「全員、退避せよ!!今すぐ船から距離を取れッ!!」
「じゃあね、ムバード。」
次の瞬間、ヤヤの持っていた黒い何かがムバード達に向けて音を出した。否、鳴いた。
ビスを含めた応援部隊が到着した時、ムバードの隊はほぼ壊滅状態だった。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
37
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の妾腹の子ですが、義母となった公爵夫人が優しすぎます!
ましゅぺちーの
恋愛
リデルはヴォルシュタイン王国の名門貴族ベルクォーツ公爵の血を引いている。
しかし彼女は正妻の子ではなく愛人の子だった。
父は自分に無関心で母は父の寵愛を失ったことで荒れていた。
そんな中、母が亡くなりリデルは父公爵に引き取られ本邸へと行くことになる
そこで出会ったのが父公爵の正妻であり、義母となった公爵夫人シルフィーラだった。
彼女は愛人の子だというのにリデルを冷遇することなく、母の愛というものを教えてくれた。
リデルは虐げられているシルフィーラを守り抜き、幸せにすることを決意する。
しかし本邸にはリデルの他にも父公爵の愛人の子がいて――?
「愛するお義母様を幸せにします!」
愛する義母を守るために奮闘するリデル。そうしているうちに腹違いの兄弟たちの、公爵の愛人だった実母の、そして父公爵の知られざる秘密が次々と明らかになって――!?
ヒロインが愛する義母のために強く逞しい女となり、結果的には皆に愛されるようになる物語です!
完結まで執筆済みです!
小説家になろう様にも投稿しています。
愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。
しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。
オリバーはエミリアを愛していない。
それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。
子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。
それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。
オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。
一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる