転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

【小話】新年の挨拶2023

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「3、2、1……」


パンパンパーン!!


「ハッピーニューイヤー!!」


イェーイ♪


「皆さん、明けましておめでとうございます。2022年最後の日…大晦日はどのように過ごしましたか?」


「突然どうしたんだティア?」


「いいから!!」


「えぇ~。俺はティアと一日中過ごしたじゃないか。」


「……そうだけど。もっとこう何かあるでしょ!」


「そうだな~何か…何か…意外といつも通りじゃなかったか?」


「大晦日だよ!?年越し蕎麦食べたじゃん!他にも……あれ?」


〈年賀状書いてたよ~僕も肉球スタンプ押したもん。〉


 スノウが誘惑的な肉球を見せてホレホレ見て見てとする。


「そうだね!年賀状書いたや!」


「あーティアは親しい人宛てに、手書きで書いていたな。俺はいつも通り定型文を1つ書いて量産して送ったぐらいか?あとは1人1人に頑張って書いている可愛いティアを眺めてたくらいだしな。」 


 そう!エリック隊長ってば、すぐに終わったとか言うから早いなと思っていたんだよ。そしたら、あとは魔道具使って量産だけだってセバスさんに丸投げしてたの。なんでも文章を変えるのが面倒臭いのと、本当に懇意になっている人には前もって準備して書いておいたから大丈夫みたい。それでもジト目でセバスさん見てたよ?それが当たり前なのかな?って聞いたら苦笑してセバスさんは言ったんだ。


「確かに同じ文章を使用される方もいますがそれはいくつか文章を作り、文の組み合わせや順序を変えたりしてです。ましてや、量産などと手書きですらないのはエリック様ぐらいでしょう。普通は礼儀がなってないだの無礼だの評されるのですが何故かエリック様の場合は、公平性のあり律儀に返して下さると謎の高評価を受けるのですよ。どんな位の人にも対等な立場として接しているだとかね。ただの面倒くさがりの行いの結果がですよ?このような世間でのエリック様の評価が為される事にもはや謎すぎて怖いですよ全く…」


「あははは。俺は意外と人気があるらしいからな。それに人は選んで送っているだろ?」


「えぇ。意外と人を見る目はありますよね。タチの悪い者や黒い噂のある者たちは見事に送っていませんし。」


 エリック隊長すごい!って言ってもいい案件なのだろうか?微妙な表情のセバスさんに何と返したらいいものか。


「その点、我がルーゼルト家の姫はなんとも心温まる新年の挨拶を送って下さるので嬉しいものです。」


 ルーゼルト家の姫って??もしかして…


「私のこと!?」


「えぇ。多くの者が貰ったら家宝にすることでしょう。」


「そんな大層なものじゃないよ!?」


 周りの使用人さんたちも見るけど皆んな頷いてて怖いんだけど!え?額縁に飾る?やめてやめてエリック隊長ー!!


〈僕もティアからのだったら何でも宝物にしちゃうな!〉


「スノウまで…」
 


 的なことを話したんだよね。






「まぁまぁ、細かいことは気にするな。それよりほら、挨拶するぞ!」


「わわわっ!」


 ぽけーっとしてたら背中をエリック隊長に押された!!


「もう!エリック隊長ってば!」


「あはは、悪い悪い。でもそろそろ時間だぞ?新年の挨拶まわりに行くんだろ?」


「ハッ!そうだった。エリック隊長、スノウ、それからセバスさーん!マリーさーん!来てきて!皆でいくよ?」


「おう!」
〈うん!〉
「「はい!」」



「それじゃあ、せーので!!」



「「「読者の皆様、明けましておめでとうございます。今年も『転生した愛し子は幸せを知る』をどうぞ宜しくお願いします!」」」


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