転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

魔爆竹 2

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「おいコラ、スノウ!魔爆竹が余計に今爆発してなかったか!?」


〈気のせいだよ!〉


「なわけあるかぁ!!!」


〈仕方ないじゃん!少しでも爆発による被害を減らそうとしたら、こうなったんだから!不可抗力だもん!それよりティアは無事なんだろうね!?〉


「当たり前だ!それどころか……」


「スノウ、元気だね~」


 さすがのティアもこの状況にスヤスヤと眠る事は出来ず、爆竹による爆発が起き始め、エリックがダッシュしたあたりから目が覚めていた。


〈ギャァー!!〉


 スノウは叫ぶ。


〈い、いつから!?まさか見られた!?うわーん。ティアに嫌われる~!!〉


「安心しろスノウ。お前の化けの皮が剥がれたところは見られてないぞ。ティアが目が覚めたのはお前が後方に回ってからだ。」


〈ほんとう!?〉


 スノウは元の身体のサイズの状態で少しでも良い印象であろうとつぶらな瞳であざとくティアを見つめる。


「???」


 ティアはスノウの化けの皮とは?と思いつつもニコリと笑って答える。


「スノウはどんなスノウでもカッコ可愛いね!!」


〈ズキューン!!僕のティアが尊すぎる!〉


「「誰がお前のティアだ!!」」


 エリックと同じくちゃっかりビスの腕の中で声をあげるアルベルタ。


「皆さん、口より足を動かしましょうよ!?ほんわか話に花を咲かせている場合ではないですからね!?」


 この中ではまだ常識人であるビスは泣き言のように叫ぶ。


「もちろん!もうすぐ外だ。…って当たり前だが、出口はがっつり閉ざされてるじゃねぇか!だが、こんなもの大した障害物にもならねぇ!グラム、力を貸せ!!」


⦅ギャハハ!いいぜ?しっかり魔力を込めな!⦆


「魔力斬!!」


 エリックは抱えているティアに負担を掛けないように純粋に魔力を乗せただけの斬撃を放った。その威力はグラムによって底上げされ、魔力を練り上げられた一撃が放たれた。


 それは瞬く間に前方出口に届き……


ドゴーン!!!


「よしっ!突っ切れー!!!」


 エリックたちは駆け抜け外へ出る。そして外に出たと同時に先程までいた後方ではドゴーンと音が鳴り響いた。エリックたちは後ろを振り向き…


「「「セーフ!!」」」


 安堵の息を吐くのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はクリスマス♪

ティア「うわぁ!!プレゼントだ!」

エリック「たくさんプレゼントあるな。良かったな!……誰だよ俺からのプレゼントを1番下に隠すように置いた奴ら、嫌がらせか(ボソッ)」

使用人一同「「「………(目を逸らす)」」」

ティア「まずは、これから……わぁ!可愛いエプロンだ!」

使用人A「やった!1番に選ばれたぞ」ボソッ

ティア「次は、これかな?……クンクン。凄く良い香り。」

使用人B「香り袋気に入ってくれたわ」ボソッ

、、、、、、、、

エリック「やっと俺の…」

ティア「最後のプレゼントは~えいっ!」

エリック「ど、どうした?」

ティア「エリック隊長、このマフラー…最高すぎるよ!!何これ!凄い気持ち良いし暖かいの!!」

エリック「そ、そうか。…良かった。てっきり気に入らないのかと思ったぞ(ボソッ)」

ティア「エリック隊長」

 ちょいちょいと手招いてエリックを呼ぶティア。

エリック「ん?どうした?」

ティア「こうして、こう!えへへ、暖かいね?」

 ティアはクルクルと自分とエリックの首をマフラーで巻くとピトッとエリックに引っ付いた。

エリック「~~っ!!!」

使用人一同「「「(なにそれ羨ましい!可愛すぎかよ!!)」」」


 こうして暖かな素敵なクリスマスは過ぎていくのであった。







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