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第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険
第53話 魔武器を求めて①
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船が着いてから馬車で約20日。
全部でおよそ160日の旅を終え、ついにフォーレン王国へ到着した。
「着いたーー!!」
「ん~~!
ずっと乗り物だったから、しばらく乗りたくないわね。」
「ハハハッ!
冒険者に移動はつきものだぞ!
じゃあ私はギルドに寄ってからファルクのいる防御要塞へ向かう。
2人とも本当にありがとうな。
借りたお金は必ず送金するから。
元気で。」
「イーザさんも…、お元気で。」
「また会いましょうね。」
「ああ!」
固い握手を交わし、イーザと別れた。
「イーザさんがいなくなると、なんだか寂しいわね。」
「賑やかだったからね。
でも、きっとまた会えるよ。」
「そうね。
じゃあ、私たちも行きましょう。」
「まずは、武器屋に行ってみようか。」
2人は道ゆく人に場所を訪ねながら、最寄りの武器屋に立ち寄った。
カランカランッ。
「いらっしゃいませー。」
店の中にはたくさんの武器。
ロックとティナは弓のコーナーへ。
種類がかなり豊富で、数万ゴルのものからだんだんと高級な武器へと順に並んでいる。
1番高価な弓を見てみると…、
「い、1億4千万ゴル…!」
「これは魔弓かしら…?」
近くにいた店員さんに訪ねる。
「はい!
こちらはなんと素早さが20%もUPする効果のついている魔弓です!
ただ、扱えるのはS級冒険者ですね。」
「あの…、誰でも装備できて、魔力に応じた攻撃力を発揮できる魔弓はありますか?」
「え!?
それはないですよ!!
そんな武器、世界でも数本しかないです!
しかも、現存するものはS級冒険者が全て所持していますね。」
「フォーレン王国の他の武器屋さんでもどこも扱ってないでしょうか?」
「ないと断言できます!
この魔弓レベルの武器をおいているのも、うちくらいのものです!」
「そうなんですね。
失礼なことを聞いてすみません。
それでは、魔法タイプなのに魔法の使えない冒険者が戦えるような弓はありませんか?」
「そうですね~…。」
店員は魔武器について説明をしてくれた。
魔武器と呼ばれる特殊効果のついた武器はBランク以上から。
・Bランク:400万~500万ゴル(特殊効果:弱い状態異常、ステータス5%UPなど)
・Aランク:4千万~5千万ゴル(特殊効果:状態異常・ステータス10%UPなど)
・Sランク:1億ゴル以上(特殊効果:強い状態異常・ステータス20%UP・魔法付与など)
「ということで、最低でもBランクにならないと魔武器は扱えないんです。」
ティナのブレスレットをチラッと見て、店員が申し訳なさそうに言った。
「お客様が欲しいという魔武器は、昔売りに出されたと聞きます。
その時の価格が10億ゴルを超えていたそうですよ。」
「じ、10億…。」
「Sランクの装備は、★5のユニークスキルを持った鍛治師しか作れないんです。
高くなってもしょうがないですね。」
「その鍛治師さんはどちらにいらっしゃるんでしょうか?」
「今はヴァラーハ坑道っていうモンスター生息域に住んでるらしいですよ。」
「え!?
危なくないですか!?」
「変わってる人ですからね。
たまーに町に出てくるんです。
住処を転々としてる人で、今はほとんど武器を作らない、って聞いてます。」
「そうなんですか…。
色々とご親切にありがとうございました。」
「どういたしまして!
ランクが上がったらぜひ当店に買いに来てくださいね!」
親切な店員さんにお礼を言って、ロックとティナは店を出た。
ため息をつくティナ。
「まあここまでは予想通り!
1億だろうと10億だろうと、買えないのは一緒だからね。」
変に前向きなロックの言葉に、ティナから笑いがこぼれる。
「ふふっ。
そうね。
ヴァラーハ坑道ってとこに鍛治師さん探しに行ってもいい?」
「うん!
どっちにしても帰りの旅費も稼がないといけないしね!
ギルドに行ってみよう!」
「うん!」
道を尋ねながら、ギルドに到着した2人。
受付でヴァラーハ坑道や鍛治師について教えてもらった。
▼ヴァラーハ坑道
・馬車で2日かかる(貸切になるので片道20万)
・ランクごとに単一のモンスターが出てくる
・ゴーレムのみ
・鉱石に魔力が宿ったモンスターで、倒すとその鉱石が手に入る
・鉱石は体積が小さくかさばらないが、1体分の買取額になる
・Cランク、Bランクのモンスターがお金になる
(Cランク:25万ゴル、Bランク:120万ゴル)
▼鍛治師
・Cランクエリアにいるらしい
・鍛治師を見つけて案内する専門屋いる(依頼料:最低280万ゴル)
「お時間取らせてしまってすみません。
ありがとうございました!」
専門屋を雇いたいところだったが、所持金が足りない…。
代わりにギルドで地図を購入した。
なんと10万ゴル…。
残金は60万ゴル。
探索中、馬車に待機してもらうため、1日あたり10万ゴルかかる。
探索できる時間は短い…。
2人はその後、食料などを買い、宿を探した。
ヴァラーハ坑道には明日出発予定。
久々のモンスター生息域に向けて、ゆっくり休む2人であった。
全部でおよそ160日の旅を終え、ついにフォーレン王国へ到着した。
「着いたーー!!」
「ん~~!
ずっと乗り物だったから、しばらく乗りたくないわね。」
「ハハハッ!
冒険者に移動はつきものだぞ!
じゃあ私はギルドに寄ってからファルクのいる防御要塞へ向かう。
2人とも本当にありがとうな。
借りたお金は必ず送金するから。
元気で。」
「イーザさんも…、お元気で。」
「また会いましょうね。」
「ああ!」
固い握手を交わし、イーザと別れた。
「イーザさんがいなくなると、なんだか寂しいわね。」
「賑やかだったからね。
でも、きっとまた会えるよ。」
「そうね。
じゃあ、私たちも行きましょう。」
「まずは、武器屋に行ってみようか。」
2人は道ゆく人に場所を訪ねながら、最寄りの武器屋に立ち寄った。
カランカランッ。
「いらっしゃいませー。」
店の中にはたくさんの武器。
ロックとティナは弓のコーナーへ。
種類がかなり豊富で、数万ゴルのものからだんだんと高級な武器へと順に並んでいる。
1番高価な弓を見てみると…、
「い、1億4千万ゴル…!」
「これは魔弓かしら…?」
近くにいた店員さんに訪ねる。
「はい!
こちらはなんと素早さが20%もUPする効果のついている魔弓です!
ただ、扱えるのはS級冒険者ですね。」
「あの…、誰でも装備できて、魔力に応じた攻撃力を発揮できる魔弓はありますか?」
「え!?
それはないですよ!!
そんな武器、世界でも数本しかないです!
しかも、現存するものはS級冒険者が全て所持していますね。」
「フォーレン王国の他の武器屋さんでもどこも扱ってないでしょうか?」
「ないと断言できます!
この魔弓レベルの武器をおいているのも、うちくらいのものです!」
「そうなんですね。
失礼なことを聞いてすみません。
それでは、魔法タイプなのに魔法の使えない冒険者が戦えるような弓はありませんか?」
「そうですね~…。」
店員は魔武器について説明をしてくれた。
魔武器と呼ばれる特殊効果のついた武器はBランク以上から。
・Bランク:400万~500万ゴル(特殊効果:弱い状態異常、ステータス5%UPなど)
・Aランク:4千万~5千万ゴル(特殊効果:状態異常・ステータス10%UPなど)
・Sランク:1億ゴル以上(特殊効果:強い状態異常・ステータス20%UP・魔法付与など)
「ということで、最低でもBランクにならないと魔武器は扱えないんです。」
ティナのブレスレットをチラッと見て、店員が申し訳なさそうに言った。
「お客様が欲しいという魔武器は、昔売りに出されたと聞きます。
その時の価格が10億ゴルを超えていたそうですよ。」
「じ、10億…。」
「Sランクの装備は、★5のユニークスキルを持った鍛治師しか作れないんです。
高くなってもしょうがないですね。」
「その鍛治師さんはどちらにいらっしゃるんでしょうか?」
「今はヴァラーハ坑道っていうモンスター生息域に住んでるらしいですよ。」
「え!?
危なくないですか!?」
「変わってる人ですからね。
たまーに町に出てくるんです。
住処を転々としてる人で、今はほとんど武器を作らない、って聞いてます。」
「そうなんですか…。
色々とご親切にありがとうございました。」
「どういたしまして!
ランクが上がったらぜひ当店に買いに来てくださいね!」
親切な店員さんにお礼を言って、ロックとティナは店を出た。
ため息をつくティナ。
「まあここまでは予想通り!
1億だろうと10億だろうと、買えないのは一緒だからね。」
変に前向きなロックの言葉に、ティナから笑いがこぼれる。
「ふふっ。
そうね。
ヴァラーハ坑道ってとこに鍛治師さん探しに行ってもいい?」
「うん!
どっちにしても帰りの旅費も稼がないといけないしね!
ギルドに行ってみよう!」
「うん!」
道を尋ねながら、ギルドに到着した2人。
受付でヴァラーハ坑道や鍛治師について教えてもらった。
▼ヴァラーハ坑道
・馬車で2日かかる(貸切になるので片道20万)
・ランクごとに単一のモンスターが出てくる
・ゴーレムのみ
・鉱石に魔力が宿ったモンスターで、倒すとその鉱石が手に入る
・鉱石は体積が小さくかさばらないが、1体分の買取額になる
・Cランク、Bランクのモンスターがお金になる
(Cランク:25万ゴル、Bランク:120万ゴル)
▼鍛治師
・Cランクエリアにいるらしい
・鍛治師を見つけて案内する専門屋いる(依頼料:最低280万ゴル)
「お時間取らせてしまってすみません。
ありがとうございました!」
専門屋を雇いたいところだったが、所持金が足りない…。
代わりにギルドで地図を購入した。
なんと10万ゴル…。
残金は60万ゴル。
探索中、馬車に待機してもらうため、1日あたり10万ゴルかかる。
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