レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険

第54話 魔武器を求めて②

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1日目。

早朝、馬車に乗ってヴァラーハ坑道へ向かった。

道中で1泊。



2日目。

ヴァラーハ坑道に到着。

到着したのは昼過ぎ。


探索を開始した。

地図を見ると、内部はかなり入り組んでいる。

探索できるのは2日間。

地図を持たずに進もうと思ったら、どれだけ時間がかかるかわからない。


「こっちね。」

2人は地図を見ながら最短距離を進んだ。

Dランク以下のモンスターは相手にせずに。

幸い相手は単体で行動し、素早さも高くないゴーレム。

かなり急いで進んだため、その日のうちにCランクエリアまで行くことができた。

だが、着いた頃にはもう夜になっていた。

地下なので暗さは変わらないが。

坑道内で野営をして、出発してから2日目が終わった。



3日目。

朝からモンスター狩り&鍛治師探し。

ギルドで聞いた情報によると、このエリアのC級モンスターは「シルバーゴーレム」。

体力が高く、肉弾戦が得意だということだ。

基本的にゴーレムはどのランクでも同じような特性らしい。

鍛治師を探しながら、遭遇したシルバーゴーレムを倒すことにした。

シルバーゴーレムの基本Lvは45。

この半年くらいロックたちはレベルが上がっていないのでLv38のままだ。

ティナには辛い相手である。


早速、シルバーゴーレムを発見した。

久々の【隠密】を使い、20mの距離まで近づくロック。


(<スキルスナッチ>!)


これまた久々の【スキルスナッチ】で、スキルを奪う。



『どのスキルを奪いますか?』

『【武闘家】スキル
 【体力10%UP】スキル』


(【武闘家】。)


『【武闘家】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』


(【脱兎】。)


『【脱兎】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』


(うん。)


『【脱兎】スキルと【武闘家】スキルを入れ替えました。』



シルバーゴーレムがビクッとなり、ロックに気付く。

そしてロックに攻撃しようと動き出すところをティナの矢が襲った。

だが、急所はなく硬いゴーレムに、あまりダメージを与えられない。

ロックとゴーレムがまともにぶつかり合う。

ロックはLvこそ38だが、【成長促進】スキルの効果で、ステータスはSランク並み。

軽微なダメージで倒すことができた。

もっとも、【武闘家】スキルがあったとしたらティナが即死するほどの攻撃を受ける可能性があった。

ロックのユニークスキルが真価を発揮しつつある。



『レベルが上がりました。』


ロックのレベルが1つ上がった!


ロックの受けたダメージはティナの【慈愛の祈り】で1時間もかからず回復できる程度のものだった。

この日、全部で8体のシルバーゴーレムを倒し、2人ともレベルアップすることができた。



************

名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:38→40
HP:7318→7713
MP:723→763
体力:714→754
力:722→760
素早さ:736→775
器用さ:722→764
魔力:714→755
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【武闘家 ★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】

************

************

名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:38→39
HP:2816→2886
MP:420→430
体力:289→297
力:268→276
素早さ:286→293
器用さ:343→351
魔力:445→455
スキル:
【   】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】

************



ロックはCランクになった。

ブレスレットを見ると、色が青から紫へと変化していた。


しかしこの日、鍛治師の住処を見つけることはできなかった。
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