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第四章 世界中が敵
第164話 大臣のスキル
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2022/02/23
リベリウスという名前を重複させてしまったので、『フィデルア』に置き換えました…。
-------------------------------------------------
「あのジジイに免じて、お主の言うことが本当かどうか確かめてやろう。」
「確かめる…?」
「ワシは【真実の眼】というスキルを持っておってな。
相手が嘘をついてるかどうか、見極めることができるのじゃ。
ただし、魔力が自分より上の相手には効き目がない。
…相手の同意があれば別じゃがな。」
「でしたら、お願いします!
そのスキルで僕が本当のことを言ってるか見てください!」
「…即答か。
まあ、見るまでもないかもしれんがの。」
そういうと、ジョセ大臣は目を瞑り、集中するような仕草を見せた。
そして再び目を開くと、ロックに問いかけた。
「お主は、殺人を犯したことがあるか?」
「ありません。」
ロックの体を淡く白い光が覆った。
「…本当のようじゃな。」
それからジョセ大臣がいくつかの質問をしたが、それに答えるたびに同じような光がロックを覆った。
「まさか…、魔王を倒してはいかんというのが、嘘じゃったとは…。
しかも、魔王より上の存在がおるなんて…。
…となると、嘘をついておるのは…、フィデルアか…?」
「それは間違いないと思います。
イーザさんやリッチェルさんはまだ死んでいませんから。」
「…何が目的なのだ…?」
「もしかしたら、魔王と一緒にいた黒いローブの男がギルドマスターなのではと…。」
「それなら話の筋は通るな。」
「皇帝はどうでしょうか?」
「お主らが魔王城にいた日を含めて、皇帝は城から出ておらん。
フィデルアも城に来ておらんはずじゃ。
皇帝が関与していることは考えにくいな。
とはいえ、フィデルアもギルマスになる前は魔王を倒す最有力候補としてモンスターを倒しまくっておったからな…。
黒いローブの男だとしたら、やっていることが矛盾する気もする。」
「皇帝やギルドマスターに【真実の眼】を使うことは?」
「魔力差があって無理じゃ。
それに黒だった場合、ワシは殺されてしまうじゃろう。
さっきお主に使うのを躊躇っていたのも、それが理由じゃ。
まあ、部屋に入られた時点でお主が犯人ならどっちにしろ殺されていたじゃろうがな。」
「そうなんですね…。
僕たちが濡れ衣を着させられる理由に思い当たることはありませんか?」
「うーん。
フィデルアがその黒幕だという説以外では…、ないな…。」
「そうですか…。
そうだとしたら、何が目的なんでしょうね?
ギルドも魔王も従えていることになります。
何がしたいのか、さっぱり見えてきません…。」
「そうじゃな…。
ギルド自体は皇帝が作り上げ、フィデルアはそこのギルマスにおさまったのじゃが…、その時は公平な選挙じゃったから、ギルドができた後に何かあったということじゃな。」
「魔王はその前からいたんですよね…。
もしくは、僕たちが魔王と戦った後にギルドマスターが乗っ取られたり操られたりしたとか…?」
「それはわからんな…。
ワシのスキルで問えばわかるのじゃが、それは難しいじゃろう。」
「そうですか…。
将軍はどうですかね?
僕やパーティメンバーがひどい仕打ちを受けていたことを聞いて、真摯に対応してくれたんですが、今回の件では僕らが罪を犯したのかどうか疑問を持つ様子もありませんでした。」
「あやつは自分の保身しか考えん男じゃからな。」
「そうなんですか?
前会った時にはそんな印象は受けなかったのですが…。」
「お主みたいな小僧にそれを悟らせるようなタマじゃないわい。」
「そんな…。
さっき話したことに関係するんですけど、不遇なスキルをもった僕らのような子どもが、人知れず処分されたり利用されたりしています。
将軍はそのことについても手を打ってくれると言っていましたが…、実際なにか動きはありましたか?」
「いや、ない。
会議でも何も言ってないぞい。」
「…あの時の言葉は嘘…、だったのか…。」
「…そのことじゃが…。
実は、帝国はスキルをたくさん持つ子どもを世界中から集めているんじゃ。」
「え?」
「5つ持ちは世界でもお主くらいしかおらんから、主にスキルが4つの子どもじゃな…。
証拠はないが、皇帝が4つ以上のスキルを持つ子どもの誕生を察知できる能力を持っているらしい。」
「じゃあ、里子や孤児院に入っている冒険者は…。」
「…帝国が意図的に集めておる…。」
「まさか、村や町を襲って?」
「いや、それはない。
ただ、スキルをたくさん持つ子どもが生まれると、その町や村は襲われやすいらしい。
魔王側にも同じようなスキルを持っているやつがいるんじゃないかと推測されておる。
保護と育成の目的で集めている、そう聞いておった。」
「それなら!
なんで僕たちのように酷い目に遭う子どもがいるんですか!?
保護するどころか…、不要なら処分するようなやり方で…。」
「…すまん。
それはお主に聞くまでワシは知らんかった…。
それが本当だとすると…、保護や育成なんて善良な理由ではなく、単なる戦力の確保が目的ということじゃな…。」
「そうですね…。
そして、戦力にならないと判断されれば切り捨てられる…。」
「その全権を任されているのが将軍じゃ。
スキル4つ持ち、ましてや5つ持ちが死んでしまう、いなくなってしまうなんてことが把握できんはずがない。
むしろ、奴が主導している可能性が高い。」
「でも、将軍は目の前で部下を処刑しました。
そこまでやるでしょうか?」
「お主の信頼を得るために部下を殺す。
あいつならやりかねんな。」
「…彼が黒幕の可能性は?」
「どうじゃろか。
皇帝に媚びへつらっている感じがあるからの…。
そんな大層な奴とは思えん。」
「…将軍を呼び出せませんか?」
リベリウスという名前を重複させてしまったので、『フィデルア』に置き換えました…。
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「あのジジイに免じて、お主の言うことが本当かどうか確かめてやろう。」
「確かめる…?」
「ワシは【真実の眼】というスキルを持っておってな。
相手が嘘をついてるかどうか、見極めることができるのじゃ。
ただし、魔力が自分より上の相手には効き目がない。
…相手の同意があれば別じゃがな。」
「でしたら、お願いします!
そのスキルで僕が本当のことを言ってるか見てください!」
「…即答か。
まあ、見るまでもないかもしれんがの。」
そういうと、ジョセ大臣は目を瞑り、集中するような仕草を見せた。
そして再び目を開くと、ロックに問いかけた。
「お主は、殺人を犯したことがあるか?」
「ありません。」
ロックの体を淡く白い光が覆った。
「…本当のようじゃな。」
それからジョセ大臣がいくつかの質問をしたが、それに答えるたびに同じような光がロックを覆った。
「まさか…、魔王を倒してはいかんというのが、嘘じゃったとは…。
しかも、魔王より上の存在がおるなんて…。
…となると、嘘をついておるのは…、フィデルアか…?」
「それは間違いないと思います。
イーザさんやリッチェルさんはまだ死んでいませんから。」
「…何が目的なのだ…?」
「もしかしたら、魔王と一緒にいた黒いローブの男がギルドマスターなのではと…。」
「それなら話の筋は通るな。」
「皇帝はどうでしょうか?」
「お主らが魔王城にいた日を含めて、皇帝は城から出ておらん。
フィデルアも城に来ておらんはずじゃ。
皇帝が関与していることは考えにくいな。
とはいえ、フィデルアもギルマスになる前は魔王を倒す最有力候補としてモンスターを倒しまくっておったからな…。
黒いローブの男だとしたら、やっていることが矛盾する気もする。」
「皇帝やギルドマスターに【真実の眼】を使うことは?」
「魔力差があって無理じゃ。
それに黒だった場合、ワシは殺されてしまうじゃろう。
さっきお主に使うのを躊躇っていたのも、それが理由じゃ。
まあ、部屋に入られた時点でお主が犯人ならどっちにしろ殺されていたじゃろうがな。」
「そうなんですね…。
僕たちが濡れ衣を着させられる理由に思い当たることはありませんか?」
「うーん。
フィデルアがその黒幕だという説以外では…、ないな…。」
「そうですか…。
そうだとしたら、何が目的なんでしょうね?
ギルドも魔王も従えていることになります。
何がしたいのか、さっぱり見えてきません…。」
「そうじゃな…。
ギルド自体は皇帝が作り上げ、フィデルアはそこのギルマスにおさまったのじゃが…、その時は公平な選挙じゃったから、ギルドができた後に何かあったということじゃな。」
「魔王はその前からいたんですよね…。
もしくは、僕たちが魔王と戦った後にギルドマスターが乗っ取られたり操られたりしたとか…?」
「それはわからんな…。
ワシのスキルで問えばわかるのじゃが、それは難しいじゃろう。」
「そうですか…。
将軍はどうですかね?
僕やパーティメンバーがひどい仕打ちを受けていたことを聞いて、真摯に対応してくれたんですが、今回の件では僕らが罪を犯したのかどうか疑問を持つ様子もありませんでした。」
「あやつは自分の保身しか考えん男じゃからな。」
「そうなんですか?
前会った時にはそんな印象は受けなかったのですが…。」
「お主みたいな小僧にそれを悟らせるようなタマじゃないわい。」
「そんな…。
さっき話したことに関係するんですけど、不遇なスキルをもった僕らのような子どもが、人知れず処分されたり利用されたりしています。
将軍はそのことについても手を打ってくれると言っていましたが…、実際なにか動きはありましたか?」
「いや、ない。
会議でも何も言ってないぞい。」
「…あの時の言葉は嘘…、だったのか…。」
「…そのことじゃが…。
実は、帝国はスキルをたくさん持つ子どもを世界中から集めているんじゃ。」
「え?」
「5つ持ちは世界でもお主くらいしかおらんから、主にスキルが4つの子どもじゃな…。
証拠はないが、皇帝が4つ以上のスキルを持つ子どもの誕生を察知できる能力を持っているらしい。」
「じゃあ、里子や孤児院に入っている冒険者は…。」
「…帝国が意図的に集めておる…。」
「まさか、村や町を襲って?」
「いや、それはない。
ただ、スキルをたくさん持つ子どもが生まれると、その町や村は襲われやすいらしい。
魔王側にも同じようなスキルを持っているやつがいるんじゃないかと推測されておる。
保護と育成の目的で集めている、そう聞いておった。」
「それなら!
なんで僕たちのように酷い目に遭う子どもがいるんですか!?
保護するどころか…、不要なら処分するようなやり方で…。」
「…すまん。
それはお主に聞くまでワシは知らんかった…。
それが本当だとすると…、保護や育成なんて善良な理由ではなく、単なる戦力の確保が目的ということじゃな…。」
「そうですね…。
そして、戦力にならないと判断されれば切り捨てられる…。」
「その全権を任されているのが将軍じゃ。
スキル4つ持ち、ましてや5つ持ちが死んでしまう、いなくなってしまうなんてことが把握できんはずがない。
むしろ、奴が主導している可能性が高い。」
「でも、将軍は目の前で部下を処刑しました。
そこまでやるでしょうか?」
「お主の信頼を得るために部下を殺す。
あいつならやりかねんな。」
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